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金沢医科大学/2023年度/1日目

金沢医科大学 2023年 1日目 数学 第1問解答・解説

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1問題

金沢医科大学2023年度第1問

3個のさいころ A,B,CA,B,C と1枚の硬貨を同時に投げるとき,さいころの出る目をそれぞれ a,b,ca,b,c とする。また,硬貨の表が出たとき k=1k=1 とし,硬貨の裏が出たとき k=2k=2 とする。これらの値に対して,式 L=log⁡a+k(bc)L=\log_{a+k}(bc) を考える。

(1) LL の値が最大になるとき,LL を超えない最大の整数は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) LL の値が最小になるとき,L=イL=\boxed{\text{イ}} であり,このときの確率は ウエオ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エオ}}} である。

(3) LL の値が自然数になる確率は カキク\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キク}}} である。

(4) LL の値が3以上4以下になる確率は ケコサ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ケ}}}{\boxed{\text{コサ}}} である。

(5) LL の値が0.5を超える確率は シスセソ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{シス}}}{\boxed{\text{セソ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

底q=a+kごとに出現頻度を整理し、さいころB,Cの順序つき積bcを列挙して各条件の結果数を数えた。全432結果が同様に確からしいことを使って確率に換算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ア=5=5\quad(2) イ=0, ウエオ=136\displaystyle =0,\space{}\frac{\text{ウ}}{\text{エオ}}=\frac1{36}\quad(3) カキク=554\displaystyle \frac{\text{カ}}{\text{キク}}=\frac5{54}\quad(4) ケコサ=124\displaystyle \frac{\text{ケ}}{\text{コサ}}=\frac1{24}\quad(5) シスセソ=6772\displaystyle \frac{\text{シス}}{\text{セソ}}=\frac{67}{72}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  さいころの目と硬貨の結果の全事象は 63⋅2=4326^3\cdot2=432 通りで、すべて同様に確からしい。底を q=a+kq=a+k とおくと 2≦q≦82\le q\le8、また 1≦bc≦361\le bc\le36 である。bcbc が大きいほど log⁡q(bc)\log_q(bc) は大きく、bc>1bc>1 のとき底 qq が小さいほど値は大きい。最大値は a=1,k=1,b=c=6a=1,k=1,b=c=6 のときの log⁡236\log_2 36 であり、25=32<36<64=262^5=32<36<64=2^6 よりこれを超えない最大の整数は5。

(2)  bc≧1bc\ge1 かつ q>1q>1 より L≧0L\ge0 であり、最小値は bc=1bc=1、すなわち b=c=1b=c=1 のときの L=0L=0。このとき aa は6通り、硬貨は2通りなので確率は 6⋅2432=136.\displaystyle \frac{6\cdot2}{432}=\frac1{36}. したがって イ=0\text{イ}=0、確率は 1/361/36。

(3)  LL が自然数(正の整数)となるには、ある正整数 nn に対して bc=qnbc=q^n である。固定した qq ごとに、b,cb,c がともに1から6までの整数となる順序つき因数対の個数を数えると次の通りである。 q2345678N(q)8343502\begin{array}{c|rrrrrrr} q&2&3&4&5&6&7&8\\ \hline N(q)&8&3&4&3&5&0&2 \end{array} 例えば q=2q=2 では 2,4,8,16,322,4,8,16,32 に対する因数対数は順に 2,3,2,1,02,3,2,1,0 で合計8、q=6q=6 では積6と36に対して4組と1組で合計5である。他の欄も同様に、qn≦36q^n\le36 のべきだけを調べた。q=a+kq=a+k の出現回数は順に 1,2,2,2,2,2,11,2,2,2,2,2,1 だから、条件を満たす全結果数は 1⋅8+2⋅3+2⋅4+2⋅3+2⋅5+2⋅0+1⋅2=40.1\cdot8+2\cdot3+2\cdot4+2\cdot3+2\cdot5+2\cdot0+1\cdot2=40. よって確率は 40/432=5/5440/432=5/54。

(4)  固定した底 qq について 3≦L≦43\le L\le4 は q3≦bc≦q4q^3\le bc\le q^4 と同値である。q=2q=2 では積8から16までの順序つき因数対は、積ごとに 2,1,2,0,4,0,0,2,12,1,2,0,4,0,0,2,1 組(積8,9,10,11,12,13,14,15,16)で、合計12組。q=3q=3 では積27から36までで可能なのは bc=30bc=30 の2組と bc=36bc=36 の1組なので3組である。q≧4q\ge4 なら q3≧64>36q^3\ge64>36 で該当しない。底2は1通り、底3は2通り現れるので全結果数は 12+2⋅3=1812+2\cdot3=18。したがって確率は 18/432=1/2418/432=1/24。

(5)  log⁡q(bc)>0.5\log_q(bc)>0.5 は bc>qbc>\sqrt q と同値である。q=2,3q=2,3 では積が1の1組だけを除くので各底につき35組。q=4,5,6,7,8q=4,5,6,7,8 では積が1または2の3組を除くので各底につき33組である。底2,3の出現回数の合計は3、底4から8の出現回数の合計は9だから、条件を満たす結果数は 3⋅35+9⋅33=402.3\cdot35+9\cdot33=402. ゆえに確率は 402/432=67/72402/432=67/72。

検算として、各確率の分子はそれぞれ全結果数432以下であり、約分後の値も0以上1以下である。

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 対数関数のグラフ・増減

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