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北海道大学/2026年度

北海道大学 2026年 数学 第3問解答・解説

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1問題

北海道大学2026年度第3問

複素数平面上に原点 O を中心とする半径 1 の円 C を考える。次の問いに答えよ。

(1) C 上の点 α\alpha は ∣α+α‾∣=∣α−α‾∣|\alpha + \overline{\alpha}| = |\alpha - \overline{\alpha}| を満たし, α\alpha の偏角 θ\theta は π2<θ<π\displaystyle \frac{\pi}{2} < \theta < \pi を満たすとする。 α\alpha を求めよ。

(2) β\beta は虚部が正の複素数で, β3=1\beta^{3}=1 を満たすとする。点 z が β\beta を除く C 上を動くとき, w(z−β)=1w(z-\beta)=1 を満たす点 w が描く図形を複素数平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)α=−1+i2,\displaystyle \quad \alpha=\frac{-1+i}{\sqrt2},\qquad (2)x+3y=1.\quad x+\sqrt3y=1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α=x+iy (x,y は実数) とおく。 ∣α∣=1 より x2+y2=1 であり、条件から∣α+α‾∣=2∣x∣,∣α−α‾∣=2∣y∣ なので ∣x∣=∣y∣.偏角が第2象限にあるから x<0<y で、y=−x. よって 2x2=1 となり、α=−1+i2.(2) β3=1 かつ Im⁡β>0 より、β=cos⁡2π3+isin⁡2π3=−1+i32.条件 w(z−β)=1 から w≠0, z=β+1w. ∣z∣=1 を使うと∣βw+1∣=∣w∣.両辺を2乗し、∣β∣=1 を用いれば∣w∣2+2Re⁡(βw)+1=∣w∣2,Re⁡(βw)=−12.ここで w=x+iy とすると Re⁡(βw)=−x−3y2 だからx+3y=1.逆に、この直線上の w は w≠0 なので z=β+1/w と定められ、上の同値変形から ∣z∣=1、かつ z≠β である。したがって軌跡は直線全体 x+3y=1 である。傾きは −1/3、切片は (1,0) と (0,1/3)。\displaystyle \text{(1) }\alpha=x+iy\ (x,y\text{ は実数})\text{ とおく。}\ |\alpha|=1\text{ より }x^2+y^2=1\text{ であり、条件から} \quad |\alpha+\overline{\alpha}|=2|x|,\qquad |\alpha-\overline{\alpha}|=2|y|\text{ なので }|x|=|y|. \text{偏角が第2象限にあるから }x<0<y\text{ で、}y=-x.\text{ よって }2x^2=1\text{ となり、} \quad \alpha=\frac{-1+i}{\sqrt2}. \text{(2) }\beta^3=1\text{ かつ }\operatorname{Im}\beta>0\text{ より、}\beta=\cos\frac{2\pi}{3}+i\sin\frac{2\pi}{3}=\frac{-1+i\sqrt3}{2}. \text{条件 }w(z-\beta)=1\text{ から }w\ne0,\ z=\beta+\frac1w.\text{ }|z|=1\text{ を使うと} \quad |\beta w+1|=|w|. \text{両辺を2乗し、} |\beta|=1\text{ を用いれば} \quad |w|^2+2\operatorname{Re}(\beta w)+1=|w|^2,\qquad \operatorname{Re}(\beta w)=-\frac12. \text{ここで }w=x+iy\text{ とすると }\operatorname{Re}(\beta w)=\frac{-x-\sqrt3y}{2}\text{ だから} \quad x+\sqrt3y=1. \text{逆に、この直線上の }w\text{ は }w\ne0\text{ なので }z=\beta+1/w\text{ と定められ、上の同値変形から }|z|=1\text{、かつ }z\ne\beta\text{ である。したがって軌跡は直線全体 }x+\sqrt3y=1\text{ である。傾きは }-1/\sqrt3\text{、切片は }(1,0)\text{ と }(0,1/\sqrt3)\text{。}

この問題で使う考え方

  • 複素共役・絶対値
  • 複素数の一次式の軌跡
  • 逆変換の確認

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