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岐阜大学/2010年度

岐阜大学 2010年 数学 第1問解答・解説

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1問題

岐阜大学2010年度第1問

b と d で実数の定数を表す。次の条件(*)を考える。 (*)「すべての正の実数 x に対して (x+b)/(x³+1) < (x+2b+d)/(x³+2) である。」以下の問に答えよ。(配点比率 20%)

(1) b+d>0 は,(*)が成立するための必要条件であることを示せ。

(2) d>0 は,(*)が成立するための必要条件であることを示せ。

(3) d を任意の正の実数とする。(*)が成立するための必要十分条件として,b が満たすべき範囲を d を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正の分母を使って通分し、条件(*)を三次式F(x)>0の正領域上の最小値判定に帰着する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) b+d>0.(1)\space{}b+d>0.
    (2) d>0.(2)\space{}d>0.
    (3) d>0(3)\space{}d>0 のもとで b>427d2−d.\displaystyle b>\frac{4}{27d^{2}}-d.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

分母 x^3+1, x^3+2 は x>0 で正である。したがって (*) は (x+2b+d)(x3+1)−(x+b)(x3+2)>0(x>0)(x+2b+d)(x^3+1)-(x+b)(x^3+2)>0\qquad(x>0) と同値であり、左辺を整理すると F(x)=(b+d)x3−x+d>0(x>0)F(x)=(b+d)x^3-x+d>0\qquad(x>0) となる。

(1) b+d≦\leq0 と仮定すると、F(x)≦\leq -x+d である。x>d となる正の x を取れば F(x)<0 となり矛盾する。よって b+d>0。

(2) x→\to0+ のとき F(x)→\to d なので、d<0 なら十分小さい正の x で F(x)<0 となる。また d=0 なら F(x)=x(bx^2-1) であり、十分小さい正の x を取れば bx^2<1 となって F(x)<0 である。したがって d>0。

(3) d>0 とし A=b+d とおく。A≦\leq0 なら x>d に対し F(x)≦\leq -x+d<0 だから、A>0 が必要である。A>0 のとき F′(x)=3Ax2−1F'(x)=3Ax^2-1 は x_0=1/3A\sqrt{3A} で 0 となり、F は 0<x<x_0 で減少し x>x0x>x_0 で増加する。よって正の実数全体での最小値は F(x0)=d−233A.\displaystyle F(x_0)=d-\frac{2}{3\sqrt{3A}}. 条件 (*) が成り立つための必要十分条件はこの値が厳密に正であること、すなわち d>233AすなわちA>427d2すなわちb>427d2−d\displaystyle d>\frac{2}{3\sqrt{3A}} \quad\text{すなわち}\quad A>\frac{4}{27d^2} \quad\text{すなわち}\quad b>\frac{4}{27d^2}-d である。等号では x=x_0 で F(x_0)=0 となり、もとの不等式は等号を含まない不等号なので成立しない。

この問題で使う考え方

  • 命題と必要十分条件
  • 等式・不等式の証明
  • 導関数と増減
  • 関数の極限

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