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岐阜大学/2007年度

岐阜大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

岐阜大学2007年度第1問

a, b, θ を実数とする。以下の問に答えよ。(配点比率 20%)

(1) 次の2つの等式からθを消去して,bをaを用いて表せ。 {sin⁡θ+cos⁡θ=atan⁡θ+1tan⁡θ=b\displaystyle \left\{\begin{array}{l}\sin\theta+\cos\theta=a\\\tan\theta+\frac{1}{\tan\theta}=b\end{array}\right.

(2) 次の2つの等式からθを消去して,a, bの関係式を求めよ。 {tan⁡θ+sin⁡θ=atan⁡θ−sin⁡θ=b\left\{\begin{array}{l}\tan\theta+\sin\theta=a\\\tan\theta-\sin\theta=b\end{array}\right.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) b=2a2−1,−2≦a≦2, a≠±1.\displaystyle (1)\space{}b=\frac{2}{a^2-1},\quad -\sqrt2\leq a\leq\sqrt2,\space{}a\ne\pm1.
    (2) (a+b)2{4−(a−b)2}=4(a−b)2.(2)\space{}(a+b)^2\{4-(a-b)^2\}=4(a-b)^2.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

大問1

(1)

tan⁡θ\tan\theta および 1/tan⁡θ1/\tan\theta が定義されるので sin⁡θcos⁡θ≠0\sin\theta\cos\theta\ne0 である。第1式を二乗すると a2=(sin⁡θ+cos⁡θ)2=1+2sin⁡θcos⁡θ.a^2=(\sin\theta+\cos\theta)^2=1+2\sin\theta\cos\theta. また b=tan⁡θ+1tan⁡θ=sin⁡2θ+cos⁡2θsin⁡θcos⁡θ=1sin⁡θcos⁡θ.\displaystyle b=\tan\theta+\frac1{\tan\theta} =\frac{\sin^2\theta+\cos^2\theta}{\sin\theta\cos\theta} =\frac1{\sin\theta\cos\theta}. 従って b=2a2−1.\displaystyle \boxed{b=\frac{2}{a^2-1}}. 実現可能な aa の範囲は −2≦a≦2-\sqrt2\leq a\leq\sqrt2 かつ a≠±1a\ne\pm1 である。実際、a=sin⁡θ+cos⁡θa=\sin\theta+\cos\theta より前半が必要で、a=±1a=\pm1 は sin⁡θcos⁡θ=0\sin\theta\cos\theta=0 に当たり分母が定義されない。逆にこの範囲の aa では 2sin⁡θcos⁡θ=a2−12\sin\theta\cos\theta=a^2-1 を満たす単位円上の点 (sin⁡θ,cos⁡θ)(\sin\theta,\cos\theta) が存在し、積が非零なので元の両式が定義される。

(2)

2式の和・差を取ると tan⁡θ=a+b2,sin⁡θ=a−b2.\displaystyle \tan\theta=\frac{a+b}{2},\qquad \sin\theta=\frac{a-b}{2}. 恒等式 tan⁡2θ=sin⁡2θ1−sin⁡2θ\displaystyle \tan^2\theta=\dfrac{\sin^2\theta}{1-\sin^2\theta} に代入すると (a+b)24=(a−b)2/41−(a−b)2/4.\displaystyle \frac{(a+b)^2}{4} =\frac{(a-b)^2/4}{1-(a-b)^2/4}. 分母を払って整理すれば (a+b)2{4−(a−b)2}=4(a−b)2.\boxed{(a+b)^2\{4-(a-b)^2\}=4(a-b)^2}. これは必要条件である。また、この関係式を満たす実数 a,ba,b に対して p=(a+b)/2p=(a+b)/2, q=(a−b)/2q=(a-b)/2 とおけば p2(1−q2)=q2p^2(1-q^2)=q^2 である。この式から q2<1q^2<1(q2≧1q^2\geq1 なら左辺は非正、右辺は正)となり、p2=q2/(1−q2)p^2=q^2/(1-q^2) を得る。q≠0q\ne0 の場合、sin⁡θ=q\sin\theta=q とし、cos⁡θ=q/p\cos\theta=q/p と選べば sin⁡2θ+cos⁡2θ=1\sin^2\theta+\cos^2\theta=1 かつ tan⁡θ=p\tan\theta=p である。q=0q=0 なら式から p=0p=0 なので θ=0\theta=0 とすればよい。従って条件は十分でもあり、求める関係式は上式である。

この問題で使う考え方

  • 加法公式を用いない二乗展開・積和恒等式
  • 式の和差・sin/tan恒等式・実現可能性確認

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