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琉球大学/2008年度

琉球大学 2008年 数学 第1問解答・解説

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1問題

琉球大学2008年度第1問

行列 A=(a2aa−3a−4)A=\begin{pmatrix}a&2a\\a-3&a-4\end{pmatrix} は,A2=OA^{2}=O を満たす。ただし,OO は零行列である。(50点)

問1 aa の値を求めよ。

問2 B=2E+AB=2E+A とおく。ただし,EE は単位行列である。自然数 nn に対して,BnB^{n} を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 a=2a=2。問2 Bn=2nE+n2n−1A=((n+1)2nn2n+1−n2n−1(1−n)2n)B^n=2^nE+n2^{n-1}A=\begin{pmatrix}(n+1)2^n&n2^{n+1}\\-n2^{n-1}&(1-n)2^n\end{pmatrix}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1 成分ごとに計算すると A2=(3a2−6a4a2−8a2(a−3)(a−2)3a2−14a+16).A^2=\begin{pmatrix}3a^2-6a&4a^2-8a\\2(a-3)(a-2)&3a^2-14a+16\end{pmatrix}. 零行列条件の左上成分からa=0a=0またはa=2a=2。a=0a=0では右下成分が16で不適。a=2a=2では4成分すべて0となるのでa=2a=2。このとき A=(24−1−2),A2=O.A=\begin{pmatrix}2&4\\-1&-2\end{pmatrix},\qquad A^2=O.

問2 B=2E+AB=2E+Aとする。数学的帰納法で Bn=2nE+n2n−1AB^n=2^nE+n2^{n-1}A を示す。n=1n=1で成立する。成立を仮定すると Bn+1=(2nE+n2n−1A)(2E+A)=2n+1E+(n+1)2nA+n2n−1A2=2n+1E+(n+1)2nA.B^{n+1}=(2^nE+n2^{n-1}A)(2E+A) =2^{n+1}E+(n+1)2^nA+n2^{n-1}A^2 =2^{n+1}E+(n+1)2^nA. ここへAAを代入すれば Bn=((n+1)2nn2n+1−n2n−1(1−n)2n)(n=1,2,…).B^n=\begin{pmatrix}(n+1)2^n&n2^{n+1}\\-n2^{n-1}&(1-n)2^n\end{pmatrix}\quad(n=1,2,\ldots).

この問題で使う考え方

  • 行列の成分計算
  • 冪零行列
  • 数学的帰納法

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