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鹿児島大学/2013年度/前期

鹿児島大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2013年度第3問

次の各問いに答えよ。   (1) 三角形 ABCABC の垂心を HH とする。次の等式が成り立つことを示せ。 HA→⋅HB→=HB→⋅HC→=HC→⋅HA→\overrightarrow{\mathrm{HA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HB}} = \overrightarrow{\mathrm{HB}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HC}} = \overrightarrow{\mathrm{HC}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HA}} ただし、三角形の各頂点から向かい合う辺またはその延長に下ろした3本の垂線は1点で交わる。この点を三角形の垂心という。   (2) 次の(a)、(b)に答えよ。   (a) 自然数 nn に対して自然数 ana_n を次のように定義する。 an=(2n−1)⋅(2n−3)⋯3⋅1a_n=(2n-1)\cdot(2n-3)\cdots3\cdot1 このとき、すべての自然数 kk に対して (2k)!=2kk!ak(2k)!=2^k k!a_k が成り立つ。このことを証明せよ。   (b) すべての自然数 nn に対して、(2n)!(2^n)! は 2(2n−1)2^{(2^n-1)} で割り切れる。このことを数学的帰納法で証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) u⃗=HA→, v⃗=HB→, w⃗=HC→\vec{u}=\overrightarrow{\mathrm{HA}},\ \vec{v}=\overrightarrow{\mathrm{HB}},\ \vec{w}=\overrightarrow{\mathrm{HC}} とおく。垂心の定義より、AH⊥BCAH\perp BC、BH⊥CABH\perp CA であるから、(−u⃗)⋅(w⃗−v⃗)=0,(−v⃗)⋅(w⃗−u⃗)=0.(-\vec{u})\cdot(\vec{w}-\vec{v})=0,\qquad (-\vec{v})\cdot(\vec{w}-\vec{u})=0. よって u⃗⋅w⃗=u⃗⋅v⃗\vec{u}\cdot\vec{w}=\vec{u}\cdot\vec{v}、v⃗⋅w⃗=v⃗⋅u⃗\vec{v}\cdot\vec{w}=\vec{v}\cdot\vec{u} となる。内積の交換法則より、HA→⋅HB→=u⃗⋅v⃗=v⃗⋅w⃗=HB→⋅HC→,\overrightarrow{\mathrm{HA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HB}}=\vec{u}\cdot\vec{v}=\vec{v}\cdot\vec{w}=\overrightarrow{\mathrm{HB}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HC}}, また u⃗⋅v⃗=u⃗⋅w⃗=w⃗⋅u⃗=HC→⋅HA→\vec{u}\cdot\vec{v}=\vec{u}\cdot\vec{w}=\vec{w}\cdot\vec{u}=\overrightarrow{\mathrm{HC}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{HA}} である。したがって、示すべき等式が成り立つ。

(2)(a) 偶数因子と奇数因子に分けると、(2k)!=(1⋅3⋅5⋯(2k−1))(2⋅4⋅6⋯2k).(2k)!=(1\cdot3\cdot5\cdots(2k-1))(2\cdot4\cdot6\cdots2k). ここで、前の積は定義により aka_k、後の積は 2k(1⋅2⋅3⋯k)=2kk!2^k(1\cdot2\cdot3\cdots k)=2^k k! である。よって、(2k)!=2kk!ak(2k)!=2^k k!a_k が成り立つ。

(2)(b) P(n)P(n) を「(2n)!(2^n)! は 22n−12^{2^n-1} で割り切れる」とする。n=0n=0 のとき、(20)!=1=20=220−1(2^0)!=1=2^0=2^{2^0-1} なので P(0)P(0) は成り立つ。次に、整数 n を 0 以上とし、P(n) が成り立つと仮定する。m=2nm=2^n とおくと、仮定より、ある整数 qq を用いて m!=2m−1qm!=2^{m-1}q と書ける。(a)を k=mk=m に適用すると、(2n+1)!=(2m)!=2mm!am=2m⋅2m−1q⋅am=22m−1qam.(2^{n+1})!=(2m)!=2^m m!a_m=2^m\cdot2^{m-1}q\cdot a_m=2^{2m-1}qa_m. ここで 2m=2n+12m=2^{n+1} だから、右辺は 22n+1−12^{2^{n+1}-1} の整数倍である。よって P(n+1)P(n+1) が成り立つ。以上より、数学的帰納法によって、すべての自然数 nn について 22n−1∣(2n)!2^{2^n-1}\mid(2^n)! である。

この問題で使う考え方

  • 内積
  • 偶奇因子
  • 数学的帰納法

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