浜松医科大学/2023年度/前期
浜松医科大学 2023年 数学 第3問解答・解説
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1問題
を実部,虚部ともに整数であるような0以外の複素数全体の集合, を偏角が0以上 未満であるような の要素全体の集合とする。ただし,複素数 の偏角を とするとき, の範囲で考えることとする。また, は虚数単位とする。以下の問いに答えよ。
(1) のとき, の値を求めよ。
(2) 複素数 について, のとき の値を求めよ。
(3) を の要素とする。このとき, を満たす の組の総数 の値を求めよ。
(4) を の要素とする。このとき, および を満たす の組の総数を とするとき, を で割った商と余りを求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) 。(2) 。(3) 。(4) 商・余り。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) より、 (2) 偏角は積で加法されるので、 これは の範囲にある。 (3) が の要素なら である。 とおくと、。この条件で に属する要素は、ノルム の順に 個である。したがって可能なノルム組は次の5種類の並べ替えに限られる。 それぞれの組数は なので、 (4) とおくと、 は整数で 。第1象限では 、虚軸では が該当し、他の軸上の点は範囲外である。よって 実際、第1象限の の傾きはそれぞれ 。 および なので、どちらの偏角も より大きく 未満である。第2象限の候補は で、最初は 。次の は傾き なので偏角が より大きい。最後の は傾き なので偏角が より大きい。ほかの軸上の点と第4象限の点は範囲外である。
のときノルムは で、3因子は単位。最初の2因子を選べば最後は定まるから 通り。 のノルムの組は の並べ替えであり、因子の位置3通りと二つの単位の選び方 通りから 通り。 ではノルムの組が または 。前者は 通り、後者も単位の位置3通りと二つのノルム2の因子の選び方 通りで 通り、計 通り。 は各々ノルム組 の並べ替えで、それぞれ 通り。よって したがって、 を で割った商は 、余りは 。
複素数の絶対値の二乗を整数ノルムとして使う。ノルムの乗法性により、(3)では各因子のノルムの可能性と順序付きノルム組を数える。(4)ではまず積 w の候補格子点を偏角条件で絞り、各 w について因子ノルムの組別に順序付き分解数を数える。独立に整数座標で全候補を列挙した検算でも k=16、m=256となり、商16・余り0を得た。
この問題で使う考え方
- 複素数の絶対値と積
- 偏角の加法
- 整数格子点の有限列挙
- 順序付き組の乗法原理
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