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岐阜大学/2007年度

岐阜大学 2007年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2007年度第5問

2次の正方行列A=(abcd)\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix}で表される1次変換について,以下の問に答えよ。(配点比率 20%)

(1) この1次変換が点(1,1)を点(0,2)へ,点(−1,1)を点(−1,0)へ,それぞれ移すとき,行列A=(abcd)\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix}を求めよ。

(2) (1)で求めた行列Aに対して,(1,2)成分と(2,1)成分とを交換してできた行列をBとする。このとき,H^2=ABを満たす2次の正方行列Hをすべて求めよ。

(3) Aを(1)で求めた行列とし,U=(cos⁡θ−sin⁡θsin⁡θcos⁡θ)\begin{pmatrix}\cos\theta&−\sin\theta\\\sin\theta&\cos\theta\end{pmatrix} (0≦θ≦π)とする。(2)で求めた行列Hのうちで,A=HUを満たすUが存在するようなHと,そのときのθの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 変換条件を成分で書くと a+b=0,c+d=2,−a+b=−1,−c+d=0.a+b=0,\quad c+d=2,\quad -a+b=-1,\quad -c+d=0. これを解いて A=(12−1211).\displaystyle \boxed{A=\begin{pmatrix}\frac12&-\frac12\\1&1\end{pmatrix}}.

(2) 成分を交換すると B=(121−121),AB=D=(12002).\displaystyle B=\begin{pmatrix}\frac12&1\\-\frac12&1\end{pmatrix},\qquad AB=D=\begin{pmatrix}\frac12&0\\0&2\end{pmatrix}. H2=DH^2=D なら、行列を掛ける順を変えても HD=H(H2)=H3=(H2)H=DHHD=H(H^2)=H^3=(H^2)H=DH である。H=(uvwz)H=\begin{pmatrix}u&v\\w&z\end{pmatrix} とおき、HD=DHHD=DH の非対角成分を比べると 2v=12v,12w=2w,\displaystyle 2v=\frac12v,\qquad \frac12w=2w, ゆえに v=w=0v=w=0。対角成分を H2=DH^2=D に代入すると u2=1/2, z2=2u^2=1/2,\ z^2=2。したがって H=diag⁡(ε/2,η2)(ε,η はそれぞれ −1 または 1).\boxed{H=\operatorname{diag}(\varepsilon/\sqrt2,\eta\sqrt2)\quad(\varepsilon,\eta\text{ はそれぞれ }-1\text{ または }1)}.

(3) この HH に対し A=HUA=HU となるには U=H−1AU=H^{-1}A でなければならない。 U=12(ε−εηη).\displaystyle U=\frac1{\sqrt2}\begin{pmatrix}\varepsilon&-\varepsilon\\\eta&\eta\end{pmatrix}. 回転行列の成分と比べると cos⁡θ=sin⁡θ=ε/2=η/2\cos\theta=\sin\theta=\varepsilon/\sqrt2=\eta/\sqrt2。0≦θ≦π0\le\theta\le\pi では sin⁡θ≧0\sin\theta\ge0 なので ε=η=1\varepsilon=\eta=1、θ=π/4\theta=\pi/4。よって H=(1/2002),θ=π/4.\boxed{H=\begin{pmatrix}1/\sqrt2&0\\0&\sqrt2\end{pmatrix},\qquad\theta=\pi/4}.

この問題で使う考え方

  • 連立一次方程式
  • 2次行列の成分計算
  • 回転行列との成分比較

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