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東京慈恵会医科大学/2018年度/前期

東京慈恵会医科大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2018年度第3問

自然数 nn に対して、整式 fn(x)f_n(x) を次のように定める。 f1(x)=x2+x−14\displaystyle f_1(x)=x^2+x-\frac{1}{4} fn(x)=f1(fn−1(x))(n≧2)f_n(x)=f_1\left(f_{n-1}(x)\right)\qquad(n\geq2) fn(x)f_n(x) を x2x^2 で割ったときの余りを anx+bna_nx+b_n とするとき、次の問いに答えよ。

(1) a2,b2a_2,b_2 の値を求めよ。

(2) 極限値 lim⁡n→∞an\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

多項式をx²で割った余りの係数に注目してana_n,bnb_nの漸化式を作る。b_n+1/2の漸化式を解いてana_nを積で表し、その指数を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • a2=12,b2=−716,lim⁡n→∞an=0.\displaystyle a_2=\frac12,\qquad b_2=-\frac7{16},\qquad \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f2(x)=f1(f1(x))=f1(x)2+f1(x)−14\displaystyle f_2(x)=f_1(f_1(x))=f_1(x)^2+f_1(x)-\frac14 である。f1(x)=x2+x−14\displaystyle f_1(x)=x^2+x-\frac14 より、x2x^2 で割った余りを求めるとき f1(x)2=(x2+x−14)2≡−12x+116(modx2),f1(x)≡x−14(modx2).\displaystyle f_1(x)^2=\left(x^2+x-\frac14\right)^2\equiv -\frac12x+\frac1{16}\pmod{x^2},\qquad f_1(x)\equiv x-\frac14\pmod{x^2}. したがって f2(x)≡12x−716(modx2),\displaystyle f_2(x)\equiv \frac12x-\frac7{16}\pmod{x^2}, ゆえに a2=12, b2=−716\displaystyle a_2=\frac12,\ b_2=-\frac7{16} である。

(2) fn−1(x)f_{n-1}(x) を x2x^2 で割った余りが an−1x+bn−1a_{n-1}x+b_{n-1} なので、fn(x)=fn−1(x)2+fn−1(x)−14\displaystyle f_n(x)=f_{n-1}(x)^2+f_{n-1}(x)-\frac14 を x2x^2 で割った余りを比較すると an=an−1(2bn−1+1),bn=bn−12+bn−1−14.\displaystyle a_n=a_{n-1}(2b_{n-1}+1),\qquad b_n=b_{n-1}^2+b_{n-1}-\frac14. ここで cn=bn+12\displaystyle c_n=b_n+\frac12 とおくと、c1=14\displaystyle c_1=\frac14 かつ cn=bn−12+bn−1+14=cn−12\displaystyle c_n=b_{n-1}^2+b_{n-1}+\frac14=c_{n-1}^2 であるから cn=(14)2n−1=4−2n−1.\displaystyle c_n=\left(\frac14\right)^{2^{n-1}}=4^{-2^{n-1}}. また 2bn−1+1=2cn−12b_{n-1}+1=2c_{n-1} であり、a1=1a_1=1 だから an=∏j=1n−12cj=2n−14−∑j=1n−12j−1=2n−14−(2n−1−1)=2n+1−2n.\displaystyle \begin{aligned} a_n&=\prod\limits _{j=1}^{n-1}2c_j =2^{n-1}4^{-\sum\limits _{j=1}^{n-1}2^{j-1}}\\ &=2^{n-1}4^{-(2^{n-1}-1)}=2^{n+1-2^n}. \end{aligned} n+1−2n→−∞n+1-2^n\to-\infty なので lim⁡n→∞an=0.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0.

この問題で使う考え方

  • 多項式の除法
  • 漸化式
  • 数列の極限

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