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鹿児島大学/2018年度/前期

鹿児島大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2018年度第3問

次の 3–1, 3–2, 3–33\text{--}1,\ 3\text{--}2,\ 3\text{--}3 から1題を選択して解答せよ。解答用紙の所定の欄に、解答する問題の番号を記入すること。

3–13\text{--}1 数列 {an}\{a_n\} が自然数 n=1,2,…n=1,2,\ldots に対して関係式 an+2−5an+1+6an=0(∗)a_{n+2}-5a_{n+1}+6a_n=0\quad ( *) を満たすとき、「数列 {an}\{a_n\} は漸化式(*)を満たす」という。このとき、次の各問いに答えよ。

(1) 初項と公比がともに r (≠0)r\ (\neq0) である等比数列で漸化式(*)を満たす数列 {bn},{cn}\{b_n\},\{c_n\} の一般項をそれぞれ求めよ。ただし、b1>c1b_1>c_1 とする。

(2) 二つの数列 {dn},{en}\{d_n\},\{e_n\} がともに漸化式(*)を満たすとき、二つの実数 k,lk,l に対して fn=kdn+lenf_n=kd_n+le_n で定められる数列 {fn}\{f_n\} も漸化式(*)を満たすことを示せ。

(3) (1)で得られた数列 {bn},{cn}\{b_n\},\{c_n\} と二つの実数 k,lk,l に対して、an=kbn+lcna_n=kb_n+lc_n とおくとき、a1=21, a2=57a_1=21,\ a_2=57 を満たす数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。

3–23\text{--}2 三角形 ABCABC とその内部に点 OO があり、正の実数 k,lk,l に対して OA→+kOB→+lOC→=0→\overrightarrow{OA}+k\overrightarrow{OB}+l\overrightarrow{OC}=\overrightarrow{0} を満たしていると仮定する。さらに直線 OAOA と辺 BCBC、直線 OBOB と辺 CACA、直線 OCOC と辺 ABAB の交点をそれぞれ D,E,FD,E,F とする。このとき、次の各問いに答えよ。

(1) OD→=xOA→\overrightarrow{OD}=x\overrightarrow{OA} とおくとき、xx を k,lk,l を用いて表せ。さらに ODAD\displaystyle \frac{OD}{AD} を k,lk,l を用いて表せ。

(2) OE→=yOB→\overrightarrow{OE}=y\overrightarrow{OB} とおくとき、yy を k,lk,l を用いて表せ。さらに OEBE\displaystyle \frac{OE}{BE} を k,lk,l を用いて表せ。

(3) ODAD+OEBE+OFCF=1\displaystyle \frac{OD}{AD}+\frac{OE}{BE}+\frac{OF}{CF}=1 を示せ。

3–33\text{--}3 1個のサイコロを投げ、1の目が出るまでこれを繰り返し行う。ただし、このサイコロ投げを繰り返す最大の回数は NN 回とし(N≧2N\geq2)、NN 回まで繰り返して1の目が出なければ、終了する。このサイコロ投げにおける繰り返し回数を XX とする。このとき、次の各問いに答えよ。

(1) 確率 P(X=k)P(X=k) を、k<Nk<N と k=Nk=N の場合に分けて求めよ。

(2) XX の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 選択解 (3-1):bn=3n, cn=2n;{fn}1): \quad b_n=3^n,\space{}c_n=2^n; \quad \{f_n\}も漸化式(*)を満たす;an=5⋅3n+3⋅2n.; \quad a_n=5\cdot3^n+3\cdot2^n.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(3-1)  (1) 初項と公比がともに rr の等比数列の一般項は rnr^n である。漸化式(*)に代入すると rn+2−5rn+1+6rn=rn(r2−5r+6)=0.r^{n+2}-5r^{n+1}+6r^n=r^n(r^2-5r+6)=0. r≠0r\ne0 より (r−2)(r−3)=0(r-2)(r-3)=0、したがって r=2,3r=2,3 である。b1>c1b_1>c_1 より bn=3n,cn=2n.b_n=3^n,\qquad c_n=2^n.

(2) dn+2−5dn+1+6dn=0d_{n+2}-5d_{n+1}+6d_n=0、en+2−5en+1+6en=0e_{n+2}-5e_{n+1}+6e_n=0 なので、 fn+2−5fn+1+6fn=k(dn+2−5dn+1+6dn)+l(en+2−5en+1+6en)=0.\begin{aligned} f_{n+2}-5f_{n+1}+6f_n &=k(d_{n+2}-5d_{n+1}+6d_n) +l(e_{n+2}-5e_{n+1}+6e_n)\\ &=0. \end{aligned} よって {fn}\{f_n\} も漸化式(*)を満たす。

(3) an=k3n+l2na_n=k3^n+l2^n とおくと、 3k+2l=21,9k+4l=57.3k+2l=21,\qquad 9k+4l=57. 第1式を2倍して第2式を引けば 3k=153k=15 であり、k=5k=5。第1式から l=3l=3 である。よって an=5⋅3n+3⋅2n.a_n=5\cdot3^n+3\cdot2^n. 実際、a1=15+6=21, a2=45+12=57a_1=15+6=21,\ a_2=45+12=57 となる。

この問題で使う考え方

  • 等比数列の一般項と和
  • 漸化式

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