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旭川医科大学/2026年度

旭川医科大学 2026年 数学 第4問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2026年度第4問

袋 A と袋 B の 2 つの袋がある.袋 A には 0, 1, 2, 3 の数字が書かれているカードがそれぞれ 1 枚ずつ入っており,袋 B には 4, 5, 6, 7 の数字が書かれているカードがそれぞれ 1 枚ずつ入っている.太郎,花子,次郎の 3 人が次のような試行をする.

試行

太郎は袋 A, 袋 B の順にカードを 1 枚ずつ取り出す. 花子は太郎の後に袋 B, 袋 A の順にカードを 1 枚ずつ取り出す. 次郎は花子の後に袋 A, 袋 B の順にカードを 1 枚ずつ取り出す. ただし, 3 人とも取り出したカードはもとに戻さないものとする.

この試行の結果により,3人の得点を次のように定める。

太郎が袋 A から取り出したカードの数字を k,袋 B から取り出したカードの数字を ℓ\ell として, kℓk^{\ell} を太郎の得点とする.花子が袋 B から取り出したカードの数字を m,袋 A から取り出したカードの数字を n として, mnm^{n} を花子の得点とする.次郎が袋 A から取り出したカードを r,袋 B から取り出したカードを s として, rsr^{s} を次郎の得点とする.

このとき,次の問いに答えよ。

問 1 太郎の得点の期待値 E を求めよ.

問 2 花子の得点が太郎の得点の 12\displaystyle \frac{1}{2} 未満である確率 p1p_{1} を求めよ.

問 3 花子の得点が太郎の得点の 12\displaystyle \frac{1}{2} 以上かつ太郎の得点以下である確率 p2p_{2} を求めよ.

問 4 花子の得点が太郎の得点の 12\displaystyle \frac{1}{2} 以上かつ太郎の得点以下であるときに, 次郎の得点が花子の得点より小さくなる条件付き確率 p3p_{3} を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各袋の抽出順を等確率の順序付き組として数え、期待値は得点の総和を平均する。条件付き確率は条件を満たす4枚の組それぞれに残り2枚ずつの次郎の選択を付けて数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 E=8714,\displaystyle E=\frac{871}{4},\quad 問2 p1=59144,\displaystyle p_1=\frac{59}{144},\quad 問3 p2=19,\displaystyle p_2=\frac{1}{9},\quad 問4 p3=14.\displaystyle p_3=\frac{1}{4}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

太郎の得点は、袋Aのカード k と袋Bのカード ℓ\text{カード }k\text{ と袋Bのカード }\ell の組に対して kℓk^\ell である。各袋からの最初の抽出はそれぞれ4通りで一様だから、 E=116∑k=03∑ℓ=47kℓ=116(0+4+240+3240)=8714.\displaystyle E=\frac{1}{16}\sum\limits _{k=0}^{3}\sum\limits _{\ell=4}^{7} k^{\ell} =\frac{1}{16}(0+4+240+3240)=\frac{871}{4}.

次に、太郎と花子の抽出までの順序付き組 (k,ℓ,m,n)(k,\ell,m,n) は 4⋅4⋅3⋅3=1444\cdot4\cdot3\cdot3=144 通りで、すべて同様に確からしい。各組の後に次郎が選ぶ袋A・袋Bのカードは各2通りあり、確率を数えるとき一様な4通りの続きが付く。T=kℓ,H=mnT=k^\ell,\qquad H=m^n とおく。

H<T/2H<T/2 を満たす (m,n)(m,n) の個数を (k,ℓ)(k,\ell) ごとに数えると、 ℓ=4567計k=000000k=100000k=2666624k=3899935\begin{array}{c|rrrr|r} &\ell=4&5&6&7&\text{計}\\\hline k=0&0&0&0&0&0\\ k=1&0&0&0&0&0\\ k=2&6&6&6&6&24\\ k=3&8&9&9&9&35 \end{array} となる。よって p1=24+35144=59144.\displaystyle p_1=\frac{24+35}{144}=\frac{59}{144}.

同様に T/2≦H≦TT/2\le H\le T を満たす (m,n) の個数は ℓ=4567計k=000000k=1333312k=200123k=310001\begin{array}{c|rrrr|r} &\ell=4&5&6&7&\text{計}\\\hline k=0&0&0&0&0&0\\ k=1&3&3&3&3&12\\ k=2&0&0&1&2&3\\ k=3&1&0&0&0&1 \end{array} である。したがって p2=12+3+1144=19.\displaystyle p_2=\frac{12+3+1}{144}=\frac{1}{9}.

問4では、条件 T/2≦H≦TT/2\le H\le T を満たす最初の組が16通りあり、その各々に次郎の選び方が4通りずつあるので、条件を満たす全体は64通りである。この16通りのうち、(k,ℓ,m,n)=(1,ℓ,m,0)(k,\ell,m,n)=(1,\ell,m,0) となる12通りでは H=1H=1 で、次郎の r は 2 または 3r\text{ は }2\text{ または }3なので rs<1r^s<1 は起こらない。残る4通りは (2,6,4,3), (2,7,4,3), (2,7,5,3), (3,4,7,2)(2,6,4,3),\ (2,7,4,3),\ (2,7,5,3),\ (3,4,7,2) であり、それぞれ H=64, 64, 125, 49H=64,\ 64,\ 125,\ 49 である。いずれも次郎の r は 0 または 1r\text{ は }0\text{ または }1であり、袋Bの s は 4 以上s\text{ は }4\text{ 以上}だから rs<Hr^s<H が次郎の4通りの選び方すべてで成り立つ。よって有利な場合は16通りで、 p3=1664=14.\displaystyle p_3=\frac{16}{64}=\frac{1}{4}.

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 順列
  • 確率の基本法則
  • 条件付き確率
  • 期待値

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