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愛媛大学/2016年度/前期

愛媛大学 2016年 数学 第6問解答・解説

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1問題

愛媛大学2016年度第6問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部) 次の問いに答えよ。

(1) a,ba,b を正の実数とする。楕円 x24+y2=1\displaystyle \frac{x^{2}}{4}+y^{2}=1 を xx 軸方向に aa、yy 軸方向に bb だけ平行移動して得られる楕円が yy 軸と直線 y=xy=x に接するような a,ba,b を求めよ。

(2) 1辺の長さが n\sqrt{n} の正 nn 角形 A1A2⋯An\mathrm{A}_1\mathrm{A}_2\cdots\mathrm{A}_n における三角形 A1A2A3\mathrm{A}_1\mathrm{A}_2\mathrm{A}_3 の面積を SnS_n とする。このとき、lim⁡n→∞Sn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}S_n を求めよ。

(3) a,ba,b は実数で a>0a>0 を満たすとする。放物線 y=12a2x2\displaystyle y=\frac{1}{2a^{2}}x^{2} と曲線 y=log⁡x+by=\log x+b がただ1つの共有点 PP をもつとき、PP の座標および bb を aa を用いて表せ。

(4) 1≦x≦21\leq x\leq2 とする。関数 f(x)=∫12∣t−x∣t2 dt\displaystyle f(x)=\int_{1}^{2}\frac{|t-x|}{t^{2}}\,dt を最小にする xx の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a=2,b=2+5a=2,\quad b=2+\sqrt5
  • (2)
    lim⁡n→∞Sn=π\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}S_n=\pi
  • (3)
    P=(a,12),b=12−log⁡a\displaystyle P=(a,\frac12),\quad b=\frac12-\log a
  • (4)
    x=43\displaystyle x=\frac43

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 移動後の楕円は (x−a)24+(y−b)2=1\displaystyle \frac{(x-a)^2}{4}+(y-b)^2=1 である。これと yy 軸 x=0x=0 の交点は a2/4+(y−b)2=1a^2/4+(y-b)^2=1 を満たす。接するには a2/4=1a^2/4=1 が必要で、a>0a>0 より a=2a=2。次に y=xy=x を代入し、a=2a=2 とすると (x−2)24+(x−b)2=1と同値な式は5x2−(4+8b)x+4b2=0.\displaystyle \frac{(x-2)^2}{4}+(x-b)^2=1 \quad\text{と同値な式は}\quad 5x^2-(4+8b)x+4b^2=0. 接する条件はこの二次方程式の判別式が0であることだから、 (4+8b)2−80b2=0と同値な式はb2−4b−1=0.(4+8b)^2-80b^2=0 \quad\text{と同値な式は}\quad b^2-4b-1=0. b>0b>0 より b=2+5b=2+\sqrt5。

(2) A1A2=A2A3=nA_1A_2=A_2A_3=\sqrt n、また正 nn 角形の内角 ∠A1A2A3=π−2π/n\angle A_1A_2A_3=\pi-2\pi/n である。従って Sn=12nsin⁡(π−2πn)=n2sin⁡2πn.\displaystyle S_n=\frac12 n\sin\left(\pi-\frac{2\pi}{n}\right) =\frac n2\sin\frac{2\pi}{n}. θ=2π/n\theta=2\pi/n とおくと Sn=π(sin⁡θ/θ)S_n=\pi(\sin\theta/\theta) なので、基本極限より lim⁡Sn=π\displaystyle \lim S_n=\pi。

(3) 共有点の xx 座標は x>0x>0 で F(x)=x22a2−log⁡x−b=0\displaystyle F(x)=\frac{x^2}{2a^2}-\log x-b=0 を満たす。F′(x)=x/a2−1/xF'(x)=x/a^2-1/x は 0<x<a0<x<a で負、x>ax>a で正である。また F(x)→+∞F(x)\to+\infty は x→0+x\to0+ および x→+∞x\to+\infty の両端で成り立つ。よって共有点がただ1つとなるのは最小値が0のときに限り、その接点は x=ax=a。このとき y=a2/(2a2)=1/2y=a^2/(2a^2)=1/2 なので P=(a,12),b=12−log⁡a.\displaystyle P=(a,\tfrac12),\qquad b=\tfrac12-\log a.

(4) 積分を t=xt=x で分けると f(x)=∫1xx−tt2 dt+∫x2t−xt2 dt=32x−2−2log⁡x+log⁡2.\displaystyle f(x)=\int_1^x\frac{x-t}{t^2}\,dt+\int_x^2\frac{t-x}{t^2}\,dt =\frac32x-2-2\log x+\log2. したがって f′(x)=32−2x\displaystyle f'(x)=\frac32-\frac2x。1≦x<4/31\le x<4/3 で負、4/3<x≦24/3<x\le2 で正なので、区間内の最小点は x=4/3x=4/3 である。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の判別式
  • 正弦定理と三角形の面積
  • 導関数による単調性
  • 絶対値を含む定積分の区分積分

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