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福井大学/2021年度

福井大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福井大学2021年度第1問

曲線 C が媒介変数 θ を用いて,x = 3 cos θ − 4 sin θ,y = 4 cos θ + 3 sin θ(0 < θ < (3/2)π)と表されている。また,点 (a, −a) を中心とする半径1の円 S がある。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) x座標,y座標がともに整数になる C 上の点を求めよ。

(2) S と C が共有点をもつとき,a の値の範囲を求めよ。

(3) S と C の共有点が存在する範囲を座標平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (0,5),(−3,4),(−4,3),(−5,0),(−4,−3),(−3,−4),(0,−5),(3,−4)\quad (0,5),(-3,4),(-4,3),(-5,0),(-4,-3),(-3,-4),(0,-5),(3,-4)\quad 。 (2) 22≦∣a∣≦32\quad 2\sqrt2\le |a|\le3\sqrt2\quad 。 (3) ϕ=arctan⁡(4/3)\quad \phi=\arctan(4/3)\quad 、δ=arccos⁡(26/5)\quad \delta=\arccos(2\sqrt6/5)\quad とすると、共有点として取り得る点は P(t)=(5cos⁡t,5sin⁡t)\quad P(t)=(5\cos t,5\sin t)\quad のうち t∈[3π/4−δ,3π/4+δ]\quad t\in[3\pi/4-\delta,3\pi/4+\delta]\quad または t∈[7π/4−δ,ϕ+3π/2)\quad t\in[7\pi/4-\delta,\phi+3\pi/2)\quad にある点である。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

ϕ=arctan⁡(4/3)\phi=\arctan(4/3) とおくと cos⁡ϕ=3/5,sin⁡ϕ=4/5\cos\phi=3/5,\sin\phi=4/5 であり、媒介変数表示は x=5cos⁡t,y=5sin⁡tx=5\cos t,y=5\sin t、t=θ+ϕt=\theta+\phi と書ける。従って CC は原点中心、半径5の円のうち ϕ<t<ϕ+3π/2\phi<t<\phi+3\pi/2 の開いた弧である。両端は θ=0,3π/2\theta=0,3\pi/2 に対応し、それぞれ (3,4),(4,−3)(3,4),(4,-3) である。

(1) 整数点は x2+y2=25x^2+y^2=25 の整数解である。全円上の整数点は x=0,±3,±4,±5x=0,\pm3,\pm4,\pm5 を調べて得る12点であり、開弧の範囲から両端 (3,4),(4,−3)(3,4),(4,-3) と、始点より前の (5,0),(4,3)(5,0),(4,3) を除く。したがって答えは (0,5),(−3,4),(−4,3),(−5,0),(−4,−3),(−3,−4),(0,−5),(3,−4)(0,5),(-3,4),(-4,3),(-5,0),(-4,-3),(-3,-4),(0,-5),(3,-4)。

(2) 円全体どうしの交点条件は、中心間距離 d=2∣a∣d=\sqrt2|a| が 5−1≦d≦5+15-1\le d\le5+1、すなわち 4≦d≦64\le d\le6 である。弧 CC についても十分であることを確かめる。交点 PP の偏角を tt、中心 Q=(a,−a)Q=(a,-a) の方向角を λ\lambda とすると、三角形 OQPOQP に余弦定理を用いて cos⁡(t−λ)=d2+2410d.\displaystyle \cos(t-\lambda)=\frac{d^2+24}{10d}. 4≦d≦64\le d\le6 では右辺は1以下なので交点があり、また相加相乗平均より右辺は 26/52\sqrt6/5 以上である。δ=arccos⁡(26/5)\delta=\arccos(2\sqrt6/5) とおけば 0≦α=∣t−λ∣≦δ<π/60\le\alpha=|t-\lambda|\le\delta<\pi/6(最後は 26/5>3/22\sqrt6/5>\sqrt3/2 より従う)。a<0a<0 なら λ=3π/4\lambda=3\pi/4 なので、交点方向 t=λ−αt=\lambda-\alpha は π/2<t<π\pi/2<t<\pi にあり、ϕ<π/2\phi<\pi/2 かつ π<ϕ+3π/2\pi<\phi+3\pi/2 より弧の内部にある。a>0a>0 なら λ=7π/4\lambda=7\pi/4 であり、同じく t=λ−αt=\lambda-\alpha を選ぶと 19π/12<t≦7π/419\pi/12<t\le7\pi/4。ϕ<π/2<19π/12\phi<\pi/2<19\pi/12 で、さらに ϕ=arctan⁡(4/3)>π/4\phi=\arctan(4/3)>\pi/4 だから 7π/4<ϕ+3π/27\pi/4<\phi+3\pi/2。よってこの交点も弧の内部にある。従って弧上の交点があるための必要十分条件は 4≦2∣a∣≦64\le\sqrt2|a|\le6、すなわち 22≦∣a∣≦322\sqrt2\le|a|\le3\sqrt2 である。

(3) 共通点 P(t)=(5cos⁡t,5sin⁡t)P(t)=(5\cos t,5\sin t) が円 SS 上にある条件を展開すると (5cos⁡t−a)2+(5sin⁡t+a)2=1,cos⁡t−sin⁡t=a+12/a5.\displaystyle (5\cos t-a)^2+(5\sin t+a)^2=1, \qquad \cos t-\sin t=\frac{a+12/a}{5}. (2)の範囲で u=∣a∣u=|a| とおけば、u+12/uu+12/u は u=23u=2\sqrt3 で最小値 434\sqrt3 をとり、区間の両端 22,322\sqrt2,3\sqrt2 で最大値 525\sqrt2 となる。従って ∣cos⁡t−sin⁡t∣|\cos t-\sin t| は 43/54\sqrt3/5 から 2\sqrt2 の間を動く。δ=arccos⁡(26/5)\delta=\arccos(2\sqrt6/5) とおくと、負の aa に対する点は 3π/4−δ≦t≦3π/4+δ3\pi/4-\delta\le t\le3\pi/4+\delta、正の aa に対する点は 7π/4−δ≦t≦7π/4+δ7\pi/4-\delta\le t\le7\pi/4+\delta に対応する。後者は CC の終点 t=ϕ+3π/2t=\phi+3\pi/2 より先まで延びるが、その終点自体は CC に含まれないので、実際の範囲は 7π/4−δ≦t<ϕ+3π/27\pi/4-\delta\le t<\phi+3\pi/2 となる。図では橙色の弧が可能な共有点、青点線が円 SS の中心 (a,−a)(a,-a) の範囲を表す。

この問題で使う考え方

  • 円の幾何
  • 距離条件
  • 三角関数による媒介表示

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