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山形大学/2008年度

山形大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

山形大学2008年度第2問

r を正の実数とする.座標平面上に 2 点

P(−2r−1,23r),Q(r+1,3r)\mathrm{P} (- 2 r - 1, 2 \sqrt {3} r) , \quad \mathrm{Q} (r + 1, \sqrt {3} r)

をとり, P, Q を中心とする半径 2r, r の円をそれぞれ C, D とする. このとき次の問に答えよ.

(1) 原点 O を中心として Q を反時計回りに 60∘60^{\circ} 回転した点 Q′Q' の座標を r を用いて表せ.

(2) 線分 PQ' の長さを r を用いて表せ.

(3) 原点 O を中心として D を反時計回りに 60∘60^{\circ} 回転した円を D′D' とする. C と D′D' が相異なる 2 点で交わるように r の値の範囲を定めよ.

(4) C 上を動く点 P1P_{1} と, D 上を動く点 Q1Q_{1} を考える. 三角形 OP1Q1OP_{1}Q_{1} が正三角形となるような P1P_{1} と Q1Q_{1} の組がただ一組存在するように r の値を定めよ. さらに, そのときの正三角形を定める P1P_{1} の座標を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) Q′=((1-2r)/2, sqrt(3)(2r+1)/2)。 (2) |PQ′|=sqrt(4r^2+3)。 (3) r>sqrt(3/5)。 (4) r=sqrt(3/5)、P1=(-4/sqrt(15), 1/sqrt(3)+4/sqrt(5))。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 加法定理により、原点のまわりに 60∘60^\circ 回転する座標式は (x,y)⟼(x2−3y2,3x2+y2).\displaystyle (x,y)\longmapsto\left(\frac{x}{2}-\frac{\sqrt3 y}{2},\frac{\sqrt3 x}{2}+\frac y2\right). Q=(r+1,3r)Q=(r+1,\sqrt3r) を代入して Q′=(r+1−3r2,3(r+1)+3r2)=(1−2r2,3(2r+1)2).\displaystyle Q'=\left(\frac{r+1-3r}{2},\frac{\sqrt3(r+1)+\sqrt3r}{2}\right)=\left(\frac{1-2r}{2},\frac{\sqrt3(2r+1)}{2}\right). (2) Q′−P=(r+32,3(12−r))\displaystyle Q'-P=\left(r+\frac32,\sqrt3(\frac12-r)\right) より ∣PQ′∣2=(r+32)2+3(12−r)2=4r2+3,∣PQ′∣=4r2+3.\displaystyle |PQ'|^2=\left(r+\frac32\right)^2+3\left(\frac12-r\right)^2=4r^2+3, \quad |PQ'|=\sqrt{4r^2+3}. (3) CC と D′D' の半径は 2r,r2r,r、中心間距離は d=4r2+3d=\sqrt{4r^2+3}。異なる2点で交わる条件は ∣2r−r∣<d<2r+r,r<4r2+3<3r.|2r-r|<d<2r+r,\quad r<\sqrt{4r^2+3}<3r. 左の不等式はすべての r>0r>0 で成り立つ。右の不等式は 4r2+3<9r24r^2+3<9r^2、すなわち r>35\displaystyle r>\sqrt{\frac35} と同値である。 (4) 正三角形 OP1Q1OP_1Q_1 では、原点まわりの回転により Q1=R±60∘(P1)Q_1=R_{\pm60^\circ}(P_1) となる。従って一方の向きでは P1P_1は円CCと円D′D'の交点、もう一方では円CCと円D′′D''の交点である。ここで D′′D'' は DD を −60∘-60^\circ 回転した円である。 D′′D'' の中心は Q′′=(2r+12,−32),\displaystyle Q''=\left(2r+\frac12,-\frac{\sqrt3}{2}\right), したがって ∣PQ′′∣2=(4r+32)2+3(2r+12)2=28r2+18r+3>(3r)2.\displaystyle |PQ''|^2=\left(4r+\frac32\right)^2+3\left(2r+\frac12\right)^2=28r^2+18r+3>(3r)^2. よって CC と D′′D'' は交わらない。CC と D′D' は d>rd>r を常に満たし、d=3rd=3r のとき外接して接点がただ1つ、r<d<3rr<d<3r のとき2点で交わる。従って正三角形を定める組がただ一組となるのは r=35\displaystyle r=\sqrt{\frac35} の場合に限る。このとき外接点は線分 PQ′PQ' 上で PP から 2r2r の距離にあるので P1=P+2r3r(Q′−P)=P+2Q′3=(−4r3,3(4r+1)3).\displaystyle P_1=P+\frac{2r}{3r}(Q'-P)=\frac{P+2Q'}{3}=\left(-\frac{4r}{3},\frac{\sqrt3(4r+1)}{3}\right). r=3/5r=\sqrt{3/5} を代入すると P1=(−415,13+45).\displaystyle P_1=\left(-\frac4{\sqrt{15}},\frac1{\sqrt3}+\frac4{\sqrt5}\right).

点を60度回転する座標式から中心間距離を求める。正三角形の二つの向きを別々の円の交点に対応させ、外接時だけ一組となることを示す。

この問題で使う考え方

  • 加法定理による回転
  • 中心間距離と円の交点数
  • 内分点の座標

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