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愛媛大学/2017年度/前期

愛媛大学 2017年 数学 第8問解答・解説

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1問題

愛媛大学2017年度第8問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部)

aa を定数とし, f(x)=x+a+2sin⁡x(0≦x≦π)f(x)=x+a+2\sin x\quad(0\leq x\leq\pi) g(x)=x+a−2sin⁡x(0≦x≦π)g(x)=x+a-2\sin x\quad(0\leq x\leq\pi) とおく。2曲線 y=f(x)y=f(x),y=g(x)y=g(x) で囲まれた部分を DD とする。

(1) 関数 y=f(x)y=f(x) および y=g(x)y=g(x) の増減,極値,グラフの凹凸を調べよ。さらに,a=3a=\sqrt{3} のとき,DD を図示せよ。

(2) 曲線 y=g(x)y=g(x) が xx 軸と接しているとき,aa の値を求めよ。このとき,DD を xx 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) fはx=2π3\displaystyle x=\frac{2\pi}{3}で極大、gはx=π3\displaystyle x=\frac\pi3で極小。fは(0,π)(0,\pi)で上に凸、gは下に凸。a=3a=\sqrt3のDは端点(0,3)(0,\sqrt3),(π,π+3)(\pi,\pi+\sqrt3)を結ぶ、上側f・下側gの領域。 (2) a=3−π3\displaystyle a=\sqrt3-\frac\pi3、V=8π23+163π\displaystyle V=\frac{8\pi^2}{3}+16\sqrt3\pi。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f′(x)=1+2cos⁡xf^{\prime}(x)=1+2\cos x だから、0≦x≦π0\le x\le\piで f′(x)=0f^{\prime}(x)=0 となるのは x=2π3\displaystyle x=\frac{2\pi}{3}。x<2π3\displaystyle x<\frac{2\pi}{3} では f′(x)>0f^{\prime}(x)>0、x>2π3\displaystyle x>\frac{2\pi}{3} では f′(x)<0f^{\prime}(x)<0 なので、f は 0≦x≦2π3\displaystyle 0\le x\le\frac{2\pi}{3} で増加、2π3≦x≦π\displaystyle \frac{2\pi}{3}\le x\le\pi で減少し、x=2π3\displaystyle x=\frac{2\pi}{3} で極大値 2π3+a+3\displaystyle \frac{2\pi}{3}+a+\sqrt3 をとる。極小値はない。また f′′(x)=−2sin⁡xf^{\prime\prime}(x)=-2\sin x は 0<x<π0<x<\pi で負なので、この区間でグラフは上に凸で変曲点はない。g′(x)=1−2cos⁡xg^{\prime}(x)=1-2\cos x は x=π3\displaystyle x=\frac\pi3 で0となり、x<π3\displaystyle x<\frac\pi3 では負、x>π3\displaystyle x>\frac\pi3 では正。よって g は 0≦x≦π3\displaystyle 0\le x\le\frac\pi3 で減少、π3≦x≦π\displaystyle \frac\pi3\le x\le\pi で増加し、x=π3\displaystyle x=\frac\pi3 で極小値 π3+a−3\displaystyle \frac\pi3+a-\sqrt3 をとる。g′′(x)=2sin⁡xg^{\prime\prime}(x)=2\sin x は 0<x<π0<x<\pi で正なので、グラフは下に凸で変曲点はない。

a=3a=\sqrt3 のとき f(0)=g(0)=3f(0)=g(0)=\sqrt3、f(π)=g(π)=π+3f(\pi)=g(\pi)=\pi+\sqrt3。さらに f(x)−g(x)=4sin⁡xf(x)-g(x)=4\sin x は 0<x<π0<x<\pi で正だから、2曲線はこの2端点でのみ交わり、Dでは f が上側、g が下側である。極値点は f が (2π3,2π3+23)\displaystyle (\frac{2\pi}{3},\frac{2\pi}{3}+2\sqrt3)、g が (π3,π3)\displaystyle (\frac\pi3,\frac\pi3)。author.texにはこれらの形状と区間を示す曲線・軸・塗りつぶしたDのスケッチを挿入した。

(2) g′(x)=1−2cos⁡xg^{\prime}(x)=1-2\cos x は x=π3\displaystyle x=\frac\pi3 のみで0となり、g はそこで唯一の最小値をとる。したがって g がx軸に接するには g(π3)=π3+a−3=0\displaystyle g(\frac\pi3)=\frac\pi3+a-\sqrt3=0 でなければならず、a=3−π3\displaystyle a=\sqrt3-\frac\pi3。なお端点の導関数は g′(0)=−1、g′(π)=3 なので、端点で接する場合はない。このaでは g(x)≧0g(x)\ge0、また f(x)−g(x)=4sin⁡x≧0f(x)-g(x)=4\sin x\ge0 だから f(x)≧g(x)≧0f(x)\ge g(x)\ge0 が全区間で成り立つ。よって回転体の断面は外半径f、内半径gの円環であり、V=π∫0π(f2−g2) dx\displaystyle V=\pi\int_0^\pi(f^2-g^2)\,dx。f2−g2=(f−g)(f+g)=4sin⁡x⋅2(x+a)=8(x+a)sin⁡xf^2-g^2=(f-g)(f+g)=4\sin x\cdot2(x+a)=8(x+a)\sin x。部分積分で ∫0πxsin⁡x dx=π\displaystyle \int_0^\pi x\sin x\,dx=\pi、直接積分で ∫0πsin⁡x dx=2\displaystyle \int_0^\pi\sin x\,dx=2 だから V=8π(π+2a)V=8\pi(\pi+2a)。aを代入すると V=8π(π3+23)=8π23+163π\displaystyle V=8\pi(\frac\pi3+2\sqrt3)=\frac{8\pi^2}{3}+16\sqrt3\pi。

この問題で使う考え方

  • 導関数の符号による増減・極値
  • 第2次導関数による凹凸判定
  • グラフの上下関係
  • 円環断面による回転体の体積
  • 部分積分

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