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群馬大学/2013年度

群馬大学 2013年 数学 第5問解答・解説

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1問題

群馬大学2013年度第5問

原点 O を中心とする半径 2 の円を A とする. 半径 1 の円 (以下, 「動円」と呼ぶ) は, 円 A に外接しながら, すべることなく転がる. ただし, 動円の中心は円 A の中心に関し反時計回りに動く. 動円上の点 P の始めの位置を (2,0) とする. 動円の中心と原点を結ぶ線分が x 軸の正方向となす角を θ として, θ を 0≦θ≦π2\displaystyle 0 \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} の範囲で動かしたときの P の軌跡を C とする.

横軸x、縦軸y、原点Oと正方向の矢印があり、Oを中心とし横軸の2を通る左の円と、その右上で外接する小さい円が描かれている。Oから小さい円の内部を通り右上へ伸びる線分と横軸の間に弧とθがあり、小さい円周上の横軸近くに黒い点Pがある。

(1) C を媒介変数 θ を用いて表せ.

(2) P の y 座標が 12\displaystyle \frac{1}{2} のとき, P での C の接線の傾きを求めよ.

(3) C の長さを求めよ. ただし, 曲線 x=f(θ),y=g(θ)x = f(\theta), y = g(\theta) (α≦θ≦β\alpha \leq \theta \leq \beta) の長さは ∫αβ(dxdθ)2+(dydθ)2dθ\displaystyle \int_{\alpha}^{\beta} \sqrt{\left(\frac{dx}{d\theta}\right)^2 + \left(\frac{dy}{d\theta}\right)^2} d\theta で与えられる.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

無滑り条件から動円の自転角を求めて媒介変数表示し、微分で接線の傾き、速さの積分で曲線長を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(x,y)=(3cos⁡θ−cos⁡3θ, 3sin⁡θ−sin⁡3θ)=(6cos⁡θ−4cos⁡3θ, 4sin⁡3θ),0≦θ≦π2;\displaystyle (1)\quad (x,y)=(3\cos\theta-\cos3\theta,\space{}3\sin\theta-\sin3\theta)=(6\cos\theta-4\cos^3\theta,\space{}4\sin^3\theta),\quad 0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2};
    (2) 3;(2)\space{}\sqrt3;
    (3) 6.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

動円の中心を QQ とすると、外接条件から OQ=2+1=3OQ=2+1=3 であり、 Q=(3cos⁡θ, 3sin⁡θ)Q=(3\cos\theta,\,3\sin\theta) である。中心が微小角 dθd\theta 進む距離は 3dθ3d\theta。無滑りより、半径 11 の動円の自転角の大きさは 3dθ3d\theta となる。初めに中心は上向きに進み、接点を静止させるには動円の左端が下向きに動く必要があるので、自転は反時計回りである。したがって初期位置からの自転角は ϕ=3θ\phi=3\theta である。初期の相対位置 QP→=(−1,0)\overrightarrow{QP}=(-1,0) をこの角だけ回転させると QP→=(−cos⁡3θ, −sin⁡3θ).\overrightarrow{QP}=(-\cos3\theta,\,-\sin3\theta). よって x=3cos⁡θ−cos⁡3θ,y=3sin⁡θ−sin⁡3θ(0≦θ≦π2).\displaystyle x=3\cos\theta-\cos3\theta,\qquad y=3\sin\theta-\sin3\theta \quad\left(0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2}\right). 三倍角の公式により x=6cos⁡θ−4cos⁡3θ,y=4sin⁡3θ.x=6\cos\theta-4\cos^3\theta,\qquad y=4\sin^3\theta. これが (1) の媒介変数表示である。

(2) では 4sin⁡3θ=12\displaystyle 4\sin^3\theta=\frac12。0≦θ≦π2\displaystyle 0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2} で sin⁡θ\sin\theta は単調増加するから sin⁡θ=12,θ=π6.\displaystyle \sin\theta=\frac12,\qquad \theta=\frac{\pi}{6}. また dxdθ=−3sin⁡θ+3sin⁡3θ,dydθ=3cos⁡θ−3cos⁡3θ\displaystyle \frac{dx}{d\theta}=-3\sin\theta+3\sin3\theta,\qquad \frac{dy}{d\theta}=3\cos\theta-3\cos3\theta なので、θ=π6\displaystyle \theta=\frac{\pi}{6} では dxdθ=32,dydθ=332.\displaystyle \frac{dx}{d\theta}=\frac32,\qquad \frac{dy}{d\theta}=\frac{3\sqrt3}{2}. したがって接線の傾きは dydx=dy/dθdx/dθ=3.\displaystyle \frac{dy}{dx} =\frac{dy/d\theta}{dx/d\theta} =\sqrt3.

(3) の速さは、s=sin⁡θ, c=cos⁡θs=\sin\theta,\ c=\cos\theta とおくと (dxdθ)2+(dydθ)2=6s(c2−s2)2+4s2c2=6s(c2+s2)2=6sin⁡θ,\displaystyle \begin{aligned} \sqrt{\left(\frac{dx}{d\theta}\right)^2+ \left(\frac{dy}{d\theta}\right)^2} &=6s\sqrt{(c^2-s^2)^2+4s^2c^2}\\ &=6s\sqrt{(c^2+s^2)^2} =6\sin\theta, \end{aligned} である。区間では sin⁡θ≧0\sin\theta\geq0 だから L=∫0π/26sin⁡θ dθ=6.\displaystyle L=\int_0^{\pi/2}6\sin\theta\,d\theta=6.

この問題で使う考え方

  • 曲線の媒介変数表示
  • 三角関数の加法定理
  • 三角関数の微分
  • 曲線の接線
  • 曲線の長さ

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