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金沢大学/2008年度

金沢大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

金沢大学2008年度第2問

aを実数とする。次の問いに答えよ。

(1) a≧0のとき、S(a)=∫₀¹|x³−3ax²+2a²x|dxを求めよ。

(2) aが0≦a≦1/2の範囲を動くとき、S(a)の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    S(a)=1/4−a+a²+a⁴/2 (0≦a≦1/2); a⁴/2−a²+a−1/4 (1/2≦a≦1); a²−a+1/4 (a≧1).
  • (2)
    最大値1/4、a=0a=0でとる。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

被積分関数の多項式を fa(x)=x3−3ax2+2a2x=x(x−a)(x−2a)f_a(x)=x^3-3ax^2+2a^2x=x(x-a)(x-2a) とし、その原始関数を Fa(x)=x44−ax3+a2x2\displaystyle F_a(x)=\frac{x^4}{4}-ax^3+a^2x^2 とする。したがって Fa′(x)=fa(x)F_a'(x)=f_a(x)、Fa(1)=14−a+a2\displaystyle F_a(1)=\frac14-a+a^2、Fa(a)=a44\displaystyle F_a(a)=\frac{a^4}{4}、Fa(2a)=0F_a(2a)=0 である。

0≦a≦12\displaystyle 0\le a\le\frac12 では 0≦x≦10\le x\le1 内で faf_a が負なのは a≦x≦2aa\le x\le2a だから、負の部分を反転して S(a)=Fa(1)−2{Fa(2a)−Fa(a)}=14−a+a2+a42.\displaystyle S(a)=F_a(1)-2\{F_a(2a)-F_a(a)\}=\frac14-a+a^2+\frac{a^4}{2}. 12≦a≦1\displaystyle \frac12\le a\le1 では負の区間は a≦x≦1a\le x\le1 なので S(a)=Fa(1)−2{Fa(1)−Fa(a)}=a42−a2+a−14.\displaystyle S(a)=F_a(1)-2\{F_a(1)-F_a(a)\}=\frac{a^4}{2}-a^2+a-\frac14. a≧1a\ge1 では 0≦x≦10\le x\le1 上で fa≧0f_a\ge0 となり、 S(a)=Fa(1)=a2−a+14.\displaystyle S(a)=F_a(1)=a^2-a+\frac14. 境界 a=12,1\displaystyle a=\frac12,1 では隣り合う式の値が一致する。よって S(a)={14−a+a2+a42,0≦a≦12,a42−a2+a−14,12≦a≦1,a2−a+14,a≧1.\displaystyle S(a)=\begin{cases} \frac14-a+a^2+\frac{a^4}{2},&0\le a\le\frac12,\\ \frac{a^4}{2}-a^2+a-\frac14,&\frac12\le a\le1,\\ a^2-a+\frac14,&a\ge1. \end{cases}

0≦a≦12\displaystyle 0\le a\le\frac12 では S′(a)=−1+2a+2a3,S′′(a)=2+6a2>0.S'(a)=-1+2a+2a^3,\qquad S''(a)=2+6a^2>0. したがって S′S' はaが大きくなると値も必ず大きくなり、S′(0)=−1<0S'(0)=-1<0、S′(12)=14>0\displaystyle S'(\frac12)=\frac14>0 より、内部にただ一つの停留点があり、そこは最小点である。最大値は端点で比較すればよく、S(0)=14\displaystyle S(0)=\frac14、S(12)=132\displaystyle S(\frac12)=\frac1{32} から、最大値は 14\displaystyle \frac14(a=0a=0)である。

因数分解により符号が変わる区間をaの範囲ごとに定め、原始関数で負部分を補正して絶対値積分を求めた。指定区間では二階微分が正なので導関数は一度だけ0となり、その停留点は最小点。端点値を比べて最大を確定した。

この問題で使う考え方

  • 因数分解と符号判定
  • 絶対値を含む定積分
  • 導関数・二階微分による最大値

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