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鹿児島大学/2015年度/旧教育課程

鹿児島大学 2015年 旧教育課程 数学 第4問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2015年度第4問

旧教育課程による問題である。新教育課程履修者は新教育課程による問題を解答すること。旧教育課程履修者は新教育課程または旧教育課程のどちらを解答してもよいが、両課程の問題にまたがって解答してはならない。   関数f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x}について、次の各問いに答えよ。ただし、eeは自然対数の底であり、x>0x>0とする。   (1) f(x)f(x)の極値を求めよ。また、曲線y=f(x)y=f(x)の凹凸を調べ、その概形を描け。ただし、lim⁡x→+∞xe−x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to+\infty}xe^{-x}=0を用いてよい。   (2) t>0t>0とするとき、曲線y=f(x)y=f(x)とxx軸、および直線x=tx=tで囲まれる部分の面積g(t)g(t)を求めよ。   (3) t>0t>0とするとき、曲線y=f(x)y=f(x)とxx軸、および二つの直線x=tx=tとx=t+1x=t+1で囲まれる部分の面積h(t)h(t)が最大となるようなttの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=1(1)\space{}x=1で唯一の極大値 1/eをとり、極小値はない。 0<x<2\space{}0<x<2で上に凸、 x>2\space{}x>2で下に凸、変曲点は (2,2/e2).\space{}(2,2/e^2).
    (2) g(t)=1−(t+1)e−t.(2)\space{}g(t)=1-(t+1)e^{-t}.
    (3) t=1/(e−1).(3)\space{}t=1/(e-1).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f′(x)=e−x−xe−x=e−x(1−x).f'(x)=e^{-x}-xe^{-x}=e^{-x}(1-x). x>0x>0 では e−x>0e^{-x}>0 なので、0<x<10<x<1 で f′(x)>0f'(x)>0、x>1x>1 で f′(x)<0f'(x)<0 である。したがって、ff は 0<x<10<x<1 の範囲で増加し、x>1x>1 の範囲で減少する。よって x=1x=1 で唯一の極大値 f(1)=1e\displaystyle f(1)=\frac1e をとり、極小値はない。

次に、 f′′(x)=ddx{e−x(1−x)}=e−x(x−2).\displaystyle f''(x)=\frac{d}{dx}\{e^{-x}(1-x)\}=e^{-x}(x-2). したがって、0<x<20<x<2 では f′′(x)<0f''(x)<0、x>2x>2 では f′′(x)>0f''(x)>0 であり、曲線は 0<x<20<x<2 で上に凸、x>2x>2 で下に凸である。x=2x=2 で凹凸が変わるので、変曲点は (2,2e2)\displaystyle \left(2,\frac{2}{e^2}\right) である。また、f(x)>0f(x)>0 であり、lim⁡x→0+f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to0+}f(x)=0 と問題文で与えられた lim⁡x→+∞f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}f(x)=0 を使うと、右端で xx 軸に近づく。以上より、右図の概形となる(x=0x=0 は定義域に含まれないので、原点は開いた点で示した)。

題は「f(x)=xe⁻ˣ (x>0) のグラフ」で、横軸x(0〜8、1刻み)、縦軸y(0.1〜0.5、0.1刻み)に青い実線の曲線y=xe⁻ˣが描かれている。原点は白丸で、矢印付きの注記「x→+0 で y→0」が曲線から離れた右側にある。曲線は赤点「極大(1, 1/e)」で最大になり、緑点「変曲点(2, 2/e²)」を通って下がり、右端の「y=0(漸近線)」と記したx軸に近づく。

(2) x>0x>0 で f(x)>0f(x)>0 だから、端点 x=0x=0 を極限で補った面積は g(t)=lim⁡a→0+∫atxe−x dx.\displaystyle g(t)=\lim\limits _{a\to0+}\int_a^t xe^{-x}\,dx. 部分積分により ∫xe−x dx=x(−e−x)−∫(−e−x) dx=−(x+1)e−x+C.\displaystyle \int xe^{-x}\,dx=x(-e^{-x})-\int(-e^{-x})\,dx=-(x+1)e^{-x}+C. したがって g(t)=lim⁡a→0+[−(x+1)e−x]at=1−(t+1)e−t.\displaystyle g(t)=\lim\limits _{a\to0+}\left[-(x+1)e^{-x}\right]_a^t=1-(t+1)e^{-t}.

(3) 同じく f(x)>0f(x)>0 より、 h(t)=∫tt+1xe−x dx=[−(x+1)e−x]tt+1=(t+1)e−t−(t+2)e−(t+1).\displaystyle h(t)=\int_t^{t+1}xe^{-x}\,dx =\left[-(x+1)e^{-x}\right]_t^{t+1} =(t+1)e^{-t}-(t+2)e^{-(t+1)}. これを tt で微分すると、 h′(t)=−te−t+(t+1)e−(t+1)=e−t(t+1e−t)=e−te{1−(e−1)t}.\displaystyle h'(t)=-te^{-t}+(t+1)e^{-(t+1)} =e^{-t}\left(\frac{t+1}{e}-t\right) =\frac{e^{-t}}{e}\{1-(e-1)t\}. e−t/e>0e^{-t}/e>0 かつ e−1>0e-1>0 なので、h′(t)>0h'(t)>0 は 0<t<1/(e−1)0<t<1/(e-1) のとき、h′(t)=0h'(t)=0 は t=1/(e−1)t=1/(e-1) のとき、h′(t)<0h'(t)<0 は t>1/(e−1)t>1/(e-1) のときである。従って、h(t)h(t) はこの点まで増加し、その後減少するから、最大にする値は t=1e−1.\displaystyle \boxed{t=\frac1{e-1}}. 検算として、停留条件は区間両端の関数値が等しいことと一致する。実際、f(t+1)=f(t)f(t+1)=f(t) は (t+1)e−(t+1)=te−t(t+1)e^{-(t+1)}=te^{-t}、すなわち t+1=ett+1=et であり、同じく t=1/(e−1)t=1/(e-1) を得る。

この問題で使う考え方

  • 曲線で囲まれた面積
  • 指数・対数関数の微分
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 凹凸と変曲点
  • 部分積分法
  • 第二次導関数

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