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北海道大学/2007年度

北海道大学 2007年 数学 第4問解答・解説

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1問題

北海道大学2007年度第4問

図のような,半径 aa の円を底面とする高さ bb の円柱の上に,同じ大きさの円を底面とする高さ cc の直円錐の屋根をのせてできる建物を考える。

(1) V をこの建物の体積, S をこの建物の外側の表面積 (底面は除く) とする。V と S を a, b, c で表せ。

(2) V を一定に保ちながら a, b, c を動かして, S を最小にしたい。

(i) b = xa, c = ya とおき, V と a を一定としたとき, S の最小値 T を V と a で表せ。

(ii) T が最小となるときの比 a:b:c を求めよ。

円柱の上に同じ底面の円錐をのせた図。円柱の右側に高さb、円錐の中心軸に沿う弧に高さc、2つの立体が接する円の中心から右端への弧に半径aが記されている。中心軸と半径の線が交わる上側・下側の2か所に直角の印があり、2つの円の奥側の弧は破線で示されている。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) V=πa2b+13πa2c\displaystyle V=\pi a^2b+\frac13\pi a^2c、S=2πab+πaa2+c2S=2\pi ab+\pi a\sqrt{a^2+c^2}。p=Vπa3\displaystyle p=\frac{V}{\pi a^3} とおく。b,c≧0b,c\ge0 の閉領域では、(2)(i)の TT は p>235\displaystyle p>\frac{2}{3\sqrt{5}} で 2Va+5πa23\displaystyle \frac{2V}{a}+\frac{\sqrt{5}\pi a^2}{3}、0<p≦235\displaystyle 0<p\le\frac{2}{3\sqrt{5}} で πa21+9p2\pi a^2\sqrt{1+9p^2}。高さを厳密に正とすると p≦235\displaystyle p\le\frac{2}{3\sqrt{5}} では最小値が存在せず、後者は下限。(ii) a3=3Vπ5\displaystyle a^3=\frac{3V}{\pi\sqrt{5}}、a:b:c=5:1:2a:b:c=\sqrt{5}:1:2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円柱と円錐の体積を加える。外側の側面は円柱の側面と円錐の側面であり、底面は除くから、V=πa2b+13πa2c,S=2πab+πaa2+c2.\displaystyle V=\pi a^2b+\frac{1}{3}\pi a^2c,\qquad S=2\pi ab+\pi a\sqrt{a^2+c^2}. (2)(i) p=V/(πa3)p=V/(\pi a^3) とおくと、体積一定の条件は p=x+y/3p=x+y/3 である。したがって x=p−y/3x=p-y/3、また閉領域では 0≦y≦3p0\le y\le 3p であり、Sπa2=2p−23y+1+y2.\displaystyle \frac{S}{\pi a^2}=2p-\frac{2}{3}y+\sqrt{1+y^2}. 右辺の yy による導関数と二階導関数は −23+y1+y2,1(1+y2)3/2>0.\displaystyle -\frac{2}{3}+\frac{y}{\sqrt{1+y^2}},\qquad \frac{1}{(1+y^2)^{3/2}}>0. よって停留点が範囲内ならそこで最小となる。停留条件から y=2/5y=2/\sqrt{5}、このとき x=p−2/(35)x=p-2/(3\sqrt{5})。したがって p>2/(35)p>2/(3\sqrt{5}) なら T=πa2(2p+53)=2Va+5πa23.\displaystyle T=\pi a^2\left(2p+\frac{\sqrt{5}}{3}\right)=\frac{2V}{a}+\frac{\sqrt{5}\pi a^2}{3}. 一方、0<p≦2/(35)0<p\le 2/(3\sqrt{5}) では閉領域で端点 x=0,y=3px=0,y=3p が最小となり、Tclosure=πa21+9p2=πa21+9V2π2a6.\displaystyle T_{\mathrm{closure}}=\pi a^2\sqrt{1+9p^2}=\pi a^2\sqrt{1+\frac{9V^2}{\pi^2a^6}}. 高さ bb を厳密に正とする場合、この範囲では端点に達しないため最小値は存在せず、同式は下限である。 (2)(ii) 第1の場合の式の二階導関数は 4V/a3+25π/3>04V/a^3+2\sqrt{5}\pi/3>0 であり、T1′(a)=−2Va2+25π3a=0ならばa3=3Vπ5.\displaystyle T_1'(a)=-\frac{2V}{a^2}+\frac{2\sqrt{5}\pi}{3}a=0\quad\text{ならば}\quad a^3=\frac{3V}{\pi\sqrt{5}}. このとき p=5/3>2/(35)p=\sqrt{5}/3>2/(3\sqrt{5}) なので停留点は第1の場合の範囲内にある。第2の場合は u=3p≦2/5u=3p\le 2/\sqrt{5} とおけば、Tclosure′(a)=πa(2−u2)1+u2>0,\displaystyle T_{\mathrm{closure}}'(a)=\frac{\pi a(2-u^2)}{\sqrt{1+u^2}}>0, したがってその範囲では増加する。ゆえに全体の最小値は第1の場合の停留点で与えられる。さらに x=1/5, y=2/5x=1/\sqrt{5},\ y=2/\sqrt{5} より a:b:c=1:1/5:2/5=5:1:2.a:b:c=1:1/\sqrt{5}:2/\sqrt{5}=\sqrt{5}:1:2.

この問題で使う考え方

  • 変数消去
  • 凸関数の最小値
  • 境界の確認

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