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金沢大学/2009年度

金沢大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

金沢大学2009年度第4問

A、B 2人が次のようなゲームを行う。第三者(A、B以外の中立的立場の者)がさいころを投げ、1の目が出たらAだけに3点、3の目が出たらAだけに2点を与え、2か4の目が出たらBだけに2点を与える。その他の目が出たら、AにもBにも点を与えない。この試行を何回かくり返し、先に得点の合計が4点以上になった方を勝ちとする。 1回目の試行でBが勝つ確率をp_1とする。n≧2のとき、n−1回目までの試行では勝負はつかず、n回目の試行でBが勝つ確率をp_nとする。次の問いに答えよ。

(1) p_1、p_2、p_3、p_4を求めよ。また一般項p_nを求めよ。

(2) q_n=9p_{n+2}−6p_{n+1}+p_n とするとき、Σ_{n=1}^{k}q_n を求めよ。また Σ_{n=1}^{k}p_n を求めよ。

(3) a=Σ_{n=1}^{∞}p_n とするとき、lim_{k→∞}(1/k)log|Σ_{n=1}^{k}p_n−a| を求めよ。ただし、必要ならば lim_{k→∞}k^2/3^k=0 および lim_{x→∞}(log x)/x=0 を用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    pn=(n−1)2/3n(n≧1);p1=0,p2=1/9,p3=4/27,p4=1/9p_n=(n−1)^2/3^n (n≥1); p_1=0, p_2=1/9, p_3=4/27, p_4=1/9
  • (2a)
    ∑n=1kqn=1−3−k\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{k}q_n=1-3^{-k}
  • (2b)
    ∑n=1kpn=1/2⋅(1−(k2+k+1)/3k)\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{k} p_n=1/2·(1−(k^2+k+1)/3^k)
  • (3)
    −log 3

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各試行を AA の得点、BB の得点、無得点の 33 種類に分類する。各確率はいずれも 1/31/3 である。AA は1回の得点で 22 点または 33 点、BB は1回の得点で 22 点を得るため、どちらも得点事象が2回起きると勝つ。

n=1n=1 では BB は勝てないので p1=0p_1=0。n≧2n\ge2 のとき、BB が初めて第 nn 回に勝つためには、先行する n−1n-1 回で BB の得点がちょうど1回、AA の得点が0回または1回であり、第 nn 回が BB の得点でなければならない。先行列で AA が得点しない場合の並べ方は n−1n-1 通り、AA がちょうど1回得点する場合の並べ方は (n−1)(n−2)(n-1)(n-2) 通りである。したがって pn=(n−1)+(n−1)(n−2)3n−1⋅13=(n−1)23n.\displaystyle p_n=\frac{(n-1)+(n-1)(n-2)}{3^{n-1}}\cdot\frac13=\frac{(n-1)^2}{3^n}. よって p1=0p_1=0, p2=19\displaystyle p_2=\frac19, p3=427\displaystyle p_3=\frac4{27}, p4=19\displaystyle p_4=\frac19。

この一般項を qn=9pn+2−6pn+1+pnq_n=9p_{n+2}-6p_{n+1}+p_n に代入すると qn=(n+1)2−2n2+(n−1)23n=23n,∑n=1kqn=2∑n=1k3−n=1−3−k.\displaystyle q_n=\frac{(n+1)^2-2n^2+(n-1)^2}{3^n}=\frac2{3^n},\qquad \sum\limits _{n=1}^k q_n=2\sum\limits _{n=1}^k3^{-n}=1-3^{-k}.

Sk=12(1−k2+k+13k)\displaystyle S_k=\frac12\left(1-\frac{k^2+k+1}{3^k}\right) とおくと、S1=0S_1=0 であり、k≧2k\ge2 では Sk−Sk−1=(k−1)23k=pk.\displaystyle S_k-S_{k-1}=\frac{(k-1)^2}{3^k}=p_k. したがって ∑n=1kpn=12(1−k2+k+13k),a=∑n=1∞pn=12.\displaystyle \sum\limits _{n=1}^k p_n=\frac12\left(1-\frac{k^2+k+1}{3^k}\right),\qquad a=\sum\limits _{n=1}^{\infty}p_n=\frac12. よって 1klog⁡∣∑n=1kpn−a∣=log⁡(k2+k+1)−log⁡2k−log⁡3⟶−log⁡3.\displaystyle \frac1k\log\left|\sum\limits _{n=1}^k p_n-a\right|=\frac{\log(k^2+k+1)-\log2}{k}-\log3\longrightarrow-\log3.

この問題で使う考え方

  • 得点事象を分類して数える
  • 等比数列の和
  • 部分和の差分確認
  • 多項式と指数の比較

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