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岐阜大学/2019年度

岐阜大学 2019年 数学 第4問解答・解説

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1問題

岐阜大学2019年度第4問

以下の問に答えよ。

(1) 方程式 32t³−16t+1=0 は,−1≦t≦1 において3つの異なる実数解を持つことを示せ。

(2) 等式 sin 4x=(4 sin x−8 sin³x) cos x が成り立つことを示せ。

(3) 方程式 4 sin 4x+sin x=0 の,0≦x≦π における解の個数を求めよ。

(4) 関数 f(x)=cos 4x+cos x が極小となる x の値は,0≦x≦π の範囲にいくつあるか。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三次式の符号変化を中間値の定理で調べる。4倍角の公式から三角方程式と導関数を同じ三次式に帰着し、余弦の単調性と導関数の符号変化で解数・極小点数を決める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 3つの異なる実数解,
    (2) 成り立つ,
    (3) 5個,
    (4) 2個.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) p(t)=32t3−16t+1p(t)=32t^3-16t+1 とおく。値を計算すると p(−1)=−15<0,p(−12)=5>0,p(0)=1>0,p(12)=−3<0,p(1)=17>0.\displaystyle p(-1)=-15<0,\quad p\left(-\frac12\right)=5>0,\quad p(0)=1>0,\quad p\left(\frac12\right)=-3<0,\quad p(1)=17>0. 多項式 pp は連続なので、中間値の定理より、−1<t<−12\displaystyle -1<t<-\frac12、0<t<12\displaystyle 0<t<\frac12、12<t<1\displaystyle \frac12<t<1 の各範囲のそれぞれに少なくとも1つ p(t)=0p(t)=0 の解がある。これらの区間は互いに交わらないから、得られる解は3つとも異なる。一方、3次方程式は3個を超える異なる実数解をもたない。よって、−1≦t≦1-1\le t\le1 に3つの異なる実数解をもつ。

(2) 二倍角の公式を用いると sin⁡4x=2sin⁡2xcos⁡2x=2(2sin⁡xcos⁡x)(1−2sin⁡2x)=(4sin⁡x−8sin⁡3x)cos⁡x.\begin{aligned} \sin4x&=2\sin2x\cos2x\\ &=2(2\sin x\cos x)(1-2\sin^2x)\\ &=(4\sin x-8\sin^3x)\cos x. \end{aligned} したがって、示された等式が成り立つ。

(3) p(t)=32t3−16t+1p(t)=32t^3-16t+1 とする。(2)より 4sin⁡4x+sin⁡x=4(4sin⁡x−8sin⁡3x)cos⁡x+sin⁡x=sin⁡x{16cos⁡x−32sin⁡2xcos⁡x+1}=sin⁡x{32cos⁡3x−16cos⁡x+1}=sin⁡x p(cos⁡x).\begin{aligned} 4\sin4x+\sin x &=4(4\sin x-8\sin^3x)\cos x+\sin x\\ &=\sin x\{16\cos x-32\sin^2x\cos x+1\}\\ &=\sin x\{32\cos^3x-16\cos x+1\}\\ &=\sin x\,p(\cos x). \end{aligned} したがって、0≦x≦π0\le x\le\pi での解は、sin⁡x=0\sin x=0 となる x=0,πx=0,\pi と、0<x<π0<x<\pi で p(cos⁡x)=0p(\cos x)=0 となるものに分けられる。(1)の3つの根は p(−1)≠0,p(1)≠0p(-1)\ne0, p(1)\ne0 よりすべて −1<t<1-1<t<1 の範囲にあり、余弦関数は 0<x<π0<x<\pi と −1<t<1-1<t<1 の範囲の一対一対応である。ゆえに、各根に対応する xx が1つずつあり、内部に解が3つある。端点2つを加えて、解は全部で 55 個。

(4) f(x)=cos⁡4x+cos⁡xf(x)=\cos4x+\cos x とすると f′(x)=−4sin⁡4x−sin⁡x=−sin⁡x p(cos⁡x)f'(x)=-4\sin4x-\sin x=-\sin x\,p(\cos x) である。(1)の根を r1<r2<r3r_1<r_2<r_3 とおく。これらはすべて −1<t<1-1<t<1 の範囲にあり、p(t)=32(t−r1)(t−r2)(t−r3)p(t)=32(t-r_1)(t-r_2)(t-r_3) である。したがって、tt を大きい方から動かしたときの p(t)p(t) の符号は、+,−,+,−+,-,+,- と順に変わる。

xx が 00 から π\pi へ増えると cos⁡x\cos x は 11 から −1-1 へ単調に減る。また 0<x<π0<x<\pi では sin⁡x>0\sin x>0 であるから、f′(x)f'(x) の符号は、3つの臨界点を通る順に −,+,−,+-,+,-,+ と変わる。よって、最初の臨界点(cos⁡x=r3\cos x=r_3)と最後の臨界点(cos⁡x=r1\cos x=r_1)で f′f' は負から正へ変わり、これら2点が極小点である。中央の点では正から負へ変わるので極大点である。さらに、x=0x=0 の直後では p(cos⁡x)>0p(\cos x)>0 で f′(x)<0f'(x)<0、x=πx=\pi の直前では p(cos⁡x)<0p(\cos x)<0 で f′(x)>0f'(x)>0 だから、端点も極小点ではない。したがって、求める個数は 22 個。

この問題で使う考え方

  • 高次方程式
  • 二倍角の公式
  • 三角関数の相互関係
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 合成関数の微分
  • 三角関数の微分

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