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金沢大学/2009年度

金沢大学 2009年 数学 第1問解答・解説

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1問題

金沢大学2009年度第1問

αとβは定数で、2つの数列 {x_n} と {y_n} は次の関係式を満たすとする。

Σ_{k=1}^{n} x_k = 4y_n−α, Σ_{k=1}^{n} y_k = 9x_n−β (n=1,2,3,...)

次の問いに答えよ。

(1) x_1 と y_1 を、αとβだけの式で表せ。

(2) 2次の正方行列 A で (x_{n+1},y_{n+1})^T=A(x_n,y_n)^T がすべての自然数nについて成り立つものを求めよ。

(3) α=14, β=−21 のとき、(x_2,y_2)^T を求め、さらに {x_n} と {y_n} の一般項を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x1=(α+4β)/35,y1=(9α+β)/35.x_1=(α+4β)/35, y_1=(9α+β)/35.
  • (2)
    A=(1/35)[[36,4],[9,36]].A=(1/35)[[36,4],[9,36]].
  • (3)
    (x2y2)=(−12/718/7)\displaystyle \binom{x_2}{y_2}=\binom{-12/7}{18/7}; xn=−2(67)n−1\displaystyle x_n=-2\left(\frac67\right)^{n-1}, yn=3(67)n−1\displaystyle y_n=3\left(\frac67\right)^{n-1}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) n=1n=1 を代入して x1=4y1−α,y1=9x1−β.x_1=4y_1-\alpha,\qquad y_1=9x_1-\beta. これを連立して解くと x1=α+4β35,y1=9α+β35.\displaystyle \boxed{x_1=\frac{\alpha+4\beta}{35}},\qquad \boxed{y_1=\frac{9\alpha+\beta}{35}}.

(2) nn と n+1n+1 の関係式を引くと xn+1=4(yn+1−yn),yn+1=9(xn+1−xn).x_{n+1}=4(y_{n+1}-y_n),\qquad y_{n+1}=9(x_{n+1}-x_n). 第2式を第1式へ代入し、さらに第2式へ戻すと 35xn+1=36xn+4yn,35yn+1=9xn+36yn.35x_{n+1}=36x_n+4y_n,\qquad 35y_{n+1}=9x_n+36y_n. 従って求める行列は A=135(364936).\displaystyle \boxed{A=\frac1{35}\begin{pmatrix}36&4\\9&36\end{pmatrix}}.

(3) (α,β)=(14,−21)(\alpha,\beta)=(14,-21) を(1)へ代入すると (x1,y1)=(−2,3).(x_1,y_1)=(-2,3). このとき (x2y2)=A(−23)=(−12/718/7).\displaystyle \binom{x_2}{y_2}=A\binom{-2}{3} =\boxed{\binom{-12/7}{18/7}}. さらに、(2)の行列を初項ベクトルに直接掛けると A(−23)=135(−72+12−18+108)=67(−23).\displaystyle A\binom{-2}{3} =\frac1{35}\binom{-72+12}{-18+108} =\frac67\binom{-2}{3}. 従って n=1n=1 では (x1y1)=(−23)\displaystyle \binom{x_1}{y_1}=\binom{-2}{3}。ある n≧1n\ge1 で (xnyn)=(6/7)n−1(−23)\displaystyle \binom{x_n}{y_n}=(6/7)^{n-1}\binom{-2}{3} と仮定すると、漸化式より (xn+1yn+1)=A(xnyn)=(67)n−1A(−23)=(67)n(−23).\displaystyle \binom{x_{n+1}}{y_{n+1}} =A\binom{x_n}{y_n} =\left(\frac67\right)^{n-1}A\binom{-2}{3} =\left(\frac67\right)^n\binom{-2}{3}. 数学的帰納法によりすべての自然数 nn で成り立つから xn=−2(67)n−1,yn=3(67)n−1.\displaystyle \boxed{x_n=-2\left(\frac67\right)^{n-1}},\qquad \boxed{y_n=3\left(\frac67\right)^{n-1}}.

この問題で使う考え方

  • 部分和の差分
  • 連立一次方程式
  • 行列の直接積による比例関係の確認
  • 数学的帰納法

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