(1) α=21+23i であるから ∣α∣=(21)2+(23)2=41+43=1. cosθ=21, sinθ=23 を満たし 0≦θ<2π にある θ は θ=3π. よって ∣α∣=1, θ=3π であり,α=cos3π+isin3π と表せる。
(2) P1,P2,P3 に対応する複素数はそれぞれ β, αβ, α2β である。ベクトル P1P2,P1P3 に対応する複素数はそれぞれ αβ−β=(α−1)β,α2β−β=(α2−1)β=(α−1)(α+1)β であるから (P1P3の複素数表示)=(α+1)×(P1P2の複素数表示). 複素数 w (=0) を掛ける操作は,原点中心の ∣w∣ 倍の相似拡大と偏角 argw の回転を合成した変換だから,P1P2 から P1P3 への回転角は arg(α+1),長さの比は ∣α+1∣ である。
α+1=23+23i より ∣α+1∣=(23)2+(23)2=49+43=3, 実部・虚部がともに正で tan(arg(α+1))=3/23/2=31 だから arg(α+1)=6π.
したがって ∠P2P1P3=6π,∣P1P3∣=3∣P1P2∣ である。また α−1=−21+23i より ∣α−1∣=1 だから ∣P1P2∣=∣α−1∣∣β∣=1×2=2,∣P1P3∣=3×2=23. よって △P1P2P3=21∣P1P2∣∣P1P3∣sin∠P2P1P3=21×2×23×sin6π=21×2×23×21=3.
(検算)この結果は β の偏角によらないはずである。実際 β=2(実数)とおくと P1=(2,0), P2=2α=(1,3), P3=2α2=(−1,3) となり,座標による面積公式から △P1P2P3=212(3−3)+1(3−0)+(−1)(0−3)=21×23=3 と一致する。
(3) γ=−1+4α=−1+4(21+23i)=1+23i.
(i) (2)と同じ考え方で,Q1,Q2,Q3 に対応する複素数は γ,γ2,γ3 であり Q1Q2: γ2−γ=(γ−1)γ,Q1Q3: γ3−γ=(γ2−1)γ=(γ−1)(γ+1)γ より Q1Q3=(γ+1)×Q1Q2. γ+1=2+23i であるから ∣γ+1∣=22+(23)2=4+12=4, 実部・虚部がともに正で tan(arg(γ+1))=223=3 だから arg(γ+1)=3π.
したがって ∠Q2Q1Q3=3π (=60∘).
(ii) γ−1=23i より ∣γ−1∣=23,また ∣γ∣=12+(23)2=13 であるから ∣Q1Q2∣=∣γ∣∣γ−1∣=13×23=239,∣Q1Q3∣=∣Q1Q2∣×∣γ+1∣=239×4=839. したがって △Q1Q2Q3=21∣Q1Q2∣∣Q1Q3∣sin∠Q2Q1Q3=21×239×839×sin3π=21×624×23=1563.
(検算)γ=1+23i から直接 γ2=(1+23i)2=1−12+43i=−11+43i,γ3=γ2γ=(−11+43i)(1+23i)=−35−183i と計算できる。よって Q1(1,23), Q2(−11,43), Q3(−35,−183) であり,座標による面積公式から △Q1Q2Q3=211{43−(−183)}+(−11){−183−23}+(−35){23−43}=21∣223+2203+703∣=21×3123=1563 と一致する。また cos∠Q2Q1Q3=∣Q1Q2∣∣Q1Q3∣Q1Q2⋅Q1Q3=1562496(−12)(−36)+(23)(−203)=624432−120=21 より ∠Q2Q1Q3=3π も座標計算から確認できる。