慶應義塾大学/2006年度/一般
慶應義塾大学 2006年 数学 第IV問解答・解説
このページには広告が含まれます。
1問題
設問(1),(2-1)では,文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。また,設問(2-2)に答えなさい。
(1) 行列(ただし は実数)が適当な行列 とその逆行列 に対して(ただし は整数)を満たしているとする。(#)を満たす実数 と対応する行列 を動かすとき,絶対値 のとりうる最大値は である。従って(#)が成りたつとき, の条件の下で のとりうる値をすべて求めると, となる。そしてこれらに対応する ()の値は となる。ただし (ラジアン)= とする。
(2) とする。整数 を成分とし とは異なるような行列 が かつ を満たしているとする。 (2-1) を と を用いて表すとである。 (2-2) どんな行列 をとっても(ただし は0でない実数)とはならないことを示しなさい。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
成分計算で使う性質を先に確認する。2行2列行列 に対し、積の対角成分の和は ここで は対角成分の和を表す記号にすぎない。従って 。一般線形代数の定理の引用は不要である。
(1) 回転の行列を とすると、。ゆえに 。 で等号が成り立つので、あは 。 では で、これが整数だから 。対応する角は である。 これらが実際に可能なことも確認する。 とし、 とおけば が直接計算で確かめられる。 より逆行列があり、 は整数成分になる。
(2-1) と置くと、直接掛け算して は を満たす整数なので 。したがって空欄え・お・かには順不同で が入る。
(2-2) 対角成分の和は行列 に取り替えても のままである。一方、最初の候補の和は 。 なら より 、 なら 。二つ目の候補の和も である。いずれも に反するので不可能。
検算: の整数回転行列では 。構成した はいずれも行列式1で、三つの角をすべて実現する。
この問題で使う考え方
- 相似変換でのトレース不変を成分で確認
- 2×2行列の成分計算で得る二次恒等式
PR
数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」
数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。
「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」
トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。
トウコベ公式サイト似た問題を、ほかの大学で
答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。
