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京都大学/2017年度

京都大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

京都大学2017年度第1問配点 30点

w を 0 でない複素数,x, y を w + 1/w = x + yi を満たす実数とする。

(1) 実数 R は R > 1 を満たす定数とする。w が絶対値 R の複素数全体を動くとき,xy 平面上の点 (x, y) の軌跡を求めよ。

(2) 実数 α は 0 < α < π/2 を満たす定数とする。w が偏角 α の複素数全体を動くとき,xy 平面上の点 (x, y) の軌跡を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x2(R+R−1)2+y2(R−R−1)2=1\displaystyle \frac{x^2}{(R+R^{-1})^2}+\frac{y^2}{(R-R^{-1})^2}=1 (楕円全体)
  • (2)
    x24cos⁡2α−y24sin⁡2α=1\displaystyle \frac{x^2}{4\cos^2\alpha}-\frac{y^2}{4\sin^2\alpha}=1, x≧2cos⁡αx\ge2\cos\alpha (双曲線の右枝全体)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) ∣w∣=R|w|=R なので、ある実数 tt を用いて w=R(cos⁡t+isin⁡t),w−1=R−1(cos⁡t−isin⁡t)w=R(\cos t+i\sin t),\qquad w^{-1}=R^{-1}(\cos t-i\sin t) と表せる。従って w+w−1=(R+R−1)cos⁡t+i(R−R−1)sin⁡t.w+w^{-1}=(R+R^{-1})\cos t+i(R-R^{-1})\sin t. x,yx,y を実部・虚部と比較すると x=(R+R−1)cos⁡t,y=(R−R−1)sin⁡t.x=(R+R^{-1})\cos t,\qquad y=(R-R^{-1})\sin t. tt を動かして媒介変数を消去すれば x2(R+R−1)2+y2(R−R−1)2=1.\displaystyle \boxed{\frac{x^2}{(R+R^{-1})^2}+\frac{y^2}{(R-R^{-1})^2}=1}. R>1R>1 より両係数は正であり、tt が全周を動くので楕円全体を得る。

(2) 偏角が α\alpha の複素数は、ある ρ>0\rho>0 を用いて w=ρ(cos⁡α+isin⁡α),w−1=ρ−1(cos⁡α−isin⁡α)w=\rho(\cos\alpha+i\sin\alpha),\qquad w^{-1}=\rho^{-1}(\cos\alpha-i\sin\alpha) と表せる。従って x=(ρ+ρ−1)cos⁡α,y=(ρ−ρ−1)sin⁡α.x=(\rho+\rho^{-1})\cos\alpha,\qquad y=(\rho-\rho^{-1})\sin\alpha. 0<α<π/20<\alpha<\pi/2 だから sin⁡α,cos⁡α>0\sin\alpha,\cos\alpha>0 であり、 (xcos⁡α)2−(ysin⁡α)2=(ρ+ρ−1)2−(ρ−ρ−1)2=4.\displaystyle \left(\frac{x}{\cos\alpha}\right)^2- \left(\frac{y}{\sin\alpha}\right)^2 =(\rho+\rho^{-1})^2-(\rho-\rho^{-1})^2=4. また ρ+ρ−1≧2\rho+\rho^{-1}\ge2 より x≧2cos⁡αx\ge2\cos\alpha。従って軌跡は x24cos⁡2α−y24sin⁡2α=1,x≧2cos⁡α.\displaystyle \boxed{\frac{x^2}{4\cos^2\alpha}-\frac{y^2}{4\sin^2\alpha}=1, \qquad x\ge2\cos\alpha}. 逆に、この右枝上の任意の点について q=y/sin⁡αq=y/\sin\alpha とおき ρ=q+q2+42>0\displaystyle \rho=\frac{q+\sqrt{q^2+4}}{2}>0 とする。このとき ρ−ρ−1=q\rho-\rho^{-1}=q であり、枝の条件と双曲線の式から ρ+ρ−1=q2+4=xcos⁡α.\displaystyle \rho+\rho^{-1}=\sqrt{q^2+4}=\frac{x}{\cos\alpha}. よってこの ρ\rho に対応する ww が元の点 (x,y)(x,y) を与える。従って右枝全体が軌跡である。

この問題で使う考え方

  • 極形式
  • 媒介変数表示
  • 軌跡の消去
  • 逆向きの到達可能性確認

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