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福井大学/2017年度

福井大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

福井大学2017年度第3問

0 < θ < π とし,媒介変数 t によって表される曲線 C: x = t − sin t,y = 1 − cos t 上の点 P(θ − sin θ, 1 − cos θ) における法線 ℓ と直線 x = π との交点を Q とする。また,ℓ と x 軸との交点を R とする。以下の問いに答えよ。

(1) ℓ の方程式を求めよ。

(2) 線分 PQ の長さを f(θ) とするとき,lim_(θ→π−0) f(θ) の値を求めよ。

(3) 原点から P までの曲線 C の長さを s とする。このとき,不等式 s < 2 PR を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)y−(1−cos⁡θ)=−tan⁡θ2{x−(θ−sin⁡θ)},\displaystyle (1)\quad y-(1-\cos\theta)=-\tan\frac\theta2\{x-(\theta-\sin\theta)\},
    (2)4,(2)\quad 4,
    (3)s=4(1−cos⁡θ2)<4sin⁡θ2=2PR.\displaystyle (3)\quad s=4(1-\cos\frac\theta2)<4\sin\frac\theta2=2PR.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 媒介変数を微分すると x′(θ)=1−cos⁡θ=2sin⁡2θ2>0,y′(θ)=sin⁡θ.\displaystyle x'(\theta)=1-\cos\theta=2\sin^2\frac\theta2>0, \qquad y'(\theta)=\sin\theta. したがって接線の傾きは dydx=y′(θ)x′(θ)=sin⁡θ1−cos⁡θ=cot⁡θ2.\displaystyle \frac{dy}{dx}=\frac{y'(\theta)}{x'(\theta)} =\frac{\sin\theta}{1-\cos\theta}=\cot\frac\theta2. 法線の傾きはその負の逆数 −tan⁡(θ/2)-\tan(\theta/2) である。よって、点 PP を通る法線は y−(1−cos⁡θ)=−tan⁡θ2{x−(θ−sin⁡θ)}.\displaystyle \boxed{y-(1-\cos\theta)=-\tan\frac\theta2\{x-(\theta-\sin\theta)\}}.

(2) QQ は x=πx=\pi 上にあるので、PP から QQ への水平距離は Δx=π−(θ−sin⁡θ)=π−θ+sin⁡θ>0.\Delta x=\pi-(\theta-\sin\theta)=\pi-\theta+\sin\theta>0. 法線の傾きの絶対値が tan⁡(θ/2)\tan(\theta/2) だから、直角三角形の斜辺と水平辺の比を使うと f(θ)=PQ=Δx1+tan⁡2(θ/2)=π−θ+sin⁡θcos⁡(θ/2).\displaystyle f(\theta)=PQ=\Delta x\sqrt{1+\tan^2(\theta/2)} =\frac{\pi-\theta+\sin\theta}{\cos(\theta/2)}. ここで h=π−θh=\pi-\theta とおくと、h→0+h\to0+、cos⁡(θ/2)=sin⁡(h/2)\cos(\theta/2)=\sin(h/2)、sin⁡θ=sin⁡h\sin\theta=\sin h より f(θ)=hsin⁡(h/2)+sin⁡hsin⁡(h/2)⟶2+2=4.\displaystyle f(\theta)=\frac{h}{\sin(h/2)}+\frac{\sin h}{\sin(h/2)}\longrightarrow 2+2=4. したがって lim⁡θ→π−0f(θ)=4\displaystyle \boxed{\lim\limits _{\theta\to\pi-0}f(\theta)=4}。

(3) R=(xR,0)R=(x_R,0) とおいて法線の式に代入する。 −(1−cos⁡θ)=−tan⁡θ2{xR−(θ−sin⁡θ)},\displaystyle -(1-\cos\theta)=-\tan\frac\theta2\{x_R-(\theta-\sin\theta)\}, したがって xR−(θ−sin⁡θ)=1−cos⁡θtan⁡(θ/2)=sin⁡θ,R=(θ,0).\displaystyle x_R-(\theta-\sin\theta)=\frac{1-\cos\theta}{\tan(\theta/2)}=\sin\theta, \qquad R=(\theta,0). よって距離の公式から PR=sin⁡2θ+(1−cos⁡θ)2=2sin⁡θ2.\displaystyle PR=\sqrt{\sin^2\theta+(1-\cos\theta)^2}=2\sin\frac\theta2. 曲線の速さは、0≦t≦θ<π0\le t\le\theta<\pi では (1−cos⁡t)2+sin⁡2t=2−2cos⁡t=2sin⁡t2\displaystyle \sqrt{(1-\cos t)^2+\sin^2t}=\sqrt{2-2\cos t}=2\sin\frac t2 なので、原点から PP までの長さは s=∫0θ2sin⁡t2 dt=4(1−cos⁡θ2).\displaystyle s=\int_0^\theta 2\sin\frac t2\,dt=4\left(1-\cos\frac\theta2\right). 以上から s2PR=1−cos⁡(θ/2)sin⁡(θ/2)=tan⁡θ4<1,\displaystyle \frac{s}{2PR}=\frac{1-\cos(\theta/2)}{\sin(\theta/2)} =\tan\frac\theta4<1, となる。最後は 0<θ/4<π/40<\theta/4<\pi/4 より従う。したがって s<2PR\boxed{s<2PR}。

この問題で使う考え方

  • 媒介変数の微分から接線・法線を立式
  • 座標と傾きから線分長を求める
  • h=π−θの置換と三角関数の基本極限
  • 速さの積分で弧長を求め、比を半角公式で整理

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