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山形大学/2008年度

山形大学 2008年 数学 第4問解答・解説

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1問題

山形大学2008年度第4問

f(θ)=(1+cos⁡θ)(cos⁡θ+3sin⁡θ)+4f(\theta)=(1+\cos\theta)(\cos\theta+\sqrt{3}\sin\theta)+4 とおく。極方程式

r=f(θ)(0≦θ≦2π)r = f (\theta) \quad (0 \leq \theta \leq 2 \pi)

で表される曲線を C とする。このとき次の問に答えよ。

(1) 原点を中心として x 軸を θ だけ回転した直線が C によって切り取られてできる線分を L とする. L の長さ ℓ\ell を θ\theta を用いて表せ.

(2) 長さ ℓ(0≦θ≦π)\ell\left(0 \leq \theta \leq \pi\right) の最大値と最小値を求めよ.また,そのときの θ\theta の値を求めよ.

(3) L の中点 M が描く曲線の極方程式を

r=g(θ)(0≦θ≦2π)r = g (\theta) \quad (0 \leq \theta \leq 2 \pi)

とする. g(θ)g(\theta) を求めよ.

(4) M が描く曲線の方程式を直交座標 (x,y)(x, y) を用いて表せ.

(5) θ\theta が 76π≦θ≦2π\displaystyle \frac{7}{6}\pi \leq \theta \leq 2\pi の範囲を動くとき, M が描く曲線を図示せよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓ(θ)=9+2cos⁡(2θ−π3)\displaystyle \ell(\theta)=9+2\cos\left(2\theta-\frac{\pi}{3}\right)。 (2) 最大1111(θ=π6\displaystyle \theta=\frac{\pi}{6})、最小77(θ=2π3\displaystyle \theta=\frac{2\pi}{3})。 (3) g(θ)=cos⁡θ+3sin⁡θg(\theta)=\cos\theta+\sqrt3\sin\theta。 (4) (x−12)2+(y−32)2=1\displaystyle \left(x-\frac12\right)^2+\left(y-\frac{\sqrt3}{2}\right)^2=1。 (5) 中心(12,32)\displaystyle \left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right)、半径1の円のうち、偏角0から5π3\displaystyle \frac{5\pi}{3}まで反時計回りに進む300∘300^\circの大弧。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A(θ)=cos⁡θ+3sin⁡θ=2cos⁡(θ−π/3)A(\theta)=\cos\theta+\sqrt3\sin\theta=2\cos(\theta-\pi/3) とおくと f(θ)=4+(1+cos⁡θ)A(θ).f(\theta)=4+(1+\cos\theta)A(\theta). A(θ)≧−2A(\theta)\ge-2、1+cos⁡θ≧01+\cos\theta\ge0 より f(θ)≧4−2(1+cos⁡θ)=2(1−cos⁡θ)≧0.f(\theta)\ge4-2(1+\cos\theta)=2(1-\cos\theta)\ge0. したがって直線上で曲線が切り取る線分の長さは、両方向の半径の和である。

(1) 三角関数の加法定理から f(θ+π)=4−(1−cos⁡θ)A(θ).f(\theta+\pi)=4-(1-\cos\theta)A(\theta). よって ℓ(θ)=f(θ)+f(θ+π)=8+2cos⁡θ(cos⁡θ+3sin⁡θ)=9+cos⁡2θ+3sin⁡2θ=9+2cos⁡(2θ−π3).\displaystyle \begin{aligned} \ell(\theta)&=f(\theta)+f(\theta+\pi)\\ &=8+2\cos\theta(\cos\theta+\sqrt3\sin\theta)\\ &=9+\cos2\theta+\sqrt3\sin2\theta =9+2\cos\left(2\theta-\frac\pi3\right). \end{aligned}

(2) 0≦θ≦π0\le\theta\le\pi のとき u=2θ−π/3u=2\theta-\pi/3 は −π/3≦u≦5π/3-\pi/3\le u\le5\pi/3 の範囲を動く。この区間に余弦の最大値 11 と最小値 −1-1 をとる角 0,π0,\pi が含まれる。したがって ℓmax⁡=11(θ=π/6),ℓmin⁡=7(θ=2π/3).\displaystyle \ell_{\max}=11\quad(\theta=\pi/6),\qquad \ell_{\min}=7\quad(\theta=2\pi/3).

(3) uθ=(cos⁡θ,sin⁡θ)\boldsymbol u_\theta=(\cos\theta,\sin\theta) とすると線分の両端は f(θ)uθf(\theta)\boldsymbol u_\theta と −f(θ+π)uθ-f(\theta+\pi)\boldsymbol u_\theta である。その中点の符号付き極半径は g(θ)=f(θ)−f(θ+π)2=A(θ)=cos⁡θ+3sin⁡θ.\displaystyle g(\theta)=\frac{f(\theta)-f(\theta+\pi)}2=A(\theta)=\cos\theta+\sqrt3\sin\theta.

(4) A(θ)=2cos⁡(θ−π/3)A(\theta)=2\cos(\theta-\pi/3) を用いると x=g(θ)cos⁡θ=12+cos⁡(2θ−π3),y=g(θ)sin⁡θ=32+sin⁡(2θ−π3).\displaystyle \begin{aligned} x&=g(\theta)\cos\theta=\frac12+\cos\left(2\theta-\frac\pi3\right),\\ y&=g(\theta)\sin\theta=\frac{\sqrt3}{2}+\sin\left(2\theta-\frac\pi3\right). \end{aligned} したがって (x−12)2+(y−32)2=1.\displaystyle \boxed{\left(x-\frac12\right)^2+\left(y-\frac{\sqrt3}{2}\right)^2=1}.

(5) θ\theta が 7π/6≦θ≦2π7\pi/6\le\theta\le2\pi を動くとき、ϕ=2θ−π/3\phi=2\theta-\pi/3 は 2π≦ϕ≦11π/32\pi\le\phi\le11\pi/3 を動く。角から 2π2\pi を引けば 0≦ϕ≦5π/30\le\phi\le5\pi/3 となる。よって描く曲線は中心 (12,32)\displaystyle \left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right)、半径 11 の円のうち、偏角 00 から 5π/35\pi/3 まで反時計回りに進む大弧である。始点は (32,32)\displaystyle \left(\frac32,\frac{\sqrt3}{2}\right)、終点は (1,0)(1,0) であり、途中で原点を通る。

図の灰色破線は円全体、青い太線は ϕ=2θ−π/3\phi=2\theta-\pi/3 が 00 から 5π/35\pi/3 まで増加するときの大弧であり、矢印は進行方向を示す。両端点と、途中で通過する原点を示した。

上に「7π/6≤θ≤2πのとき中点Mが描く曲線」とある座標平面に、中心(1/2, √3/2)の黒点と半径1の円全体が灰色の破線で描かれている。そのうち始点(3/2, √3/2)から反時計回りに上・左を回って原点Oを通り、終点(1, 0)に至る300°の大弧が青い太線で、三つの矢印で進む向きが示されている。下に「灰色の破線:円(x−1/2)²+(y−√3/2)²=1の全体」「青い太線:0≤φ≤5π/3の弧(φ=2θ−π/3、矢印は進む向き)」とある。xの目盛は−0.5から1.5、yの目盛は0.5から2である。

A(θ)=cos⁡θ+3sin⁡θA(\theta)=\cos\theta+\sqrt3\sin\theta と置くと、A=2cos⁡(θ−π3)\displaystyle A=2\cos(\theta-\frac{\pi}{3})、∣A∣≦2|A|\le2。f(θ)=4+(1+cos⁡θ)A≧2(1−cos⁡θ)≧0f(\theta)=4+(1+\cos\theta)A\ge2(1-\cos\theta)\ge0 なので、線分の長さは両向きの半径の和。これを展開して(1)を得る。合成余弦の範囲から(2)。中点の符号付き半径は f(θ)−f(θ+π)2=A\displaystyle \frac{f(\theta)-f(\theta+\pi)}2=A なので(3)。直交座標は x=12+cos⁡(2θ−π3), y=32+sin⁡(2θ−π3)\displaystyle x=\frac12+\cos(2\theta-\frac{\pi}{3}),\ y=\frac{\sqrt3}{2}+\sin(2\theta-\frac{\pi}{3}) となり(4)、(5)では角が 00 から 5π3\displaystyle \frac{5\pi}{3} まで増加する。図示要求に対応する図を追加し、境界の扱いと軌跡の進行方向を表示した。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の合成
  • 媒介変数表示
  • 極座標と直交座標

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