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琉球大学/2008年度

琉球大学 2008年 数学 第4問解答・解説

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1問題

琉球大学2008年度第4問

rr を9以上の整数として,赤球 rr 個と白球10個が入っている袋がある。この袋から9個の球を同時に取り出し,そのうちの赤球の個数を調べ,取り出した球に白球を1個加えて袋に戻すという試行を繰り返す。つまり,1回の試行ごとに袋の中の白球が1個ずつ増えることになる。nn 回目の試行において取り出された9個の球のうち,赤球がちょうど4個である確率を PnP_{n} で表す。(50点)

問1 P1<P2P_{1}<P_{2} が成り立つことを示せ。

問2 Pn<Pn+1P_{n}<P_{n+1} が成り立つための nn の範囲を rr を用いて表せ。

問3 r=50r=50 のとき,PnP_{n} が最大となる nn の値を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

組合せによって各回の確率を表し、隣り合う確率の比の大小で増減を判定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 成立 (P2P1=11(r+2)6(r+11)>1)/\displaystyle \left(\frac{P_2}{P_1}=\frac{11(r+2)}{6(r+11)}>1\right)\quad/\quad(2) n∈Z, 1≦n<5r−404/\displaystyle n\in\mathbb{Z},\space{}1\le n<\frac{5r-40}{4}\quad/\quad(3) n=53n=53

4解答

解答を見る途中式つきの解答

袋の中の白球は初めに10個あり、1回の試行のたびに1個ずつ増えるから、nn 回目の試行の直前には白球が n+9n+9 個、赤球が rr 個ある。9個のうち赤球をちょうど4個、白球をちょうど5個選ぶ場合の数を全体の場合の数で割ると Pn=(r4)(n+95)(r+n+99).\displaystyle P_n=\frac{\binom{r}{4}\binom{n+9}{5}}{\binom{r+n+9}{9}}. r≧9r\ge 9、n≧1n\ge1 なので、以下に現れる確率と分母はすべて正である。隣り合う確率の比を計算すると Pn+1Pn=(n+105)(n+95)(r+n+99)(r+n+109)=n+10n+5r+n+1r+n+10.\displaystyle \frac{P_{n+1}}{P_n} =\frac{\binom{n+10}{5}}{\binom{n+9}{5}} \frac{\binom{r+n+9}{9}}{\binom{r+n+10}{9}} =\frac{n+10}{n+5}\frac{r+n+1}{r+n+10}. したがって Pn+1Pn−1=(n+10)(r+n+1)−(n+5)(r+n+10)(n+5)(r+n+10)=5r−4n−40(n+5)(r+n+10).\displaystyle \frac{P_{n+1}}{P_n}-1 =\frac{(n+10)(r+n+1)-(n+5)(r+n+10)} {(n+5)(r+n+10)} =\frac{5r-4n-40}{(n+5)(r+n+10)}. 分母は正なので、Pn<Pn+1P_n<P_{n+1} となる条件は 5r−4n−40>0,すなわちn<5r−404\displaystyle 5r-4n-40>0, \quad\text{すなわち}\quad n<\frac{5r-40}{4} である。

問1では n=1n=1 とすると P2P1=11(r+2)6(r+11),P2P1−1=5r−446(r+11)>0\displaystyle \frac{P_2}{P_1}=\frac{11(r+2)}{6(r+11)},\qquad \frac{P_2}{P_1}-1=\frac{5r-44}{6(r+11)}>0 となる。実際、r≧9r\ge9 より 5r−44≧15r-44\ge1 だから、P1<P2P_1<P_2 である。

問2の答えは、正の整数 nn について 1≦n<(5r−40)/41\le n<(5r-40)/4 である。

問3では r=50r=50 より、増加条件は n<105/2=52.5n<105/2=52.5 となる。よって P1<P2<⋯<P52<P53P_1<P_2<\cdots<P_{52}<P_{53} であり、n≧53n\ge53 では毎回 Pn+1<PnP_{n+1}<P_n となる。したがって PnP_n が最大となるのは n=53n=53 である。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 確率の基本法則

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