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慶應義塾大学/2011年度

慶應義塾大学 2011年 数学 第I問解答・解説

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1問題

慶應義塾大学2011年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) nnは3以上の奇数として、多項式 P(x)=xn−ax2−bx+2P(x)=x^n-ax^2-bx+2 を考える。P(x)P(x)が x2−4x^2-4 で割り切れるときは a=(あ), b=(い)a=\boxed{\text{(あ)}},\ b=\boxed{\text{(い)}} であり、(x+1)2(x+1)^2 で割り切れるときは a=(う), b=(え)a=\boxed{\text{(う)}},\ b=\boxed{\text{(え)}} である。

(2) 3つの行列 A=(115x),B=(u00v),C=(cos⁡θ−sin⁡θsin⁡θcos⁡θ)A=\begin{pmatrix}1&1\\5&x\end{pmatrix},\quad B=\begin{pmatrix}u&0\\0&v\end{pmatrix},\quad C=\begin{pmatrix}\cos\theta&-\sin\theta\\\sin\theta&\cos\theta\end{pmatrix} の間に A=BCA=BC の関係があるとき、x=(お), u=(か), v=(き), θ=(く)x=\boxed{\text{(お)}},\ u=\boxed{\text{(か)}},\ v=\boxed{\text{(き)}},\ \theta=\boxed{\text{(く)}} である。ただし 0<θ<π0<\theta<\pi とする。

(3) 方程式 2x2−y2+8x+2y+11=02x^2-y^2+8x+2y+11=0 が表す曲線は、頂点が ((け),(こ))\left(\boxed{\text{(け)}},\boxed{\text{(こ)}}\right) と ((さ),(し))\left(\boxed{\text{(さ)}},\boxed{\text{(し)}}\right)、焦点が ((す),(せ))\left(\boxed{\text{(す)}},\boxed{\text{(せ)}}\right) と ((そ),(た))\left(\boxed{\text{(そ)}},\boxed{\text{(た)}}\right) の双曲線で、その漸近線の方程式は y=(ち)y=\boxed{\text{(ち)}} および y=(つ)y=\boxed{\text{(つ)}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

因数定理と重因子の条件、行列積の成分比較、双曲線の平方完成を用いて、すべての空欄を順に決定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (あ) 12, (\displaystyle )\space{}\frac12,\space{}(い) 2n−1, ()\space{}2^{n-1},\space{}(う) -n-1, (え) −n−2;()\space{}-n-2;\quad (お) -5, (か) −2, ()\space{}-\sqrt2,\space{}(き) 52, ()\space{}5\sqrt2,\space{}(く) 3π4;(\displaystyle )\space{}\frac{3\pi}{4};\quad (け,こ)=(−2,3), ()=(-2,3),\space{}(さ,し)=(−2,−1), ()=(-2,-1),\space{}(す,せ)=(−2,1+6), ()=(-2,1+\sqrt6),\space{}(そ,た)=(−2,1−6);()=(-2,1-\sqrt6);\quad (ち) 2 x+1+22, ()\space{}\sqrt2\,x+1+2\sqrt2,\space{}(つ) −2 x+1−22)\space{}-\sqrt2\,x+1-2\sqrt2

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x2−4=(x−2)(x+2)x^2-4=(x-2)(x+2) であるから、因数定理と 2,−22,-2 が異なることより、P(x)P(x) が x2−4x^2-4 で割り切れる条件は P(2)=P(−2)=0P(2)=P(-2)=0 である。nn は奇数なので P(2)=2n−4a−2b+2=0,P(−2)=−2n−4a+2b+2=0.P(2)=2^n-4a-2b+2=0,\qquad P(-2)=-2^n-4a+2b+2=0. これらを加えると 8a=48a=4 となる。また第2式を第1式から引くと 4b=2n+14b=2^{n+1} となる。よって a=12\displaystyle a=\dfrac12、b=2n−1b=2^{n-1} である。

次に、P(−1)=P′(−1)=0P(-1)=P'(-1)=0 が (x+1)2(x+1)^2 で割り切れるための必要十分条件である。実際、P(−1)=0P(-1)=0 のとき P(x)=(x+1)Q(x)P(x)=(x+1)Q(x) と書け、P′(−1)=Q(−1)P'(-1)=Q(-1) だから、さらに P′(−1)=0P'(-1)=0 であることは Q(x)Q(x) も x+1x+1 で割り切れることと同値である。nn は奇数であることから P(−1)=1−a+b=0,P′(−1)=n+2a−b=0.P(-1)=1-a+b=0,\qquad P'(-1)=n+2a-b=0. 第1式より b=a−1b=a-1、第2式より b=n+2ab=n+2a だから、a−1=n+2aa-1=n+2a。したがって a=−n−1a=-n-1、b=−n−2b=-n-2 である。

(2) 成分を比較すると ucos⁡θ=1,−usin⁡θ=1,vsin⁡θ=5,vcos⁡θ=x.u\cos\theta=1,\quad -u\sin\theta=1,\quad v\sin\theta=5,\quad v\cos\theta=x. 最初の2式から tan⁡θ=−1\tan\theta=-1。0<θ<π0<\theta<\pi かつ sin⁡θ>0\sin\theta>0 より θ=3π4\displaystyle \theta=\dfrac{3\pi}{4} であり、cos⁡θ=−12\displaystyle \cos\theta=-\dfrac{1}{\sqrt2}、sin⁡θ=12\displaystyle \sin\theta=\dfrac{1}{\sqrt2} となる。よって u=−2,v=52,x=vcos⁡θ=−5.u=-\sqrt2,\qquad v=5\sqrt2,\qquad x=v\cos\theta=-5.

(3) 平方完成すると 2(x+2)2−(y−1)2+4=0,(y−1)24−(x+2)22=1.\displaystyle 2(x+2)^2-(y-1)^2+4=0, \qquad \frac{(y-1)^2}{4}-\frac{(x+2)^2}{2}=1. 中心は (−2,1)(-2,1)、実軸は鉛直方向で、a2=4a^2=4、b2=2b^2=2 である。したがって頂点は (−2,1±2)(-2,1\pm2)。また c2=a2+b2=6c^2=a^2+b^2=6 より焦点は (−2,1±6)(-2,1\pm\sqrt6) である。漸近線は、X=x+2X=x+2、Y=y−1Y=y-1 とおいたとき Y2/4−X2/2=0Y^2/4-X^2/2=0 から y−1=±ab(x+2)=±2(x+2)\displaystyle y-1=\pm\frac{a}{b}(x+2)=\pm\sqrt2(x+2) となる。よって y=2x+1+22y=\sqrt2x+1+2\sqrt2 および y=−2x+1−22y=-\sqrt2x+1-2\sqrt2 である。

この問題で使う考え方

  • 剰余・因数定理
  • 多項式の導関数
  • 三角関数の相互関係
  • 双曲線
  • 焦点と準線
  • 直線の方程式
  • 行列を用いた表現

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