本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2011年度

慶應義塾大学 2011年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2011年度第III問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

平面内に同一直線上にない3点 A,B,CA,B,C をとり、AB=3, BC=1, AC=tAB=3,\ BC=1,\ AC=t とする。また直線 ACAC に関して BB の反対側に点 DD をとり、CD=2CD=2 とする。

(1) △ABC\triangle ABC の外接円の半径は (あ)\boxed{\text{(あ)}} であり、t=(い)t=\boxed{\text{(い)}} のとき (あ)\boxed{\text{(あ)}} は最小となる。また、四角形 ABCDABCD が円に内接するとき、AD=(う)AD=\boxed{\text{(う)}} である。

(2) △ABC\triangle ABC の内接円の半径は (え)\boxed{\text{(え)}} である。

(3) 四角形 ABCDABCD の各辺がひとつの共通の円に接しているとき AD=(お)AD=\boxed{\text{(お)}} であり、その円の半径は (か)\boxed{\text{(か)}} である。t=(き)t=\boxed{\text{(き)}} のとき (か)\boxed{\text{(か)}} は最大となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (あ) 3t(t2−4)(16−t2),(\displaystyle )\space{}\frac{3t}{\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}},\quad (い) 22,()\space{}2\sqrt2,\quad (う) t2−10+t4−11t2+643,(\displaystyle )\space{}\frac{t^2-10+\sqrt{t^4-11t^2+64}}{3},\quad (え) (t2−4)(16−t2)2(t+4),(\displaystyle )\space{}\frac{\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}}{2(t+4)},\quad (お) 4,()\space{}4,\quad (か) t2−420(16−t2+36−t2),(\displaystyle )\space{}\frac{\sqrt{t^2-4}}{20}\left(\sqrt{16-t^2}+\sqrt{36-t^2}\right),\quad (き) 14011\displaystyle )\space{}\sqrt{\frac{140}{11}}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

まず、三角形 ABCABC が退化しないので、三角不等式から 2<t<42<t<4 である。∠ABC=B\angle ABC=B とおくと、余弦定理より cos⁡B=32+12−t22⋅3⋅1=10−t26,sin⁡B=(t2−4)(16−t2)6.\displaystyle \cos B=\frac{3^2+1^2-t^2}{2\cdot3\cdot1}=\frac{10-t^2}{6},\qquad \sin B=\frac{\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}}{6}.

(1) 正弦定理から、外接円の半径 RR は R=t2sin⁡B=3t(t2−4)(16−t2).\displaystyle R=\frac{t}{2\sin B}=\frac{3t}{\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}}. その平方を変形すると R2=920−t2−64/t2.\displaystyle R^2=\frac{9}{20-t^2-64/t^2}. 相加相乗平均より t2+64/t2≧16t^2+64/t^2\ge16 であるから、分母は高々 44、よって R≧32\displaystyle R\ge\dfrac32。等号は t2=8t^2=8、すなわち t=22t=2\sqrt2 のときに成立する。

四角形 ABCDABCD が円に内接するとし、AD=dAD=d とおく。円に内接する四角形の対角は補角だから、∠ADC=π−B\angle ADC=\pi-B である。三角形 ACDACD に余弦定理を用いると t2=d2+4−4dcos⁡(π−B)=d2+4+4dcos⁡B.t^2=d^2+4-4d\cos(\pi-B)=d^2+4+4d\cos B. 先の cos⁡B\cos B を代入して整理すれば 3d2+(20−2t2)d+12−3t2=0.3d^2+(20-2t^2)d+12-3t^2=0. この二次方程式の根の積は 4−t2<04-t^2<0 なので正の根だけを採る。したがって AD=d=t2−10+t4−11t2+643.\displaystyle AD=d=\frac{t^2-10+\sqrt{t^4-11t^2+64}}{3}.

(2) 三角形 ABCABC の面積を KK とすると、K=12⋅3⋅1sin⁡B=14(t2−4)(16−t2)\displaystyle K=\dfrac12\cdot3\cdot1\sin B=\dfrac14\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}。半周長は (t+4)/2(t+4)/2 だから、内接円の半径は K(t+4)/2=(t2−4)(16−t2)2(t+4).\displaystyle \frac{K}{(t+4)/2}=\frac{\sqrt{(t^2-4)(16-t^2)}}{2(t+4)}.

(3) 共通の円に接する四角形では、各頂点から円に引いた2本の接線の長さが等しい。したがって向かい合う辺の和が等しく、AB+CD=BC+ADAB+CD=BC+AD。よって AD=3+2−1=4AD=3+2-1=4 である。

四角形は接円をもつので凸であり、対角線 ACAC で分けた2三角形の面積の和が四角形の面積である。三角形 ACDACD の面積は、余弦定理と 12absin⁡C\displaystyle \frac12 ab\sin C を用いて 14(t2−4)(36−t2)\displaystyle \frac14\sqrt{(t^2-4)(36-t^2)} となる。したがって四角形の面積は t2−44(16−t2+36−t2).\displaystyle \frac{\sqrt{t^2-4}}4\left(\sqrt{16-t^2}+\sqrt{36-t^2}\right). 四辺の長さの和は 1010 であり、面積は内接円の半径 ρ\rho と半周長 55 の積なので ρ=t2−420(16−t2+36−t2).\displaystyle \rho=\frac{\sqrt{t^2-4}}{20}\left(\sqrt{16-t^2}+\sqrt{36-t^2}\right). これを最大にする tt を求める。x=t2x=t^2 とおくと 4<x<164<x<16 であり、 ρ′(x)=16−x+36−x40x−4(1−x−4(16−x)(36−x)).\displaystyle \rho'(x)=\frac{\sqrt{16-x}+\sqrt{36-x}}{40\sqrt{x-4}} \left(1-\frac{x-4}{\sqrt{(16-x)(36-x)}}\right). 括弧内の符号は (16−x)(36−x)−(x−4)\sqrt{(16-x)(36-x)}-(x-4) の符号と同じである。前者は xx とともに減少し、後者は増加するので、導関数はただ1度だけ正から負に変わる。その点は (16−x)(36−x)=(x−4)2よりx=14011.\displaystyle (16-x)(36-x)=(x-4)^2\quad\text{より}\quad x=\frac{140}{11}. これは 4<x<164<x<16 にあり、導関数の符号はこの点の前で正、その後で負となる。よって最大点は t=14011\displaystyle t=\sqrt{\dfrac{140}{11}} である。このとき x−4=9611\displaystyle x-4=\dfrac{96}{11}、16−x=3611\displaystyle 16-x=\dfrac{36}{11}、36−x=25611\displaystyle 36-x=\dfrac{256}{11} だから、最大半径は 265\displaystyle \dfrac{2\sqrt6}{5} となる。この最大値が実現することを、接する円を具体的に示して確かめる。 A=(0,0),B=(3,0),C=(3811,4611),D=(207,867),I=(125,265)\displaystyle A=(0,0),\quad B=(3,0),\quad C=\left(\frac{38}{11},\frac{4\sqrt6}{11}\right),\quad D=\left(\frac{20}{7},\frac{8\sqrt6}{7}\right),\quad I=\left(\frac{12}{5},\frac{2\sqrt6}{5}\right) とおく。距離公式から AB=3, BC=1, CD=2, DA=4AB=3,\ BC=1,\ CD=2,\ DA=4、 AC2=140/11AC^2=140/11 である。直線 ACAC に対して B,DB,D は反対側にあり、隣接する辺の向きの変化はすべて同じ向きなので、この四角形は凸である。 辺 AB,BC,CD,DAAB,BC,CD,DA への II からの垂線の足をそれぞれ E,F,G,HE,F,G,H とする。内積による射影を計算すると AE=AH=125,BE=BF=35,CF=CG=25,DG=DH=85.\displaystyle AE=AH=\frac{12}{5},\quad BE=BF=\frac35,\quad CF=CG=\frac25,\quad DG=DH=\frac85. これらはいずれも正であり、それぞれの辺の長さより小さいので、足はすべて辺の内部にある。また距離公式から IE=IF=IG=IH=265\displaystyle IE=IF=IG=IH=\frac{2\sqrt6}{5} となる。II は四辺それぞれの内側にあるので、中心 II、半径 26/52\sqrt6/5 の円は四角形の内部にあり、四辺に接する。したがって t=140/11t=\sqrt{140/11} は実現可能であり、求めた上界は実際の最大値である。

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。