関西医科大学 2021 大問Ⅰ — 解答(A)
(1) 外心・垂心・内分点
∣a∣=5,∣b∣=4,∣a−b∣=21 より、内積は a⋅b=2∣a∣2+∣b∣2−∣a−b∣2=225+16−21=10.
外心 P について ∣OP∣=∣AP∣ なので 2OP⋅a=∣a∣2=25。同様に 2OP⋅b=∣b∣2=16。 OP=ua+vb とおけば 25u+10v=225,10u+16v=8. これを解くと u=2/5, v=1/4 であるから OP=52a+41b.
垂心 H からは AH⊥OB、BH⊥OA である。従って OH⋅b=a⋅b=10,OH⋅a=a⋅b=10. OH=sa+tb とおくと 25s+10t=10,10s+16t=10, より s=1/5, t=1/2。よって OH=51a+21b.
PD:DH=1:2 だから、内分点の位置ベクトルは OD=32OP+OH=31a+31b. 三角形 OAB の重心の位置ベクトルは (0+a+b)/3 なので、D は重心である。従って ア=52, イ=41, ウ=51, エ=21, オ=31, カ=31, キ=重心.
(2) 整数解と図示
m=∣x∣ とおくと m は0以上の整数で、 x2−∣x∣y+y2=m2−my+y2=(y−2m)2+43m2=3. 従って 3m2/4≦3、すなわち m≦2。場合分けする。
- m=0:y2=3 となり整数解なし。 - m=1:y2−y−2=0、すなわち (y−2)(y+1)=0 より y=2,−1。それぞれ x=±1。 - m=2:y2−2y+1=0、すなわち (y−1)2=0 より y=1。x=±2。
したがって整数解は {(−2,1),(−1,−1),(−1,2),(1,−1),(1,2),(2,1)}. 図示する点は次の6点である。 y\x210−1−2∙−1∙∙01∙∙2∙ 従って ク=上記6組, ケ=上記の点の図。
(3) 検査結果と病気の確率
病気を D、陽性を + とする。条件付き確率は P(+∣D)=43,P(+∣D)=1−2019=201.
A地域では P(D)=1/56、P(D)=55/56。全確率の公式から P(+)=43⋅561+201⋅5655=2243+112055=161. 陽性時に実際に病気である確率は P(D∣+)=P(+)P(+∣D)P(D)=1/163/224=143.
B地域の有病率を p とおく。陽性率 3/20 より 43p+201(1−p)=203. 両辺を20倍すると 15p+1−p=3、従って p=1/7。また P(D∣+)=3/20(3/4)(1/7)=75. いずれも既約分数であるから コ=161,サ=143,シ=71,ス=75.
使用解法
三角形の辺長から内積を求め、外心の等距離条件と垂心の垂直条件を連立方程式にした。整数問題は平方完成と場合分け、確率問題は全確率の公式とベイズの公式で解いた。