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広島大学/2009年度/前期

広島大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

広島大学2009年度第4問

四面体 OABCOABC において, ∠AOB=∠AOC=π2,∠BOC=π3,OA=OB=2,OC=1\displaystyle \angle AOB=\angle AOC=\frac{\pi}{2},\qquad \angle BOC=\frac{\pi}{3},\qquad OA=OB=2,\qquad OC=1 とする。3点 A,B,CA,B,C を通る平面上の点 PP を考え,OP→=p⃗\overrightarrow{OP}=\vec{p} とする。OA→=a⃗,OB→=b⃗,OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},\overrightarrow{OB}=\vec{b},\overrightarrow{OC}=\vec{c} とするとき,p⃗\vec{p} は実数 s,ts,t を用いて p⃗=(1−s−t)a⃗+sb⃗+tc⃗\vec{p}=(1-s-t)\vec{a}+s\vec{b}+t\vec{c} と表される。このとき,次の問いに答えよ。   (1) 内積 p⃗⋅a⃗,p⃗⋅b⃗,p⃗⋅c⃗\vec{p}\cdot\vec{a},\vec{p}\cdot\vec{b},\vec{p}\cdot\vec{c} を s,ts,t を用いて表せ。   (2) 点 PP が ∠AOP=∠BOP=∠COP\angle AOP=\angle BOP=\angle COP を満たすとき,s,ts,t の値を求めよ。   (3) (2)の条件を満たす点 PP について,直線 APAP と直線 BCBC の交点を QQ,直線 BPBP と直線 ACAC の交点を RR とする。BQ:QCBQ:QC および AR:RCAR:RC を求めよ。   (4) (2)の条件を満たす点 PP について,3つの四面体 OABP,OBCP,OCAPOABP,OBCP,OCAP の体積の比を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

まず与えられた角と長さから基底ベクトル間の内積を求める。(1)で各内積を計算し、(2)では余弦の内積表示からs,tを決定する。(3)は線分上の点の位置ベクトル表示に係数を合わせ、(4)は共通底面に対する高さの比で体積比を求める。

3解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

四面体 OABCOABC は非退化なので OO は平面 ABCABC 上にない。よって平面 ABCABC 上の点 PP は OO と異なる。  (1) 与えられた角と長さから、a⃗⋅a⃗=b⃗⋅b⃗=4\vec a\cdot\vec a=\vec b\cdot\vec b=4、c⃗⋅c⃗=1\vec c\cdot\vec c=1、a⃗⋅b⃗=a⃗⋅c⃗=0\vec a\cdot\vec b=\vec a\cdot\vec c=0、b⃗⋅c⃗=2⋅1⋅cos⁡π3=1\displaystyle \vec b\cdot\vec c=2\cdot1\cdot\cos\frac\pi3=1 である。したがって p⃗⋅a⃗=4(1−s−t),p⃗⋅b⃗=4s+t,p⃗⋅c⃗=s+t.\vec p\cdot\vec a=4(1-s-t),\qquad \vec p\cdot\vec b=4s+t,\qquad \vec p\cdot\vec c=s+t. (2) cos⁡∠AOP=p⃗⋅a⃗2∣p⃗∣,cos⁡∠BOP=p⃗⋅b⃗2∣p⃗∣,cos⁡∠COP=p⃗⋅c⃗∣p⃗∣.\displaystyle \cos\angle AOP=\frac{\vec p\cdot\vec a}{2|\vec p|},\qquad \cos\angle BOP=\frac{\vec p\cdot\vec b}{2|\vec p|},\qquad \cos\angle COP=\frac{\vec p\cdot\vec c}{|\vec p|}. 角はいずれも 00 以上 π\pi 以下の範囲にあり、この範囲で余弦は一対一だから、三つの角が等しい条件は p⃗⋅a⃗=p⃗⋅b⃗=2p⃗⋅c⃗\vec p\cdot\vec a=\vec p\cdot\vec b=2\vec p\cdot\vec c と同値である。(1)を代入すると 4(1−s−t)=4s+t,4(1−s−t)=2(s+t).4(1-s-t)=4s+t,\qquad 4(1-s-t)=2(s+t). 後式から s+t=23\displaystyle s+t=\frac23、前式から 8s+5t=48s+5t=4 を得る。これを連立して s=29, t=49\displaystyle s=\frac29,\ t=\frac49。このとき各内積は p⃗⋅a⃗=p⃗⋅b⃗=43\displaystyle \vec p\cdot\vec a=\vec p\cdot\vec b=\frac43、p⃗⋅c⃗=23\displaystyle \vec p\cdot\vec c=\frac23 となり、上の三つの余弦は等しいので条件を満たす。  (3) (2)より p⃗=13a⃗+29b⃗+49c⃗\displaystyle \vec p=\frac13\vec a+\frac29\vec b+\frac49\vec c。OQ→=13b⃗+23c⃗\displaystyle \overrightarrow{OQ}=\frac13\vec b+\frac23\vec c とおけば p⃗=13a⃗+23OQ→\displaystyle \vec p=\frac13\vec a+\frac23\overrightarrow{OQ} であるから、QQ は直線 APAP 上にあり、BQ:QC=23:13=2:1\displaystyle BQ:QC=\frac23:\frac13=2:1。また OR→=37a⃗+47c⃗\displaystyle \overrightarrow{OR}=\frac37\vec a+\frac47\vec c とおけば p⃗=29b⃗+79OR→\displaystyle \vec p=\frac29\vec b+\frac79\overrightarrow{OR} であるから、RR は直線 BPBP 上にあり、AR:RC=47:37=4:3\displaystyle AR:RC=\frac47:\frac37=4:3。  (4) 四面体 OABPOABP と OABCOABC は底面 OABOAB を共有する。PP の平面 OABOAB からの高さは、p⃗=13a⃗+29b⃗+49c⃗\displaystyle \vec p=\frac13\vec a+\frac29\vec b+\frac49\vec c において a⃗,b⃗\vec a,\vec b の成分が同平面内にあるため、CC の高さの 49\displaystyle \frac49 倍である。よって VOABP:VOABC=49\displaystyle V_{OABP}:V_{OABC}=\frac49。同様に、底面を OBCOBC とすれば高さの比は AA に対する係数 13\displaystyle \frac13、底面を OCAOCA とすれば高さの比は BB に対する係数 29\displaystyle \frac29 である。したがって VOABP:VOBCP:VOCAP=49:13:29=4:3:2.\displaystyle V_{OABP}:V_{OBCP}:V_{OCAP}=\frac49:\frac13:\frac29=4:3:2.

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 内分・外分点
  • 空間図形の性質
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

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