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愛媛大学/2012年度/前期

愛媛大学 2012年 数学 第7問解答・解説

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1問題

愛媛大学2012年度第7問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部)

行列 A=(−2221)A=\begin{pmatrix}-2&2\\2&1\end{pmatrix} に対して X=−15(A−2E),Y=15(A+3E)\displaystyle X=-\frac{1}{5}(A-2E),\qquad Y=\frac{1}{5}(A+3E) とおく。ただし,EE は2次の単位行列とする。

(1) XY, YX, X2, Y2XY,\ YX,\ X^{2},\ Y^{2} を計算せよ。

(2) A=aX+bYA=aX+bY を満たす実数 a,ba,b を求めよ。

(3) 自然数 nn に対して AnA^{n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) XY=YX=O2, X2=X, Y2=Y\quad XY=YX=O_2,\space{}X^2=X,\space{}Y^2=Y\quad 。 (2) a=−3, b=2\quad a=-3,\space{}b=2\quad 。 (3) An=15(4(−3)n+2n−2(−3)n+2n+1−2(−3)n+2n+1(−3)n+4⋅2n)\displaystyle \quad \displaystyle A^n=\frac15\begin{pmatrix}4(-3)^n+2^n&-2(-3)^n+2^{n+1}\\-2(-3)^n+2^{n+1}&(-3)^n+4\cdot2^n\end{pmatrix}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A=(−2221),E=(1001)A=\begin{pmatrix}-2&2\\2&1\end{pmatrix},\qquad E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix} より X=−15(A−2E)=15(4−2−21),Y=15(A+3E)=15(1224).\displaystyle X=-\frac15(A-2E)=\frac15\begin{pmatrix}4&-2\\-2&1\end{pmatrix},\qquad Y=\frac15(A+3E)=\frac15\begin{pmatrix}1&2\\2&4\end{pmatrix}.

(1) 直接掛けると XY=YX=125(0000)=O2.\displaystyle XY=YX=\frac1{25}\begin{pmatrix}0&0\\0&0\end{pmatrix}=O_2. また X2=125(20−10−105)=X,Y2=125(5101020)=Y.\displaystyle X^2=\frac1{25}\begin{pmatrix}20&-10\\-10&5\end{pmatrix}=X,\qquad Y^2=\frac1{25}\begin{pmatrix}5&10\\10&20\end{pmatrix}=Y.

(2) aX+bY=15(4a+b−2a+2b−2a+2ba+4b).\displaystyle aX+bY=\frac15\begin{pmatrix}4a+b&-2a+2b\\-2a+2b&a+4b\end{pmatrix}. これを AA と比較すると 4a+b=−104a+b=-10、−a+b=5-a+b=5。後式から b=a+5b=a+5 なので、前式に代入して 5a+5=−105a+5=-10、すなわち a=−3,b=2a=-3,b=2。残る成分も (a+4b)/5=1(a+4b)/5=1 となり一致する。

(3) A=−3X+2YA=-3X+2Y であり、(1)より X2=X,Y2=Y,XY=YX=O2X^2=X, Y^2=Y, XY=YX=O_2。また X+Y=EX+Y=E だから A0=E=X+YA^0=E=X+Y。An=(−3)nX+2nYA^n=(-3)^nX+2^nY と仮定すれば An+1=AnA=((−3)nX+2nY)(−3X+2Y)=(−3)n+1X+2n+1Y.A^{n+1}=A^nA=\bigl((-3)^nX+2^nY\bigr)(-3X+2Y)=(-3)^{n+1}X+2^{n+1}Y. よって帰納法により An=(−3)nX+2nYA^n=(-3)^nX+2^nY。以上の X,YX,Y を代入すると An=15(4(−3)n+2n−2(−3)n+2n+1−2(−3)n+2n+1(−3)n+4⋅2n).\displaystyle A^n=\frac15\begin{pmatrix} 4(-3)^n+2^n&-2(-3)^n+2^{n+1}\\ -2(-3)^n+2^{n+1}&(-3)^n+4\cdot2^n \end{pmatrix}.

答え

(1) XY=YX=O2, X2=X, Y2=YXY=YX=O_2,\ X^2=X,\ Y^2=Y。 (2) a=−3, b=2a=-3,\ b=2。 (3) An=15(4(−3)n+2n−2(−3)n+2n+1−2(−3)n+2n+1(−3)n+4⋅2n)\displaystyle A^n=\frac15\begin{pmatrix}4(-3)^n+2^n&-2(-3)^n+2^{n+1}\\-2(-3)^n+2^{n+1}&(-3)^n+4\cdot2^n\end{pmatrix}。

この問題で使う考え方

  • 行列の成分計算
  • 成分比較
  • 数学的帰納法

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