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関西医科大学/2021年度/一般(前期)

関西医科大学 2021年 数学 第I問解答・解説

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1問題

関西医科大学2021年度第I問

(1)〜(3)の □\square の中にあてはまる数,角度,整式,不等式,記号,語句,図などを指定欄に記入せよ(なお本設問は,指定欄には答えだけを記入すること)。   (1) △OAB\triangle OAB において,OA=5, OB=4, AB=21OA=5,\ OB=4,\ AB=\sqrt{21} とし,OA→=a⃗, OB→=b⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},\ \overrightarrow{OB}=\vec{b} とおく。△OAB\triangle OAB の外心を PP,垂心を HH とすると, OP→=アa⃗+イb⃗,OH→=ウa⃗+エb⃗\overrightarrow{OP}=\boxed{\text{ア}}\vec{a}+\boxed{\text{イ}}\vec{b},\qquad \overrightarrow{OH}=\boxed{\text{ウ}}\vec{a}+\boxed{\text{エ}}\vec{b} と表すことができる。また,線分 PHPH を 1:21:2 に内分する点 DD について, OD→=オa⃗+カb⃗\overrightarrow{OD}=\boxed{\text{オ}}\vec{a}+\boxed{\text{カ}}\vec{b} と表せることから,点 DD は △OAB\triangle OAB の キ\boxed{\text{キ}} である。   (2) x2−∣x∣y+y2=3x^2-|x|y+y^2=3 を満たす整数解 (x,y)(x,y) をすべて求めると ク\boxed{\text{ク}} である。求めた整数解を xyxy 平面上に図示すると ケ\boxed{\text{ケ}} となる。   (3) ある病気にかかっているかどうかを判定する検査があり,検査結果は陽性か陰性かのどちらかである。この検査は,病気にかかっている人が陽性と判定される確率が 34\displaystyle \dfrac{3}{4} であり,病気にかかっていない人が陰性と判定される確率が 1920\displaystyle \dfrac{19}{20} である。ここで,A地域でこの病気にかかっている人の割合は全体の 156\displaystyle \dfrac{1}{56} であるが,B地域でこの病気にかかっている人の割合はわかっていないとする。   A地域の住民から無作為に選ばれた被験者にこの検査を行う場合,検査結果が陽性となる確率は コ\boxed{\text{コ}} である。さらに,検査で陽性と判定されたときに,実際に病気にかかっている確率は サ\boxed{\text{サ}} である。   B地域の住民から無作為に選ばれた被験者にこの検査を行う場合,検査結果が陽性となる確率は 320\displaystyle \dfrac{3}{20} であった。このとき,B地域の住民でこの病気にかかっている人の割合は シ\boxed{\text{シ}} であり,検査で陽性と判定されたときに,実際に病気にかかっている確率は ス\boxed{\text{ス}} である。なお,この設問の解答は既約分数で表すこと。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

関西医科大学 2021 大問Ⅰ — 解答(A)

(1) 外心・垂心・内分点

∣a⃗∣=5,∣b⃗∣=4,∣a⃗−b⃗∣=21|\vec a|=5,\qquad |\vec b|=4,\qquad |\vec a-\vec b|=\sqrt{21} より、内積は a⃗⋅b⃗=∣a⃗∣2+∣b⃗∣2−∣a⃗−b⃗∣22=25+16−212=10.\displaystyle \vec a\cdot\vec b =\frac{|\vec a|^2+|\vec b|^2-|\vec a-\vec b|^2}{2} =\frac{25+16-21}{2}=10.

外心 PP について ∣OP→∣=∣AP→∣|\overrightarrow{OP}|=|\overrightarrow{AP}| なので 2OP→⋅a⃗=∣a⃗∣2=252\overrightarrow{OP}\cdot\vec a=|\vec a|^2=25。同様に 2OP→⋅b⃗=∣b⃗∣2=162\overrightarrow{OP}\cdot\vec b=|\vec b|^2=16。 OP→=ua⃗+vb⃗\overrightarrow{OP}=u\vec a+v\vec b とおけば 25u+10v=252,10u+16v=8.\displaystyle 25u+10v=\frac{25}{2},\qquad 10u+16v=8. これを解くと u=2/5, v=1/4u=2/5,\ v=1/4 であるから OP→=25a⃗+14b⃗.\displaystyle \overrightarrow{OP}=\frac25\vec a+\frac14\vec b.

垂心 HH からは AH⊥OBAH\perp OB、BH⊥OABH\perp OA である。従って OH→⋅b⃗=a⃗⋅b⃗=10,OH→⋅a⃗=a⃗⋅b⃗=10.\overrightarrow{OH}\cdot\vec b=\vec a\cdot\vec b=10,\qquad \overrightarrow{OH}\cdot\vec a=\vec a\cdot\vec b=10. OH→=sa⃗+tb⃗\overrightarrow{OH}=s\vec a+t\vec b とおくと 25s+10t=10,10s+16t=10,25s+10t=10,\qquad 10s+16t=10, より s=1/5, t=1/2s=1/5,\ t=1/2。よって OH→=15a⃗+12b⃗.\displaystyle \overrightarrow{OH}=\frac15\vec a+\frac12\vec b.

PD:DH=1:2PD:DH=1:2 だから、内分点の位置ベクトルは OD→=2OP→+OH→3=13a⃗+13b⃗.\displaystyle \overrightarrow{OD}=\frac{2\overrightarrow{OP}+\overrightarrow{OH}}3 =\frac13\vec a+\frac13\vec b. 三角形 OABOAB の重心の位置ベクトルは (0⃗+a⃗+b⃗)/3(\vec0+\vec a+\vec b)/3 なので、DD は重心である。従って ア=25, イ=14, ウ=15, エ=12, オ=13, カ=13, キ=重心.\displaystyle \boxed{\text{ア}=\frac25,\ \text{イ}=\frac14,\ \text{ウ}=\frac15,\ \text{エ}=\frac12,\ \text{オ}=\frac13,\ \text{カ}=\frac13,\ \text{キ}=\text{重心}}.

(2) 整数解と図示

m=∣x∣m=|x| とおくと mm は0以上の整数で、 x2−∣x∣y+y2=m2−my+y2=(y−m2)2+3m24=3.\displaystyle x^2-|x|y+y^2=m^2-my+y^2 =\left(y-\frac m2\right)^2+\frac{3m^2}{4}=3. 従って 3m2/4≦33m^2/4\le3、すなわち m≦2m\le2。場合分けする。

- m=0m=0:y2=3y^2=3 となり整数解なし。 - m=1m=1:y2−y−2=0y^2-y-2=0、すなわち (y−2)(y+1)=0(y-2)(y+1)=0 より y=2,−1y=2,-1。それぞれ x=±1x=\pm1。 - m=2m=2:y2−2y+1=0y^2-2y+1=0、すなわち (y−1)2=0(y-1)^2=0 より y=1y=1。x=±2x=\pm2。

したがって整数解は {(−2,1),(−1,−1),(−1,2),(1,−1),(1,2),(2,1)}.\boxed{\{(-2,1),(-1,-1),(-1,2),(1,-1),(1,2),(2,1)\}}. 図示する点は次の6点である。 y\x−2−10122∙∙1∙∙0−1∙∙\begin{array}{c|ccccc} y\backslash x&-2&-1&0&1&2\\ \hline 2& &\bullet&&\bullet&\\ 1&\bullet&&&&\bullet\\ 0&&&&&\\ -1&&\bullet&&\bullet& \end{array} 従って ク=上記6組, ケ=上記の点の図\boxed{\text{ク}=\text{上記6組},\ \text{ケ}=\text{上記の点の図}}。

(3) 検査結果と病気の確率

病気を DD、陽性を ++ とする。条件付き確率は P(+∣D)=34,P(+∣D‾)=1−1920=120.\displaystyle P(+\mid D)=\frac34,\qquad P(+\mid \overline D)=1-\frac{19}{20}=\frac1{20}.

A地域では P(D)=1/56P(D)=1/56、P(D‾)=55/56P(\overline D)=55/56。全確率の公式から P(+)=34⋅156+120⋅5556=3224+551120=116.\displaystyle P(+)=\frac34\cdot\frac1{56} +\frac1{20}\cdot\frac{55}{56} =\frac3{224}+\frac{55}{1120} =\frac1{16}. 陽性時に実際に病気である確率は P(D∣+)=P(+∣D)P(D)P(+)=3/2241/16=314.\displaystyle P(D\mid+)=\frac{P(+\mid D)P(D)}{P(+)} =\frac{3/224}{1/16}=\frac3{14}.

B地域の有病率を pp とおく。陽性率 3/203/20 より 34p+120(1−p)=320.\displaystyle \frac34p+\frac1{20}(1-p)=\frac3{20}. 両辺を20倍すると 15p+1−p=315p+1-p=3、従って p=1/7p=1/7。また P(D∣+)=(3/4)(1/7)3/20=57.\displaystyle P(D\mid+) =\frac{(3/4)(1/7)}{3/20} =\frac57. いずれも既約分数であるから コ=116,サ=314,シ=17,ス=57.\displaystyle \boxed{\text{コ}=\frac1{16},\quad \text{サ}=\frac3{14},\quad \text{シ}=\frac17,\quad \text{ス}=\frac57}.

使用解法

三角形の辺長から内積を求め、外心の等距離条件と垂心の垂直条件を連立方程式にした。整数問題は平方完成と場合分け、確率問題は全確率の公式とベイズの公式で解いた。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角形の中心
  • 二次関数の最大・最小
  • 二次方程式とグラフ
  • 条件付き確率
  • 確率の基本法則

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