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鹿児島大学/2019年度/前期

鹿児島大学 2019年 数学 第5問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2019年度第5問

関数 f(x)=log⁡(1+x)(x≧0)f(x)=\log(1+x)\quad(x\geq0) を考える。xyxy 平面上の y=f(x)y=f(x) のグラフを yy 軸のまわりで一回転させてできる形の容器がある。はじめ空である容器に,時刻 tt における水の量が vtvt になるように,単位時間あたり vv の一定の割合で水を静かに注ぐ。ただし,vv は正の定数とし,容器は回転軸(yy 軸)が水平面に垂直で,yy 軸の正の側を上向きにして固定されている。

(1) xyxy 平面上で y=f(x)y=f(x) の増減と凹凸を調べてグラフをかけ。

(2) 水面の高さが hh になったときの,容器内の水の量 VV を hh を用いて表せ。

(3) 水面の高さが h=log⁡2h=\log 2 になったときの,水面の高さの変化率 dhdt\displaystyle \dfrac{dh}{dt} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • (1)f′(x)=11+x>0,f′′(x)=−1(1+x)2<0 (x≧0).\displaystyle (1)\quad f'(x)=\frac{1}{1+x}>0,\quad f''(x)=-\frac{1}{(1+x)^2}<0\space{}(x\geq0).\quad 単調増加で上に凸(凹関数)。原点から傾き1で出発し、傾きが小さくなる。
    (2)V=π2(e2h−4eh+2h+3) (h≧0).\displaystyle (2)\quad V=\frac{\pi}{2}\left(e^{2h}-4e^h+2h+3\right)\space{}(h\geq0).
    (3)dhdt=vπ.\displaystyle (3)\quad \frac{dh}{dt}=\frac{v}{\pi}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義域は x≧0x\geq0 であり、f′(x)=11+x>0,f′′(x)=−1(1+x)2<0.\displaystyle f'(x)=\frac{1}{1+x}>0,\qquad f''(x)=-\frac{1}{(1+x)^2}<0. よって ff は定義域全体で単調に増加し、上に凸(凹関数)である。また f(0)=0f(0)=0、f′(0)=1f'(0)=1 であるから、グラフは原点から傾き1で出発し、増加しながら傾きが小さくなる。x→∞x\to\infty で f(x)→∞f(x)\to\infty だが、その増加は次第に緩やかになる。

(2) 水面の高さを h (h≧0)h\ (h\geq0) とする。高さ yy の水平断面の半径を rr とすると、容器の側面は y=log⁡(1+r)y=\log(1+r) であるから、r=ey−1r=e^y-1 となる。したがって高さ yy の断面積は π(ey−1)2\pi(e^y-1)^2 であり、V=π∫0h(ey−1)2 dy=π∫0h(e2y−2ey+1) dy.\displaystyle V=\pi\int_0^h(e^y-1)^2\,dy=\pi\int_0^h(e^{2y}-2e^y+1)\,dy. これを計算すると、V=π[12e2y−2ey+y]0h=π2(e2h−4eh+2h+3).\displaystyle V=\pi\left[\frac12e^{2y}-2e^y+y\right]_0^h=\frac{\pi}{2}\left(e^{2h}-4e^h+2h+3\right).

(3) 水は単位時間あたり vv の割合で注がれるので、dV/dt=vdV/dt=v である。(2)より dVdh=π(eh−1)2.\displaystyle \frac{dV}{dh}=\pi(e^h-1)^2. よって連鎖律から v=dVdt=dVdhdhdt=π(eh−1)2dhdt.\displaystyle v=\frac{dV}{dt}=\frac{dV}{dh}\frac{dh}{dt}=\pi(e^h-1)^2\frac{dh}{dt}. h=log⁡2h=\log2 のとき eh=2e^h=2 だから、dhdt=vπ(2−1)2=vπ.\displaystyle \frac{dh}{dt}=\frac{v}{\pi(2-1)^2}=\frac{v}{\pi}.

この問題で使う考え方

  • 対数関数の凹凸

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