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福井大学/2008年度

福井大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福井大学2008年度第2問

座標平面において,原点 O を中心とする半径 1 の円 C 上に点 P(cos⁡\cosθ\theta, sin⁡\sinθ\theta) をとり,P における C の接線 l と直線 x=2 の交点を Q とおく。ただし,0<θ\theta<π\pi とする。l 上の点 R が OR ⊥\perp OQ を満たすとき,以下の問いに答えよ。

(1) R の座標を θ\theta を用いて表せ。

(2) θ\theta が 0<θ\theta<π\pi の範囲を動くとき,線分 PR の長さの最大値とそのときの θ\theta の値を求めよ。

(3) θ\theta が 0<θ\theta<π\pi の範囲を動くときの R の軌跡を求め,その概形を描け。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) R=(2cos⁡θ−12−cos⁡θ,2sin⁡θ2−cos⁡θ)\displaystyle (1)\space{}R=\left(\frac{2\cos\theta-1}{2-\cos\theta},\frac{2\sin\theta}{2-\cos\theta}\right)
    (2) 13 (θ=π3)\displaystyle (2)\space{}\frac1{\sqrt3}\space{}(\theta=\frac\pi3)
    (3) 4x2+3y2=4, y>0(3)\space{}4x^2+3y^2=4,\space{}y>0

3解答

解答を見る途中式つきの解答

c=cos⁡θc=\cos\theta, s=sin⁡θs=\sin\theta とおく。0<θ<π0<\theta<\pi より s>0s>0 である。半径1の円の点 P(c,s)P(c,s) における接線 ll は cx+sy=1cx+sy=1 である。したがって x=2x=2 との交点は Q=(2,1−2cs).\displaystyle Q=\left(2,\frac{1-2c}{s}\right). 接線の方向ベクトルは (−s,c)(-s,c) なので、R=P+u(−s,c)R=P+u(-s,c) とおく。overrightarrowOQ⋅OP→=1overrightarrow{OQ}\cdot\overrightarrow{OP}=1 かつ OQ→⋅(−s,c)=−2s+c(1−2c)s=c−2s.\displaystyle \overrightarrow{OQ}\cdot(-s,c) =-2s+\frac{c(1-2c)}{s} =\frac{c-2}{s}. OR⊥OQOR\perp OQ より 0=OQ→⋅OR→=1+uc−2s,u=s2−c.\displaystyle 0=\overrightarrow{OQ}\cdot\overrightarrow{OR}=1+u\frac{c-2}{s}, \qquad u=\frac{s}{2-c}. よって R=(c−s22−c, s+sc2−c)=(2cos⁡θ−12−cos⁡θ,2sin⁡θ2−cos⁡θ).\displaystyle R=\left(c-\frac{s^2}{2-c},\ s+\frac{sc}{2-c}\right) =\boxed{\left(\frac{2\cos\theta-1}{2-\cos\theta},\frac{2\sin\theta}{2-\cos\theta}\right)}.

(2) (−s,c)(-s,c) は長さ1のベクトルであり、u>0u>0 だから PR=u=s2−c.\displaystyle PR=u=\frac{s}{2-c}. ここで 2−c>02-c>0 であり、s2=1−c2s^2=1-c^2 を用いると (2−c)2−3s2=(2−c)2−3(1−c2)=(2c−1)2≧0.(2-c)^2-3s^2=(2-c)^2-3(1-c^2)=(2c-1)^2\ge0. したがって PR2≦1/3PR^2\le1/3 であり、等号は c=1/2c=1/2、すなわち θ=π/3\theta=\pi/3 のときに限る。ゆえに最大値は 13(θ=π3).\displaystyle \boxed{\frac1{\sqrt3}}\quad\left(\theta=\frac\pi3\right).

(3) (1)の座標を (x,y)(x,y) とする。x+2=3/(2−c)>0x+2=3/(2-c)>0 だから 2x+1=3c2−c,y=2s2−c,\displaystyle 2x+1=\frac{3c}{2-c},\qquad y=\frac{2s}{2-c}, よって c=2x+1x+2,s=3y2(x+2).\displaystyle c=\frac{2x+1}{x+2},\qquad s=\frac{3y}{2(x+2)}. c2+s2=1c^2+s^2=1 を代入して整理すると (2x+1)2+94y2=(x+2)2,4x2+3y2=4.\displaystyle (2x+1)^2+\frac94y^2=(x+2)^2, \qquad 4x^2+3y^2=4. また s>0s>0 より y>0y>0 である。逆に、4x2+3y2=44x^2+3y^2=4 かつ y>0y>0 なら −1<x<1-1<x<1 であり、c=(2x+1)/(x+2)c=(2x+1)/(x+2) は −1<c<1-1<c<1 を満たす。さらに s=3y/[2(x+2)]>0s=3y/[2(x+2)]>0 かつ c2+s2=1c^2+s^2=1 なので、ある 0<θ<π0<\theta<\pi が対応する。したがって軌跡は 4x2+3y2=4,y>0\boxed{4x^2+3y^2=4,\quad y>0} で表される楕円の上半分(両端 (±1,0)(\pm1,0) を除く)である。

この問題で使う考え方

  • 円の接線の方程式、座標と方向ベクトル、内積による直交条件、三角関数の基本恒等式・微分または平方不等式による最大値、媒介変数消去を使用。作者の各論証は高校範囲内。

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