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名古屋大学/2006年度

名古屋大学 2006年 数学 第4問解答・解説

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1問題

名古屋大学2006年度第4問

正六面体の各面に1つずつ,サイコロのように,1から6までの整数がもれなく書かれていて,向かい合う面の数の和は7である。このような正六面体が底面の数字が1であるように机の上におかれている。この状態から始めて,次の試行を繰り返し行う。「現在の底面と隣り合う4面のうちの1つを新しい底面にする。」ただし,これらの4面の数字が a_1, a_2, a_3, a_4 のとき,それぞれの面が新しい底面となる確率の比は a_1:a_2:a_3:a_4 とする。この試行をn回繰り返した後,底面の数字がmである確率を p_n(m) (n ≧ 1) で表す。

(1) n ≧ 1 のとき,q_n = p_n(1) + p_n(6),r_n = p_n(2) + p_n(5),s_n = p_n(3) + p_n(4) を求めよ。

(2) p_n(m) (n ≧ 1, m = 1, 2, 3, 4, 5, 6) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • qₙ
    qn=13+23(−12)n\displaystyle q_n=\frac13+\frac23\left(-\frac12\right)^n
  • rₙ
    rn=13−13(−12)n\displaystyle r_n=\frac13-\frac13\left(-\frac12\right)^n
  • sₙ
    sn=13−13(−12)n\displaystyle s_n=\frac13-\frac13\left(-\frac12\right)^n
  • p_1
    p1(1)=p1(6)=0,p1(2)=1/7,p1(3)=3/14,p1(4)=2/7,p1(5)=5/14p1(1)=p1(6)=0,p1(2)=1/7,p1(3)=3/14,p1(4)=2/7,p1(5)=5/14
  • pₙ(m)
    u=(−12)n−1:m=1,6なら pn(m)=m(1−u)21;m=2,3,4,5なら pn(m)=m(2+u)42\displaystyle u=\left(-\frac12\right)^{n-1}:\quad m=1,6\text{なら }p_n(m)=\frac{m(1-u)}{21};\quad m=2,3,4,5\text{なら }p_n(m)=\frac{m(2+u)}{42}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答 向かい合う面の組を G1={1,6},G2={2,5},G3={3,4}G_1=\{1,6\},G_2=\{2,5\},G_3=\{3,4\} とする。底面が mm のとき,隣り合う4面は mm と 7−m7-m 以外の4面で,数字の合計は 1414 である。従って面 kk(k≠m,7−mk\ne m,7-m)が次の底面となる確率は k/14k/14。

各組の数字の和は7なので,ある組のどちらかが次の底面になる確率は,直前の底面が同じ組でなければ 7/14=1/27/14=1/2,同じ組なら0である。よって組の確率は gn+1=(1−gn)/2g_{n+1}=(1-g_n)/2。初期組は G1G_1 であるから, qn=13+23(−12)n,rn=sn=13−13(−12)n(n≧1).\displaystyle q_n=\frac13+\frac23\left(-\frac12\right)^n,\qquad r_n=s_n=\frac13-\frac13\left(-\frac12\right)^n\quad(n\ge1).

1回目は底面1に隣り合う2,3,4,5の数字に比例して選ばれるため p1(1)=p1(6)=0,(p1(2),p1(3),p1(4),p1(5))=(17,314,27,514).\displaystyle p_1(1)=p_1(6)=0,\quad (p_1(2),p_1(3),p_1(4),p_1(5))=\left(\frac17,\frac3{14},\frac27,\frac5{14}\right). n≧2n\ge2 とし u=(−1/2)n−1u=(-1/2)^{n-1} とおく。組 G1G_1 の確率は qn−1=1/3+2u/3q_{n-1}=1/3+2u/3,他の各組の確率は 1/3−u/31/3-u/3。組 GjG_j の面 mm へ移る確率は m/14m/14 を,直前が同じ組でない確率に掛ければよい。従って pn(m)={m21(1−u),m=1,6,m42(2+u),m=2,3,4,5.\displaystyle p_n(m)=\begin{cases}\dfrac{m}{21}(1-u),&m=1,6,\\[2pt]\dfrac{m}{42}(2+u),&m=2,3,4,5.\end{cases} これで全ての pn(m)p_n(m) が得られる。

この問題で使う考え方

  • 状態の組分け
  • 推移確率
  • 一次漸化式

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