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慶應義塾大学/2018年度/前期

慶應義塾大学 2018年 数学 第I問解答・解説

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1問題

慶應義塾大学2018年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) a>1a>1 に対し, 集合 A(a)A(a) を A(a)={x∣x は実数かつ log⁡a(x+2a)−log⁡1a(x4)<2}\displaystyle A(a)=\left\{x\mid x\text{ は実数かつ }\log_{a}(x+2a)-\log_{\frac{1}{a}}\left(\frac{x}{4}\right)<2\right\} により定義するとき, A(a)⊂(−∞,4)A(a)\subset(-\infty,4) となるような aa の範囲を不等式で表すと, あ\boxed{\text{あ}} である。

(2) ベクトル a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} はどれも大きさが1で, 2a⃗+3b⃗+4c⃗=0⃗2\vec{a}+3\vec{b}+4\vec{c}=\vec{0} を満たしている。このとき, a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} の内積 a⃗⋅b⃗\vec{a}\cdot\vec{b} は a⃗⋅b⃗=い\vec{a}\cdot\vec{b}=\boxed{\text{い}} であり, ∣a⃗+b⃗+tc⃗∣\left|\vec{a}+\vec{b}+t\vec{c}\right| は t=うt=\boxed{\text{う}} のとき, 最小値 え\boxed{\text{え}} をとる。

(3) kk を自然数とする。赤い玉と白い玉がそれぞれ 2k2k 個ずつある。これらをすべて円周上に等間隔に並べる並べ方の総数を NkN_{k} とおくと, N1=お,N2=か,N3=きN_{1}=\boxed{\text{お}},\quad N_{2}=\boxed{\text{か}},\quad N_{3}=\boxed{\text{き}} である。ただし, 回転して並びが同じになるものは同じ並べ方と考える。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1(1)
    1<a≦1+51<a\leq1+\sqrt5。
  • 問1(2)
    い=14\displaystyle \text{い}=\frac14, う=2516\displaystyle \text{う}=\frac{25}{16}, え=1516\displaystyle \text{え}=\frac{\sqrt{15}}{16}。
  • 問1(3)
    お=2,=2, か=10,=10, き=80=80。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>0x>0 が対数の定義域である。また log⁡1/a(x/4)=−log⁡a(x/4)\log_{1/a}(x/4)=-\log_a(x/4) なので不等式は log⁡ax(x+2a)4<2\displaystyle \log_a\frac{x(x+2a)}4<2 と同値。a>1a>1 より x2+2ax−4a2<0x^2+2ax-4a^2<0。x>0x>0 の範囲では、A(a)A(a)は0<x<a(5−1)0<x<a(\sqrt5-1)を満たす実数x全体である。従って、A(a)のすべての要素が4より小さいための必要十分条件はa(5−1)≦4a(\sqrt5-1)\leq4であり、1<a≦1+51<a\leq1+\sqrt5。 (2) 2a⃗+3b⃗+4c⃗=0⃗2\vec a+3\vec b+4\vec c=\vec0 の両辺に a を内積すると 2+3(a·b)+4(a·c)=0、b と内積すると 2(a·b)+3+4(b·c)=0。c=−(2a+3b)/4 と ∣c⃗∣=1|\vec c|=1 から 4+9+12(a·b)=16、従って a⃗⋅b⃗=14\displaystyle \vec a\cdot\vec b=\frac14。さらに (a⃗+b⃗)⋅c⃗=−5+5(a⃗⋅b⃗)4=−2516\displaystyle (\vec a+\vec b)\cdot\vec c=-\frac{5+5(\vec a\cdot\vec b)}4=-\frac{25}{16}、∣a⃗+b⃗∣2=52\displaystyle |\vec a+\vec b|^2=\frac52。∣a⃗+b⃗+tc⃗∣2=∣a⃗+b⃗∣2+2t(a⃗+b⃗)⋅c⃗+t2|\vec a+\vec b+t\vec c|^2=|\vec a+\vec b|^2+2t(\vec a+\vec b)\cdot\vec c+t^2 は t=2516\displaystyle t=\frac{25}{16} で最小となり、その平方は52−(2516)2=15256\displaystyle \frac52-\left(\frac{25}{16}\right)^2=\frac{15}{256}。 (3)

赤玉を1つ始点にして円周を一周し、各赤玉の直後から次の赤玉までにある白玉の個数を順に並べる。すると長さ m=2km=2k、和 mm の非負整数列になる。逆にそのような列から円配置を作れ、始点の赤玉を変えることは列を巡回シフトすることに当たる。よって円配置の個数は、これらの列を巡回シフトで同一視した個数である。長さ mm、和 mm の列の総数は、星取り法により (2m−1m−1)\displaystyle \binom{2m-1}{m-1}。

k=1k=1(m=2m=2)では列は (0,2),(1,1),(2,0)(0,2),(1,1),(2,0)。最初と最後は巡回シフトで同じ配置、(1,1)(1,1) は別なので N1=2N_1=2。

k=2k=2(m=4m=4)では列は合計 (73)=35\displaystyle \binom73=35 個。周期1の列は (1,1,1,1)(1,1,1,1) の1個。周期2の列は (u,v,u,v)(u,v,u,v)、u+v=2u+v=2 であり、定数列を除く2個は巡回シフトで同じ1配置になる。残る 35−1−2=3235-1-2=32 個は周期4で、各配置は4列ずつなので8配置。従って N2=1+1+8=10N_2=1+1+8=10。

k=3k=3(m=6m=6)では列は (115)=462\displaystyle \binom{11}{5}=462 個。周期1の列は全て1の列1個。周期2の列は (u,v)(u,v) を3回繰り返す形で u+v=2u+v=2。定数列を除く2列は巡回シフトで同じ1配置。周期3の列は和3の長さ3の列を2回繰り返す形である。星取り法でその列は (52)=10\displaystyle \binom52=10 個、全て1の列を除く9列が周期3で、巡回シフト3列ずつから3配置を作る。残り 462−1−2−9=450462-1-2-9=450 列は周期6で、配置ごとに6列ずつあるから75配置。従って N3=1+1+3+75=80.N_3=1+1+3+75=80. 以上より空欄は (お,か,き)=(2,10,80)(お,か,き)=(2,10,80)。

この問題で使う考え方

  • 対数の底の変換
  • 内積と平方完成
  • 赤玉間の白玉数列による周期別直接分類

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