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宮崎大学/2018年度/前期

宮崎大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

宮崎大学2018年度第2問

医学部

2 2つの袋 A,BA,B のそれぞれに,赤玉1個と白玉2個の合計3個が入っている。次のような試行を考える。

袋 AA から無作為に玉を1個取り出し,袋 BB から無作為に玉を1個取り出す。次に,上で袋 AA から取り出した玉を袋 BB に入れ,上で袋 BB から取り出した玉を袋 AA に入れる。

この試行を nn 回(n≧1n\geq1)行った後,袋 AA の中を確認する。例えば,n=2n=2 の場合,1回目の試行で袋 AA から白玉,袋 BB から赤玉を取り出し,2回目の試行で袋 AA から白玉,袋 BB から白玉を取り出したとすると,その結果,袋 AA には赤玉が2個,白玉が1個入っている。

nn 回の試行の後で,袋 AA に赤玉1個と白玉2個が入っている確率を PnP_{n},袋 AA に赤玉2個と白玉1個が入っている確率を QnQ_{n},袋 AA に赤玉が入っていない確率を RnR_{n} とする。ただし,どの玉も同じ確率で取り出されるとする。このとき,次の各問に答えよ。

(1) P1,Q1,R1P_{1},Q_{1},R_{1} を求めよ。

(2) P2P_{2} を求めよ。

(3) Pn+1P_{n+1} を PnP_{n} を用いて表せ。

(4) PnP_{n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) P1=59,Q1=29,R1=29\displaystyle P_1=\frac59,\quad Q_1=\frac29,\quad R_1=\frac29 / (2) P2=4981\displaystyle P_2=\frac{49}{81} / (3) Pn+1=23−19Pn\displaystyle P_{n+1}=\frac23-\frac19P_n / (4) Pn=35−245(−19)n−1\displaystyle P_n=\frac35-\frac{2}{45}\left(-\frac19\right)^{n-1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

PDF p.6上部「医学部」、問2の各袋赤1白2・同時取り出し後交換・無作為、(1)〜(4)を画像確認。

(1) 1回目の試行の前には袋A、Bのそれぞれに赤玉が1個ずつある。袋Aと袋Bから同じ色の玉を取り出すと、交換後も袋Aには赤玉が1個入る。赤玉どうしを取り出す確率は13⋅13=19\displaystyle \frac13\cdot\frac13=\frac19、白玉どうしを取り出す確率は23⋅23=49\displaystyle \frac23\cdot\frac23=\frac49であるから、P1=19+49=59.\displaystyle P_1=\frac19+\frac49=\frac59. 袋Aの赤玉が2個になるのは、Aから白玉、Bから赤玉を取り出す場合なのでQ1=23⋅13=29\displaystyle Q_1=\frac23\cdot\frac13=\frac29。袋Aから赤玉、Bから白玉を取り出す場合は袋Aに赤玉がなくなるのでR1=13⋅23=29\displaystyle R_1=\frac13\cdot\frac23=\frac29。

(2) 袋Aの赤玉数が1個の状態から次の試行後も1個である確率は59\displaystyle \frac59、赤玉数が0個または2個の状態から1個になる確率はそれぞれ23\displaystyle \frac23である。したがって(3)で得る漸化式にP1=59\displaystyle P_1=\frac59を代入して、P2=23−19P1=23−581=4981.\displaystyle P_2=\frac23-\frac19P_1=\frac23-\frac{5}{81}=\frac{49}{81}.

(3) n回後に袋Aの赤玉数が1個なら、袋A、Bはともに赤玉1個、白玉2個である。次の試行後も袋Aの赤玉数が1個となるのは両袋から同じ色を取り出すときで、その確率は19+49=59\displaystyle \frac19+\frac49=\frac59である。n回後に袋Aの赤玉数が2個なら、袋Aは赤玉2個、白玉1個で袋Bは白玉3個である。次に袋Aから赤玉を引く確率は23\displaystyle \frac23であり、袋Bからは必ず白玉を引くので、次の試行後に袋Aの赤玉数が1個となる確率は23\displaystyle \frac23。袋Aの赤玉数が0個の場合も対称に、次の試行後に1個となる確率は23\displaystyle \frac23である。よってPn+Qn+Rn=1P_n+Q_n+R_n=1を用いると、Pn+1=59Pn+23(Qn+Rn)=59Pn+23(1−Pn)=23−19Pn.\displaystyle P_{n+1}=\frac59P_n+\frac23(Q_n+R_n)=\frac59P_n+\frac23(1-P_n)=\frac23-\frac19P_n.

(4) 漸化式の定数解をppとするとp=23−19p\displaystyle p=\frac23-\frac19pよりp=35\displaystyle p=\frac35。したがってPn+1−35=−19(Pn−35).\displaystyle P_{n+1}-\frac35=-\frac19\left(P_n-\frac35\right). 初項はP1−35=59−35=−245\displaystyle P_1-\frac35=\frac59-\frac35=-\frac{2}{45}であるから、Pn−35=−245(−19)n−1.\displaystyle P_n-\frac35=-\frac{2}{45}\left(-\frac19\right)^{n-1}. よってPn=35−245(−19)n−1.\displaystyle P_n=\frac35-\frac{2}{45}\left(-\frac19\right)^{n-1}. n=1ではP1=59\displaystyle P_1=\frac59、n=2ではP2=4981\displaystyle P_2=\frac{49}{81}となり、それぞれ(1)、(2)と一致する。

この問題で使う考え方

  • 全確率
  • 状態別の場合分け
  • 等比型漸化式

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