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弘前大学/2016年度

弘前大学 2016年 数学 第7問解答・解説

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1問題

弘前大学2016年度第7問

2つの複素数 w, z が w=izz−2\displaystyle w = \frac{iz}{z - 2} を満たしているとする。ただし, i は虚数単位とする。次の問いに答えよ。

(1) 複素数平面上で, 点 z が原点を中心とする半径 2 の円周上を動くとき, 点 w はどのような図形を描くか。ただし, z≠2z \neq 2 とする。

(2) 複素数平面上で点 z が虚軸上を動くとき,点 w はどのような図形を描くか。

(3) 複素数平面上で点 w が実軸上を動くとき, 点 z はどのような図形を描くか。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

与式を変形すると w(z−2)=iz,(w−i)z=2w.w(z-2)=iz,\qquad (w-i)z=2w. w=iw=i では 0=2i0=2i となって矛盾するので、常に z=2ww−i(*)\displaystyle z=\frac{2w}{w-i} \tag{*} である。

(1) ∣z∣=2|z|=2 より ∣2ww−i∣=2すなわち∣w∣=∣w−i∣.\displaystyle \left|\frac{2w}{w-i}\right|=2 \quad\text{すなわち}\quad |w|=|w-i|. w=x+yiw=x+yi とおくと x2+y2=x2+(y−1)2すなわちy=12.\displaystyle x^2+y^2=x^2+(y-1)^2 \quad\text{すなわち}\quad y=\frac12. 逆に、この直線上の任意の ww は w≠iw\ne i を満たす。(∗)(*) で定まる zz は z−2=2iw−i≠0\displaystyle z-2=\frac{2i}{w-i}\ne0 かつ ∣z∣=2|z|=2 を満たす。したがって軌跡は Im⁡w=12\displaystyle \operatorname{Im}w=\frac12 の直線全体である。

(2) z=ti (t は実数)z=ti\ (t\text{ は実数}) とおくと w=i(ti)ti−2=2t+t2it2+4.\displaystyle w=\frac{i(ti)}{ti-2} =\frac{2t+t^2i}{t^2+4}. よって w=x+yiw=x+yi とすれば x=2tt2+4,y=t2t2+4,x2+y2=t2t2+4=y,\displaystyle x=\frac{2t}{t^2+4},\qquad y=\frac{t^2}{t^2+4},\qquad x^2+y^2=\frac{t^2}{t^2+4}=y, ゆえに x2+(y−12)2=14.\displaystyle x^2+\left(y-\frac12\right)^2=\frac14. 有限の tt では y<1y<1 なので w=iw=i は得られない。逆に、この円周上で w=x+yi≠iw=x+yi\ne i とすれば、(∗)(*) で定まる zz の実部は Re⁡z=2{x2+y(y−1)}x2+(y−1)2=2(x2+y2−y)x2+(y−1)2=0.\displaystyle \operatorname{Re}z =\frac{2\{x^2+y(y-1)\}}{x^2+(y-1)^2} =\frac{2(x^2+y^2-y)}{x^2+(y-1)^2}=0. また、この zz は虚軸上なので z≠2z\ne2 であり、元の関係式を満たす。したがって他の円周上の点はすべて虚軸上の zz から得られ、軌跡はこの円周から ii を除いたものとなる。

(3) w=t (t は実数)w=t\ (t\text{ は実数}) とおくと、(∗)(*) より z=2tt−i=2t(t+i)t2+1=2t2t2+1+2tt2+1i.\displaystyle z=\frac{2t}{t-i} =\frac{2t(t+i)}{t^2+1} =\frac{2t^2}{t^2+1}+\frac{2t}{t^2+1}i. z=x+yiz=x+yi とすれば x=2t2t2+1,y=2tt2+1,x2+y2=4t2t2+1=2x,\displaystyle x=\frac{2t^2}{t^2+1},\qquad y=\frac{2t}{t^2+1},\qquad x^2+y^2=\frac{4t^2}{t^2+1}=2x, したがって (x−1)2+y2=1.(x-1)^2+y^2=1. 有限の tt で z=2z=2 となることはない。逆に (x−1)2+y2=1(x-1)^2+y^2=1 は x2+y2=2xx^2+y^2=2x と同値であり、z≠2z\ne2 のとき Im⁡(izz−2)=x2+y2−2x(x−2)2+y2=0.\displaystyle \operatorname{Im}\left(\frac{iz}{z-2}\right) =\frac{x^2+y^2-2x}{(x-2)^2+y^2}=0. よって円周上の z=2z=2 以外の点はすべて実数 ww から得られ、軌跡はこの円周から 22 を除いたものとなる。

この問題で使う考え方

  • 逆変換
  • 絶対値の二乗
  • 実虚部

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