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弘前大学/2008年度

弘前大学 2008年 数学 第7問解答・解説

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1問題

弘前大学2008年度第7問

f(x)=∣x2−3x∣−1f(x)=|x^{2}-3x|-1 とする。曲線 y=f(x)y=f(x) を C とし, C 上の点 (a,f(a))(a, f(a)) における接線を l とする。ただし, 0<a<3 とする。

Cとlで囲まれた図形の面積をSとするとき, Sのとり得る値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • Sの値域は 9(2−1)≦S<279(\sqrt2-1)\le S<27。最小値は a=32\displaystyle a=\frac32 で取り、上端2727はa→0+a\to0+またはa→3−a\to3-で近づくが含まれない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=∣x2−3x∣−1f(x)=|x^2-3x|-1 とおく。0<a<30<a<3 では f(x)={x2−3x−1(x≦0 または x≧3),−x2+3x−1(0≦x≦3).f(x)=\begin{cases} x^2-3x-1 &(x\le0\text{ または }x\ge3),\\ -x^2+3x-1 &(0\le x\le3). \end{cases}

接線と交点

aa は中央の枝上にあるので f′(a)=3−2af'(a)=3-2a。点 (a,f(a))(a,f(a)) での接線は ℓ(x)=(3−2a)x+a2−1.\ell(x)=(3-2a)x+a^2-1. 中央の枝との差は ℓ(x)−f(x)=(x−a)2\ell(x)-f(x)=(x-a)^2 である。左右の外側の枝と交わる位置を、それぞれ x=−ux=-u、x=3+vx=3+v (u,v>0u,v>0) とする。また q=3−aq=3-a と置く。左側では ℓ(−t)−f(−t)=a2−2qt−t2(t≧0),\ell(-t)-f(-t)=a^2-2qt-t^2\quad(t\ge0), 右側では ℓ(3+t)−f(3+t)=q2−2at−t2(t≧0).\ell(3+t)-f(3+t)=q^2-2at-t^2\quad(t\ge0). これらの正の零点は u=a2+q2−q,v=a2+q2−a.u=\sqrt{a^2+q^2}-q,\qquad v=\sqrt{a^2+q^2}-a. したがって、曲線と接線に囲まれる部分の面積は、中央部分と左右の部分を足して S=∫03(x−a)2 dx+∫0u(a2−2qt−t2) dt+∫0v(q2−2at−t2) dt.\displaystyle S=\int_0^3(x-a)^2\,dx+\int_0^u(a^2-2qt-t^2)\,dt+\int_0^v(q^2-2at-t^2)\,dt. u2+2qu=a2u^2+2qu=a^2、v2+2av=q2v^2+2av=q^2 を用いると S=a3+q33+qu2+23u3+av2+23v3.\displaystyle S=\frac{a^3+q^3}{3}+qu^2+\frac23u^3+av^2+\frac23v^3. R=a2+q2R=\sqrt{a^2+q^2} とすれば u=R−qu=R-q, v=R−av=R-a だから、展開して S=43R3−3R2+23(a3+q3).\displaystyle S=\frac43R^3-3R^2+\frac23(a^3+q^3). ここで p=aq=a(3−a)p=aq=a(3-a) とおくと R2=a2+q2=9−2p,a3+q3=27−9p,R^2=a^2+q^2=9-2p,\qquad a^3+q^3=27-9p, よって S=43(9−2p)3/2−9.\displaystyle S=\frac43(9-2p)^{3/2}-9.

SS の値域

平方完成により p=a(3−a)=94−(a−32)2.\displaystyle p=a(3-a)=\frac94-\left(a-\frac32\right)^2. 0<a<30<a<3 なので 0<p≦94\displaystyle 0<p\le\frac94。従って r=9−2pr=9-2p は 92≦r<9\displaystyle \frac92\le r<9 を動く。関数 43r3/2−9\displaystyle \frac43r^{3/2}-9 はこの範囲で連続かつ増加するから 43(92)3/2−9≦S<43⋅93/2−9.\displaystyle \frac43\left(\frac92\right)^{3/2}-9\le S<\frac43\cdot9^{3/2}-9. 左端は a=32\displaystyle a=\frac32 で実現し、値は 92−99\sqrt2-9。右端は a→0+a\to0+ または a→3−a\to3- の極限であり、aa は端点を取らないので含まれない。よって 9(2−1)≦S<27.\boxed{9(\sqrt2-1)\le S<27}.

曲線は0≦x≦30\le x\le3の範囲で−x2+3x−1-x^2+3x-1、外側でx2−3x−1x^2-3x-1となる。aaでの接線はℓ=(3−2a)x+a2−1\ell=(3-2a)x+a^2-1。外側の左右の交点を−u-u、3+v3+vとすると、q=3−aq=3-a、R=a2+q2R=\sqrt{a^2+q^2}によりu=R−qu=R-q、v=R−av=R-a。接線と曲線の面積は中央区間の積分と左右の積分の和で、整理するとS=43R3−3R2+23(a3+q3)\displaystyle S=\frac43R^3-3R^2+\frac23(a^3+q^3)。p=a(3−a)p=a(3-a)を用いるとS=43(9−2p)3/2−9\displaystyle S=\frac43(9-2p)^{3/2}-9。p=94−(a−32)2\displaystyle p=\frac94-(a-\frac32)^2は0<p≦94\displaystyle 0<p\le\frac94の範囲を動くから、92≦9−2p<9\displaystyle \frac92\le9-2p<9となる。連続増加関数の像を取って9(2−1)≦S<279(\sqrt2-1)\le S<27。

この問題で使う考え方

  • 絶対値の区分表示
  • 接線の式
  • 交点の二次方程式
  • 定積分による面積
  • 平方完成による値域

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