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広島大学/2008年度/前期

広島大学 2008年 数学 第3問解答・解説

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1問題

広島大学2008年度第3問

2点 A,BA,B と、その上を動く1個の石がある。この石は、時刻 t=0t=0 では点 AA にあり、その後、次の規則(a)、(b)にしたがって動く。

各 t=0,1,2,…t=0,1,2,\ldots に対して、

(a) 時刻 tt に石が点 AA にあれば、時刻 t+1t+1 に石が点 AA にある確率は cc、点 BB にある確率は 1−c1-c である。

(b) 時刻 tt に石が点 BB にあれば、時刻 t+1t+1 に石が点 BB にある確率は 2c2c、点 AA にある確率は 1−2c1-2c である。

ただし、cc は 0<c<12\displaystyle 0<c<\frac12 を満たす定数とする。

いま、nn を自然数とし、時刻 t=nt=n において石が点 AA にある確率を pnp_n とするとき、次の問いに答えよ。

(1) p1,p2p_1,p_2 を求めよ。

(2) pn+1p_{n+1} を pnp_n と cc を用いて表せ。

(3) pnp_n を求めよ。

(4) lim⁡n→∞pn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}p_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)p1=c,p2=3c2−3c+1(1) p_1=c, p_2=3c^2-3c+1。 (2)pn+1=(3c−1)pn+1−2c(2) p_{n+1}=(3c-1)p_n+1-2c。 (3)pn=((1−2c)+(1−c)(3c−1)n)/(2−3c)(3) p_n=((1-2c)+(1-c)(3c-1)^n)/(2-3c)。 (4)lim⁡n→∞pn=(1−2c)/(2−3c)\displaystyle (4) \lim\limits _{n\to\infty}p_n=(1-2c)/(2-3c)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 初めは点Aにあり、そのまま残る確率が cc なので p1=cp_1=c。2回目はAから残る場合とBから戻る場合を足して p2=c2+(1−c)(1−2c)=3c2−3c+1.p_2=c^2+(1-c)(1-2c)=3c^2-3c+1. (2) 時刻 nn にA、Bにいる確率はそれぞれ pn,1−pnp_n,1-p_n だから pn+1=cpn+(1−2c)(1−pn)=(3c−1)pn+1−2c.p_{n+1}=cp_n+(1-2c)(1-p_n)=(3c-1)p_n+1-2c. (3) 定数解 q=(1−2c)/(2−3c)q=(1-2c)/(2-3c) を引くと pn+1−q=(3c−1)(pn−q).p_{n+1}-q=(3c-1)(p_n-q). p0=1p_0=1 より pn−q=(3c−1)n(1−q)p_n-q=(3c-1)^n(1-q)。従って pn=1−2c+(1−c)(3c−1)n2−3c.\displaystyle p_n=\frac{1-2c+(1-c)(3c-1)^n}{2-3c}. (4) 0<c<1/20<c<1/2 から −1<3c−1<1/2-1<3c-1<1/2。公比の絶対値は1未満なので lim⁡n→∞pn=1−2c2−3c.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}p_n=\frac{1-2c}{2-3c}.

この問題で使う考え方

  • 全確率
  • 一次漸化式

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