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鹿児島大学/2026年度/前期

鹿児島大学 2026年 数学 第3問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2026年度第3問

実数 aa は 0<a<10<a<1 を満たし、曲線 CaC_a が次の方程式で与えられている。 Ca:(x−a1−a)2(a1−a)2+y2a2(1+a)1−a=1\displaystyle C_a:\frac{\left(x-\frac{a}{1-a}\right)^{2}}{\left(\frac{a}{1-a}\right)^{2}}+\frac{y^{2}}{\frac{a^{2}(1+a)}{1-a}}=1

(1) 座標平面において、曲線 CaC_a によって囲まれる部分の面積 S1(a)S_1(a) を、aa を用いて表せ。

(2) 座標平面において、点 (a,a+a2)(a,a+a^{2}) における曲線 CaC_a の接線 lal_a の方程式が y=ax+ay=ax+a であることを示せ。

(3) 座標平面において、3直線 lal_a、xx 軸、および x=a1−a\displaystyle x=\frac{a}{1-a} で囲まれた三角形の面積を S2(a)S_2(a) とする。実数 aa が 0<a<10<a<1 の範囲を動くとき、 S(a)=S2(a)S1(a)\displaystyle S(a)=\frac{S_2(a)}{S_1(a)} の最小値を求めよ。また、そのときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    S1(a)=πa21+a(1−a)3/2\displaystyle S_1(a)=\frac{\pi a^2\sqrt{1+a}}{(1-a)^{3/2}}
  • (2)
    la:y=ax+al_a: y=ax+a
  • (3)
    min S(a)=1/pi at a=1/sqrt(2)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 楕円の中心は (a1−a,0)\displaystyle \left(\dfrac{a}{1-a},0\right) であり、横方向と縦方向の半径はそれぞれ c=a1−a,b=a2(1+a)1−a=a1+a1−a\displaystyle c=\frac{a}{1-a},\qquad b=\sqrt{\frac{a^2(1+a)}{1-a}}=a\sqrt{\frac{1+a}{1-a}} である。したがって、楕円の上半分の方程式は y=b1−(x−cc)2(0≦x≦2c)\displaystyle y=b\sqrt{1-\left(\frac{x-c}{c}\right)^2}\qquad (0\le x\le 2c) となる。u=x−cc\displaystyle u=\dfrac{x-c}{c} と置換すると、積分範囲は −1≦u≦1-1\le u\le 1 だから、 S1(a)=2∫02cb1−(x−cc)2 dx=2bc∫−111−u2 du=2bc⋅π2=πbc.\displaystyle S_1(a)=2\int_0^{2c}b\sqrt{1-\left(\frac{x-c}{c}\right)^2}\,dx =2bc\int_{-1}^{1}\sqrt{1-u^2}\,du =2bc\cdot\frac{\pi}{2} =\pi bc. ここで積分は半径1の上半円の面積である。よって S1(a)=πa1−a⋅a1+a1−a=πa21+a(1−a)3/2.\displaystyle S_1(a)=\pi\frac{a}{1-a}\cdot a\sqrt{\frac{1+a}{1-a}} =\frac{\pi a^2\sqrt{1+a}}{(1-a)^{3/2}}.

(2) P=(a,a+a2)P=(a,a+a^2) とおく。a−a1−a=−a21−a\displaystyle a-\dfrac{a}{1-a}=-\dfrac{a^2}{1-a} より、 (a−a1−a)2(a1−a)2+(a+a2)2a2(1+a)1−a=a2+(1−a2)=1\displaystyle \frac{\left(a-\frac{a}{1-a}\right)^2}{\left(\frac{a}{1-a}\right)^2} +\frac{(a+a^2)^2}{\frac{a^2(1+a)}{1-a}} =a^2+(1-a^2)=1 となるので、PP は CaC_a 上にある。曲線の式を xx で微分すると 2(x−a1−a)(a1−a)2+2ya2(1+a)1−adydx=0.\displaystyle \frac{2\left(x-\frac{a}{1-a}\right)}{\left(\frac{a}{1-a}\right)^2} +\frac{2y}{\frac{a^2(1+a)}{1-a}}\frac{dy}{dx}=0. これに PP を代入すると −2(1−a)+2(1−a)adydx=0,∴dydx∣P=a.\displaystyle -2(1-a)+\frac{2(1-a)}{a}\frac{dy}{dx}=0, \qquad \therefore\quad \left.\frac{dy}{dx}\right|_P=a. したがって、PP における接線は y−(a+a2)=a(x−a),y-(a+a^2)=a(x-a), すなわち la:y=ax+al_a:y=ax+a である。

(3) 直線 lal_a は xx 軸と (−1,0)(-1,0) で交わる。c=a1−a\displaystyle c=\dfrac{a}{1-a} とすると、直線 x=cx=c と lal_a の交点は (c,ac+a)=(c,c)(c,ac+a)=(c,c) であり、同じ直線と xx 軸との交点は (c,0)(c,0) である。よって三角形の底辺の長さは c+1=11−a\displaystyle c+1=\dfrac{1}{1-a}、高さは c=a1−a\displaystyle c=\dfrac{a}{1-a} だから、 S2(a)=12(c+1)c=a2(1−a)2.\displaystyle S_2(a)=\frac12(c+1)c=\frac{a}{2(1-a)^2}. したがって S(a)=S2(a)S1(a)=12πa(1−a)(1+a)=12πa2(1−a2).\displaystyle S(a)=\frac{S_2(a)}{S_1(a)} =\frac{1}{2\pi a\sqrt{(1-a)(1+a)}} =\frac{1}{2\pi\sqrt{a^2(1-a^2)}}. ここで t=a2t=a^2 とおくと 0<t<10<t<1 であり、 a2(1−a2)=t(1−t)=14−(t−12)2≦14.\displaystyle a^2(1-a^2)=t(1-t)=\frac14-\left(t-\frac12\right)^2\le\frac14. 等号は t=12\displaystyle t=\dfrac12、すなわち a=12\displaystyle a=\dfrac{1}{\sqrt2} のときに成立する。この値は範囲 0<a<10<a<1 に含まれるので、 min⁡0<a<1S(a)=12π1/4=1π\displaystyle \min\limits _{0<a<1}S(a)=\frac{1}{2\pi\sqrt{1/4}}=\frac1\pi である。

この問題で使う考え方

  • 楕円の標準形
  • 陰関数微分
  • 三角形の面積
  • 平方完成による最大化

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