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金沢大学/2006年度

金沢大学 2006年 数学 第3問解答・解説

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1問題

金沢大学2006年度第3問

xy平面上に媒介変数 t で表された曲線 C: x=2t-sin t, y=2-cos t がある。t=θ (0<θ<π) のときの点 P(2θ-sinθ, 2-cosθ)における C の法線を ℓ_θ とする。ℓ_θ と x軸と y軸で囲まれた三角形の面積を S(θ)とし、その三角形と曲線 C の下側にある部分との共通部分(図の斜線部)の面積を T(θ)とする。このとき、次の問いに答えよ。

右向きのx軸と上向きのy軸、原点O、右上へ上がってから下がる曲線Cが描かれている。曲線上のPに、右上がりの接線と右下がりの直線ℓ_θが交わり、直角の印がある。両軸とℓ_θで囲まれた三角形のうち曲線Cの下側に斜線が引かれている。

(1) 直線 ℓ_θ の方程式を求めよ。

(2) S(θ)を求めよ。

(3) T(θ)を求めよ。

(4) 極限値 lim_{θ→+0} T(θ)/S(θ)を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓθ:(2−cos⁡θ)x+sin⁡θ y=2θ(2−cos⁡θ)\ell_\theta:(2-\cos\theta)x+\sin\theta\,y=2\theta(2-\cos\theta)。
    (2) S(θ)=2θ2(2−cos⁡θ)sin⁡θ\displaystyle S(\theta)=\frac{2\theta^2(2-\cos\theta)}{\sin\theta}。
    (3) T(θ)=92θ−3sin⁡θ\displaystyle T(\theta)=\frac92\theta-3\sin\theta。
    (4) lim⁡θ→+0T(θ)S(θ)=34\displaystyle\lim\limits _{\theta\to+0}\frac{T(\theta)}{S(\theta)}=\frac34。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a=2−cos⁡θa=2-\cos\theta, s=sin⁡θs=\sin\theta, P=(2θ−s,a)P=(2\theta-s,a) とおく。媒介変数表示を微分すると x′(t)=2−cos⁡t,y′(t)=sin⁡t.x'(t)=2-\cos t,\qquad y'(t)=\sin t. 従って t=θt=\theta での接線方向ベクトルは (a,s)(a,s)。法線 ℓθ\ell_\theta は a(x−xP)+s(y−yP)=0.a(x-x_P)+s(y-y_P)=0. ここで axP+syP=a(2θ−s)+sa=2θaax_P+sy_P=a(2\theta-s)+sa=2\theta a だから ℓθ:(2−cos⁡θ)x+sin⁡θ y=2θ(2−cos⁡θ).\ell_\theta:\quad (2-\cos\theta)x+\sin\theta\,y =2\theta(2-\cos\theta).

(2) 法線と xx 軸、yy 軸との交点は、それぞれ (2θ,0),(0,2θas).\displaystyle (2\theta,0),\qquad \left(0,\frac{2\theta a}{s}\right). 0<θ<π0<\theta<\pi より a>0,s>0a>0,s>0 で、面積は S(θ)=12(2θ)2θas=2θ2(2−cos⁡θ)sin⁡θ.\displaystyle S(\theta)=\frac12(2\theta)\frac{2\theta a}{s} =\frac{2\theta^2(2-\cos\theta)}{\sin\theta}.

(3) x′(t)=2−cos⁡t>0x'(t)=2-\cos t>0 なので、曲線は xx に対して増加する。法線は傾き −a/s<0-a/s<0 で点 PP を通る。従って 0≦x≦xP0\le x\le x_P では曲線が法線より下、xP≦x≦2θx_P\le x\le2\theta では法線が曲線より下にあり、共通部分の面積は曲線下の面積と右端の三角形の面積の和である。 ∫0xPy dx=∫0θ(2−cos⁡t)2dt=92θ−4sin⁡θ+14sin⁡2θ.\displaystyle \int_0^{x_P}y\,dx =\int_0^\theta(2-\cos t)^2dt =\frac92\theta-4\sin\theta+\frac14\sin2\theta. 右端の三角形は底辺 2θ−xP=s2\theta-x_P=s、高さ aa だから面積は 12as\displaystyle \frac12as。よって T(θ)=92θ−4s+14sin⁡2θ+12as=92θ−3sin⁡θ.\displaystyle T(\theta)=\frac92\theta-4s+\frac14\sin2\theta+\frac12as =\frac92\theta-3\sin\theta.

(4) sin⁡θ/θ→1\sin\theta/\theta\to1、cos⁡θ→1\cos\theta\to1 より lim⁡θ→+0T(θ)θ=92−3=32,lim⁡θ→+0S(θ)θ=lim⁡θ→+02θ(2−cos⁡θ)sin⁡θ=2.\displaystyle \lim\limits _{\theta\to+0}\frac{T(\theta)}{\theta}=\frac92-3=\frac32,\qquad \lim\limits _{\theta\to+0}\frac{S(\theta)}{\theta} =\lim\limits _{\theta\to+0}\frac{2\theta(2-\cos\theta)}{\sin\theta}=2. 従って lim⁡θ→+0T(θ)S(θ)=3/22=34.\displaystyle \lim\limits _{\theta\to+0}\frac{T(\theta)}{S(\theta)} =\frac{3/2}{2}=\frac34.

媒介変数微分で法線を求め、軸切片からSを計算する。TはPの左側の曲線下積分と右側の法線下三角形に分けて求め、各面積をθで割った極限の比を取る。

この問題で使う考え方

  • 媒介変数微分
  • 法線と軸切片
  • 曲線下の定積分
  • 面積の領域分割
  • 極限

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