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群馬大学/2017年度

群馬大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

群馬大学2017年度第2問

複素数平面上の点 z と点 w の関係は, w=z−iz+i\displaystyle w = \frac{z - i}{z + i} であるとする。ただし, i は虚数単位である。

(1) z=1+32−1+32i\displaystyle z = \frac{1 + \sqrt{3}}{2} - \frac{1 + \sqrt{3}}{2}i のとき, w の実部を求めよ。

(2) 点 w が点 -1 + i を中心とする半径 1 の円周上を動くとき,点 z が描く図形を複素数平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    Re⁡(w)=1+32\displaystyle \operatorname{Re}(w)=\frac{1+\sqrt3}{2}
  • (2)
    (x+12)2+y2=14\displaystyle \left(x+\frac12\right)^2+y^2=\frac14, z=x+iyz=x+iy; center (−12,0)\displaystyle (-\frac12,0), radius 12\displaystyle \frac12

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α=1+32\displaystyle \alpha=\frac{1+\sqrt3}{2} とおくと、z=α−iαz=\alpha-i\alpha である。z=x+iyz=x+iy とすると、有理化により ℜ(z−iz+i)=x2+y2−1x2+(y+1)2.\displaystyle \Re\left(\frac{z-i}{z+i}\right)=\frac{x^2+y^2-1}{x^2+(y+1)^2}. ここで x=α, y=−αx=\alpha,\ y=-\alpha だから、 ℜw=2α2−12α2−2α+1.\displaystyle \Re w=\frac{2\alpha^2-1}{2\alpha^2-2\alpha+1}. α2=1+32\displaystyle \alpha^2=1+\frac{\sqrt3}{2} より分子は 1+31+\sqrt3、分母は 22 である。したがって ℜw=1+32\displaystyle \Re w=\frac{1+\sqrt3}{2}。

(2) ww が中心 −1+i-1+i、半径 11 の円周上にある条件は ∣w+1−i∣=1|w+1-i|=1 である。w=z−iz+i\displaystyle w=\frac{z-i}{z+i} を代入し、z≠−iz\ne-i に注意すると、 ∣z−iz+i+1−i∣=1すなわち∣(2−i)z+1∣=∣z+i∣.\displaystyle \left|\frac{z-i}{z+i}+1-i\right|=1 \quad\text{すなわち}\quad |(2-i)z+1|=|z+i|. z=x+iyz=x+iy とおいて両辺を二乗すると、 (2x+y+1)2+(2y−x)2=x2+(y+1)2すなわちx2+y2+x=0すなわち(x+12)2+y2=14.\displaystyle (2x+y+1)^2+(2y-x)^2=x^2+(y+1)^2 \quad\text{すなわち}\quad x^2+y^2+x=0 \quad\text{すなわち}\quad \left(x+\frac12\right)^2+y^2=\frac14. よって軌跡は中心 (−12,0)\displaystyle (-\frac12,0)、半径 12\displaystyle \frac12 の円である。実軸との交点は (−1,0),(0,0)(-1,0),(0,0) であり、原点で虚軸に接する。除外点 z=−iz=-i はこの円周上にないので、軌跡から取り除く点はない。

複素数平面の横軸Re z、縦軸Im z上に、中心(−1/2, 0)を×印で示した半径1/2の青い円が描かれ、中心から円周へ引いた破線に半径1/2と記されている。円は実軸上の点−1と原点0(いずれも黒丸)を通り、原点で虚軸に接している。

z=x+iyz=x+iy を用いて ww の実部を計算し、ww の円周条件を代入すると ∣(2−i)z+1∣=∣z+i∣\left|(2-i)z+1\right|=\left|z+i\right|。実部・虚部の平方を展開して得られる軌跡は中心 (−12,0)\displaystyle (-\frac12,0)、半径 12\displaystyle \frac12 の円。(−1,0),(0,0)(-1,0),(0,0) を通り、原点で虚軸に接する。

この問題で使う考え方

  • 複素数の有理化
  • 絶対値の二乗
  • 一次分数変換の逆像

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