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宮崎大学/2018年度/前期

宮崎大学 2018年 数学 第5問解答・解説

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1問題

宮崎大学2018年度第5問

医学部   5 関数 f(x)=1cos⁡3x (−π2<x<π2)\displaystyle f(x)=\frac{1}{\cos^{3}x}\ \left(-\frac{\pi}{2}<x<\frac{\pi}{2}\right) および座標平面上の曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) について,次の各問に答えよ。   (1) 関数 f(x)f(x) の増減,極値,曲線 CC の凹凸,および変曲点を調べて,CC の概形をかけ。   (2) 定積分 ∫0π31cos⁡x dx\displaystyle \int_{0}^{\frac{\pi}{3}}\frac{1}{\cos x}\,dx の値を求めよ。   (3) 曲線 CC と xx 軸,yy 軸および直線 x=π3\displaystyle x=\frac{\pi}{3} で囲まれた部分の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角関数の微分で増減と凹凸を調べ、置換積分と部分積分で定積分および面積を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  (−π2,0)\displaystyle (1)\;(-\frac{\pi}{2},0)で減少、(0,π2)\displaystyle (0,\frac{\pi}{2})で増加し、x=0x=0で極小値 1(極大値なし)。全区間で下に凸、変曲点なし。Cはy軸対称で、x=±π2\displaystyle x=\pm\frac{\pi}{2}を漸近線とする。
    (2)  log⁡(2+3)(2)\;\log(2+\sqrt{3})
    (3)  S=3+12log⁡(2+3)\displaystyle (3)\;S=\sqrt{3}+\frac{1}{2}\log(2+\sqrt{3})

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義域では cos⁡\cos x>0 である。 f′(x)=3sin⁡xcos⁡4x.\displaystyle f'(x)=\frac{3\sin x}{\cos^4 x}. したがって -π2\displaystyle \frac{\pi}{2}<x<0 では f'(x)<0、0<x<π2\displaystyle \frac{\pi}{2} では f'(x)>0 である。よって f は (-π2\displaystyle \frac{\pi}{2},0) で減少し、(0,π2\displaystyle \frac{\pi}{2}) で増加する。f(0)=1 だから、x=0 で極小値 1 をとり、極大値はない。 f′′(x)=3(1cos⁡3x+4sin⁡2xcos⁡5x)=3(1+3sin⁡2x)cos⁡5x>0.\displaystyle f''(x)=3\left(\frac{1}{\cos^3 x}+\frac{4\sin^2 x}{\cos^5 x}\right)=\frac{3(1+3\sin^2 x)}{\cos^5 x}>0. よって C は定義域全体で下に凸であり、凹凸は変わらないので変曲点はない。また f(-x)=f(x) より y 軸対称で、x→\to±\pmπ2\displaystyle \frac{\pi}{2} のとき f(x)→\to+∞\infty となる。これらの性質から、両端に向かって上昇し、(0,1) を底とする曲線となる。

(2) 0≦\le x≦\leπ3\displaystyle \frac{\pi}{3} では cos⁡\cos x>0 なので、u=sin⁡\sin x とおくと du=cos⁡\cos x dx より ∫0π/31cos⁡x dx=∫03/211−u2 du=12[log⁡1+u1−u]03/2.\displaystyle \int_0^{\pi/3}\frac{1}{\cos x}\,dx=\int_0^{\sqrt{3}/2}\frac{1}{1-u^2}\,du=\frac12\left[\log\frac{1+u}{1-u}\right]_0^{\sqrt{3}/2}. ここで (2+3\sqrt{3})(2-3\sqrt{3})=1 だから、求める値は log⁡\log(2+3\sqrt{3}) である。

(3) 0≦\le x≦\leπ3\displaystyle \frac{\pi}{3} で f(x)>0 だから、面積は S=∫0π/31cos⁡3x dx.\displaystyle S=\int_0^{\pi/3}\frac{1}{\cos^3 x}\,dx. この積分を I とおき、部分積分を用いると I=[1cos⁡xtan⁡x]0π/3−∫0π/31cos⁡xtan⁡2x dx=23−I+∫0π/31cos⁡x dx,\displaystyle I=\left[\frac{1}{\cos x}\tan x\right]_0^{\pi/3}-\int_0^{\pi/3}\frac{1}{\cos x}\tan^2x\,dx=2\sqrt{3}-I+\int_0^{\pi/3}\frac{1}{\cos x}\,dx, となる。最後の積分は (2) の値なので、2I=23\sqrt{3}+log⁡\log(2+3\sqrt{3})、したがって S=I=3+12log⁡(2+3).\displaystyle S=I=\sqrt{3}+\frac12\log(2+\sqrt{3}). なお、この値は正であり、積分区間で被積分関数が正であることと一致する。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 三角関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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