(1) 元の条件を P(a,b,c) と書く。a=b=c=0 とすると 3f(0)2=0 だから f(0)=0 である。また P(x,y,0) より f(y){f(x)+f(−x)}=0 を得る。f≡0 なら結論は明らかである。そうでなければ f(y0)=0 となる y0 があるので、上式に y=y0 を代入すると、すべての実数 x について f(−x)=−f(x) となる。
(2) P(u,−v−r,−r) に奇関数であることを用いると −f(u)f(v)+f(v+r)f(u+r)−f(r)f(u+v+r)=0 となる。したがって f(u+r)f(v+r)−f(u)f(v)=f(r)f(u+v+r).(1) (1) で r=y/2, u=x+(k−1)y/2, v=ky/2 とおくと f(x+2ky)f(2(k+1)y)−f(x+2(k−1)y)f(2ky)=f(2y)f(x+ky). これを k=0,1,…,n について加えると左辺では隣り合う項が打ち消し合い、 f(2y)k=0∑nf(x+ky)=f(x+2ny)f(2(n+1)y)−f(x−2y)f(0). f(0)=0 だから、示すべき式を得る。
(3) s=t なら両辺とも 0 である。s=t とし、正の整数 n に対して yn=(t−s)/n とおく。(2) に x=s, y=yn を代入すると f(2yn)k=0∑nf(s+kyn)=f(2s+t)f(2t−s+2yn).(2) f(0)=0, f′(0)=1 より f(h)/h→1 である。よって十分大きい n では f(yn/2)=0 であり、 f(yn/2)yn⟶2. (2) にこの比を掛ける。左辺は、端点の項 ynf(t) が 0 に収束することから、リーマン和の極限として ∫stf(x)dx に収束する。右辺は 2f(2s+t)f(2t−s) に収束する。f は連続で F′=f だから、∫stf(x)dx=F(t)−F(s) である。したがって 2F(t)−F(s)=f(2s+t)f(2t−s) が成立する。