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北海道大学/2007年度

北海道大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

北海道大学2007年度第2問

4枚のカードがあって, 1から4までの整数がひとつずつ書かれている。このカードをよく混ぜて, 1枚引いては数字を記録し, カードを元に戻す。この試行をn回繰り返し, 記録した順に数字を並べて得られる数列を, a1a_{1} , a2a_{2} , ……, ana_{n} とする。

(1) 条件 a1≦a2≦⋯≦an=ja_{1} \leq a_{2} \leq \cdots \leq a_{n} = j を満たす数列が An(j)A_{n}(j) 通りあるとする。ただし, j = 1, 2, 3, 4 とする。

(i) An(1)A_{n}(1) , An(2)A_{n}(2) を求めよ。

(ii) n≧2n \geq 2 のとき, An(j)(j=3,4)A_{n}(j) (j = 3, 4) を An−1(1)A_{n-1}(1) , An−1(2)A_{n-1}(2) , ⋯\cdots , An−1(j)A_{n-1}(j) で表し, An(3)A_{n}(3) , An(4)A_{n}(4) を求めよ。

(2) n≧2n \geq 2 のとき, a1≦a2≦⋯≦an−1a_{1} \leq a_{2} \leq \cdots \leq a_{n-1} かつ an−1>ana_{n-1} > a_{n} となる確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i) An(1)=1\quad A_n(1)=1\quad , An(2)=n\quad A_n(2)=n\quad 。(ii) An(3)=(n+12)\displaystyle \quad A_n(3)=\binom{n+1}{2}\quad , An(4)=(n+23)\displaystyle \quad A_n(4)=\binom{n+2}{3}\quad 。(2) 求める確率は (n−1)(n+1)(n+2)2⋅4n\displaystyle \quad \dfrac{(n-1)(n+1)(n+2)}{2\cdot4^n}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

末項が1である列はすべて1なので、An(1)=1A_n(1)=1。末項が2である列は、先頭に並ぶ1の個数を0個からn−1n-1個まで選べば定まり、An(2)=nA_n(2)=nである。

n≧2n\ge2、j=3,4j=3,4とする。末項の直前の値をkkとすると、1≦k≦j1\le k\le jであり、最初のn−1n-1項の選び方はAn−1(k)A_{n-1}(k)通りだから、 An(j)=∑k=1jAn−1(k).\displaystyle A_n(j)=\sum\limits _{k=1}^{j}A_{n-1}(k). したがって An(3)=An−1(3)+An−1(1)+An−1(2)=An−1(3)+n.A_n(3)=A_{n-1}(3)+A_{n-1}(1)+A_{n-1}(2)=A_{n-1}(3)+n. A1(3)=1A_1(3)=1であり、n(n+1)2−(n−1)n2=n\displaystyle \frac{n(n+1)}2-\frac{(n-1)n}2=nだから、漸化式と初項より An(3)=n(n+1)2.\displaystyle A_n(3)=\frac{n(n+1)}2. また、An(4)=An−1(4)+An(3)A_n(4)=A_{n-1}(4)+A_n(3)である。A1(4)=1A_1(4)=1であり、n(n+1)(n+2)6−(n−1)n(n+1)6=n(n+1)2=An(3)\displaystyle \frac{n(n+1)(n+2)}6-\frac{(n-1)n(n+1)}6=\frac{n(n+1)}2=A_n(3)だから、 An(4)=n(n+1)(n+2)6.\displaystyle A_n(4)=\frac{n(n+1)(n+2)}6.

事象の条件を満たす列を数える。an−1=ja_{n-1}=jなら、最初のn−1n-1項はAn−1(j)A_{n-1}(j)通りで、その後にana_nを1,2,…,j−11,2,\ldots,j-1から選ぶので、列数は(j−1)An−1(j)(j-1)A_{n-1}(j)通りである。よって事象を満たす列数は Nn=∑j=14(j−1)An−1(j)=(n−1)+2⋅n(n−1)2+3⋅(n−1)n(n+1)6=(n−1)(n+1)(n+2)2.\displaystyle \begin{aligned} N_n&=\sum\limits _{j=1}^{4}(j-1)A_{n-1}(j)\\ &=(n-1)+2\cdot\frac{n(n-1)}2+3\cdot\frac{(n-1)n(n+1)}6\\ &=\frac{(n-1)(n+1)(n+2)}2. \end{aligned} 各試行で4通りの数字が等確率で選ばれ、復元抽出なので、長さnnの列は全部で4n4^n通りあり、いずれも同確率である。したがって求める確率は Nn4n=(n−1)(n+1)(n+2)2⋅4n.\displaystyle \frac{N_n}{4^n}=\frac{(n-1)(n+1)(n+2)}{2\cdot4^n}.

An(j)A_n(j) は非減少な長さ nn の列で末項が jj の個数。j=1j=1 は全項1で1通り、j=2j=2 は1の個数を0から n−1n-1 まで選べるため nn 通り。j=3,4j=3,4 は末尾 jj を一つ確保し、残る n−1n-1 個を1から jj の値の個数に分配するので、仕切りの数え上げから (n+12),(n+23)\displaystyle \binom{n+1}{2},\binom{n+2}{3}。最後の小問では an−1=ja_{n-1}=j ごとに前半 An−1(j)A_{n-1}(j) 通り、最後は j−1j-1 通り。合計有利列は (n−1)(n+1)(n+2)2\displaystyle \frac{(n-1)(n+1)(n+2)}2 で、全 4n4^n 列が等確率。

この問題で使う考え方

  • 非減少列の分類
  • 個数分配(仕切り)
  • 場合分けと確率

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