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関西医科大学/2022年度/一般(前期)

関西医科大学 2022年 数学 第I問解答・解説

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1問題

関西医科大学2022年度第I問

ボタンを1回押すたびに3桁の数字が表示される装置がある. 各桁には, ある出現確率で1,2,3,4,5のいずれかの数字が現れ, 3つの数字がすべて一致したときに「あたり」となる. この装置には状態Aと状態Bの2つの状態があり, そのときの状態に従って数字の出現確率がすべての桁で同時に変化する. この状態はボタンを押すたびに決定され, 状態Aは 14\displaystyle \frac{1}{4}, 状態Bは 34\displaystyle \frac{3}{4} の確率で選ばれる. また, 状態Aのときの数字の出現確率は, 1の出現確率のみ 35\displaystyle \frac{3}{5} で, 残りの2~5はそれぞれ 110\displaystyle \frac{1}{10} であり, 状態Bのときの数字の出現確率は, 1,2,3は 15\displaystyle \frac{1}{5}, 5は 25\displaystyle \frac{2}{5} で, 4は出現しない.

この装置について, 以下の確率を求めよ. なお, 各設問の答えは解答用紙の指定欄に既約分数で記入すること.

(1) 装置の状態が状態Aのとき, ボタンを押して「あたり」が出る確率.

(2) 装置の状態が状態Bのとき, ボタンを押して「あたり」が出る確率.

(3) ボタンを押して「あたり」が出る確率.

(4) ボタンを押して「あたり」が出たときに, 装置の状態が状態Aである条件付き確率.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) HOLD ((1)\space{}\mathrm{HOLD}\space{}(独立なら 11/50, 完全連動なら 1)
    (2) HOLD ((2)\space{}\mathrm{HOLD}\space{}(独立なら 11/125, 完全連動なら 1)
    (3) HOLD ((3)\space{}\mathrm{HOLD}\space{}(独立なら 121/1000, 完全連動なら 1)
    (4) HOLD ((4)\space{}\mathrm{HOLD}\space{}(独立なら 5/11, 完全連動なら 1/4)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

独立性が補われた場合の計算を示す。EE を3桁がすべて一致する事象とする。各桁が状態を固定したとき互いに独立なら、各数字 kk が3桁すべてに出る確率は pk3p_k^3 であり、 P(E∣A)=(35)3+4(110)3=1150,\displaystyle P(E\mid A)=\left(\frac35\right)^3+4\left(\frac1{10}\right)^3=\frac{11}{50}, P(E∣B)=3(15)3+(25)3=11125.\displaystyle P(E\mid B)=3\left(\frac15\right)^3+\left(\frac25\right)^3=\frac{11}{125}. よって全確率の公式から P(E)=P(A)P(E∣A)+P(B)P(E∣B)=14⋅1150+34⋅11125=1211000.\displaystyle P(E)=P(A)P(E\mid A)+P(B)P(E\mid B)=\frac14\cdot\frac{11}{50}+\frac34\cdot\frac{11}{125}=\frac{121}{1000}. さらに条件付き確率の定義より P(A∣E)=P(A)P(E∣A)P(E)=14⋅11501211000=511.\displaystyle P(A\mid E)=\frac{P(A)P(E\mid A)}{P(E)}=\frac{\frac14\cdot\frac{11}{50}}{\frac{121}{1000}}=\frac5{11}.

しかし、同じ周辺確率を満たす別の仕組みとして、状態ごとに指定の分布で数字 YY を1つだけ選び、表示を YYYYYY とすることも、記載された各桁の確率には反しない。この場合は常に3桁が一致するため、P(E∣A)=P(E∣B)=1P(E\mid A)=P(E\mid B)=1、P(E)=1P(E)=1、P(A∣E)=1/4P(A\mid E)=1/4 となる。独立の場合と結果が異なるので、少なくとも「状態を固定したとき各桁は互いに独立に数字を決める」という条件が原文に明記されない限り、(1)〜(4)に一意な答えはない。

この問題で使う考え方

  • 状態別の一致確率
  • 条件付き独立の積の法則
  • 反例となる同時分布の構成
  • 全確率の法則
  • ベイズの公式

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