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岐阜大学/2021年度

岐阜大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2021年度第5問

n を 2 以上の自然数とする。関数 f(x)=xne−x(x≧0)f(x) = x^n e^{−x} (x ≥ 0) g(x)=ex−n−(xn)n(x≧0)\displaystyle g(x) = e^{x−n} − \left(\frac{x}{n}\right)^n (x ≥ 0) を考える。以下の問に答えよ。ただし e は自然対数の底である。

(1) f′(x)f′(x) を求めよ。

(2) 関数 f(x)f(x) の最大値, およびそのときの x の値を求めよ。

(3) g(x)exn−n≧0\displaystyle \frac{g(x)}{e^x n^{−n}} ≥ 0 が成り立つことを示せ。

(4) x 軸, 直線 x=n+1x = n + 1, および曲線 y=g(x)y = g(x) で囲まれる部分の面積 SnS_n を求めよ。

(5) 1n+1<e−(1+1n)n\displaystyle \frac{1}{n + 1} < e − \left(1 + \frac{1}{n}\right)^n が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

独立解答:大問5 n≧2n\ge2 を自然数とし、f(x)=xne−xf(x)=x^ne^{-x}、g(x)=ex−n−(x/n)ng(x)=e^{x-n}-(x/n)^n(x≧0x\ge0)とする。

(1) f′(x)f'(x) 積の微分法より f′(x)=nxn−1e−x−xne−x=xn−1e−x(n−x).f'(x)=nx^{n-1}e^{-x}-x^ne^{-x}=x^{n-1}e^{-x}(n-x).

(2) f(x)f(x) の最大値 x>0x>0 では xn−1e−x>0x^{n-1}e^{-x}>0 であるから、0<x<n0<x<n で f′(x)>0f'(x)>0、x>nx>n で f′(x)<0f'(x)<0 となる。したがって ff は x=nx=n で最大となり、 max⁡x≧0f(x)=f(n)=nnen=(ne)n.\displaystyle \max\limits _{x\ge0} f(x)=f(n)=\frac{n^n}{e^n}=\left(\frac ne\right)^n.

(3) 不等式 n−nex>0n^{-n}e^x>0 なので、これを分母とする比を整理すると g(x)exn−n=ex−nexn−n−(x/n)nexn−n=nne−n−xne−x=f(n)−f(x)≧0.\displaystyle \frac{g(x)}{e^x n^{-n}} =\frac{e^{x-n}}{e^xn^{-n}}-\frac{(x/n)^n}{e^xn^{-n}} =n^ne^{-n}-x^ne^{-x} =f(n)-f(x)\ge0. 最後の不等号は (2) の最大値から従う。等号は x=nx=n のときに成り立つ。

(4) 面積 SnS_n (3) から g(x)≧0g(x)\ge0 であり、等号は x=nx=n のときである。したがって指定された部分は n≦x≦n+1n\le x\le n+1 の曲線と xx 軸の間の部分であり、 Sn=∫nn+1(ex−n−(xn)n) dx=e−1−(n+1)n+1−nn+1(n+1)nn=e−1−(1+1n)n+nn+1=e−(1+1n)n−1n+1.\displaystyle \begin{aligned} S_n&=\int_n^{n+1}\left(e^{x-n}-\left(\frac{x}{n}\right)^n\right)\,dx\\ &=e-1-\frac{(n+1)^{n+1}-n^{n+1}}{(n+1)n^n}\\ &=e-1-\left(1+\frac1n\right)^n+\frac{n}{n+1}\\ &=e-\left(1+\frac1n\right)^n-\frac1{n+1}. \end{aligned}

(5) 不等式 x>nx>n では (2) より f(x)<f(n)f(x)<f(n) だから、(3) の等式から g(x)>0g(x)>0 である。特に n<x≦n+1n<x\le n+1 で正であり、よって Sn=∫nn+1g(x) dx>0\displaystyle S_n=\int_n^{n+1}g(x)\,dx>0。 (4) の式を用いると 1n+1<e−(1+1n)n,\displaystyle \frac1{n+1}<e-\left(1+\frac1n\right)^n, が従う。

この問題で使う考え方

  • 増減表による最大値決定
  • 最大値評価による不等式証明
  • 定積分による面積

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