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慶應義塾大学/2019年度/前期

慶應義塾大学 2019年 数学 第I問解答・解説

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1問題

慶應義塾大学2019年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) 関数 y=2cos⁡2θ−3cos⁡θsin⁡θ−sin⁡2θ(0≦θ≦π)y=2\cos^{2}\theta-\sqrt{3}\cos\theta\sin\theta-\sin^{2}\theta\qquad(0\leqq\theta\leqq\pi) は θ=あ\theta=\boxed{\text{あ}} のとき最大値 い\boxed{\text{い}} をとる。

(2) 赤玉1個、白玉2個、黒玉3個が入った袋が1つある。はじめにK君がこの袋から同時に2個の玉を取り出す。次に、K君が取り出した玉をもとに戻さずに、O君が袋から同時に2個の玉を取り出す。この試行において、「K君が取り出した2個の玉が同じ色である」という事象を AA、「O君が取り出した2個の玉が同じ色である」という事象を BB とする。このとき、AA と BB の積事象 A∩BA\cap B の確率は う\boxed{\text{う}} であり、和事象 A∪BA\cup B の確率は え\boxed{\text{え}} である。

(3) 座標空間に3点 A(1,0,0),B(0,2,0),C(0,0,−3)A(1,0,0),B(0,2,0),C(0,0,-3) を考えるとき、三角形 ABCABC の面積は お\boxed{\text{お}} である。また、3点 A,B,CA,B,C からの距離が等しい点 P(x,y,z)P(x,y,z) はすべて同一直線上にある。この直線に平行な単位ベクトル p⃗\vec{p} で、正の xx 成分をもつものを求めると p⃗=(か,き,く)\vec{p}=\left(\boxed{\text{か}},\boxed{\text{き}},\boxed{\text{く}}\right) となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • あ=11π12,\displaystyle =\frac{11\pi}{12},\quad い=12+3;\displaystyle =\frac12+\sqrt3;\qquad う=115,\displaystyle =\frac1{15},\quadえ=715;\displaystyle =\frac7{15};\qquad お=72,(\displaystyle =\frac72,\quad (か,き,く)=(67,37,−27).\displaystyle )=\left(\frac67,\frac37,-\frac27\right).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) cos⁡2θ=1+cos⁡2θ2, sin⁡2θ=1−cos⁡2θ2, sin⁡2θ=2sin⁡θcos⁡θ\displaystyle (1)\ \cos^2\theta=\frac{1+\cos2\theta}{2},\ \sin^2\theta=\frac{1-\cos2\theta}{2},\ \sin2\theta=2\sin\theta\cos\theta より y=12+32cos⁡2θ−32sin⁡2θ=12+3cos⁡(2θ+π6).\displaystyle y=\frac12+\frac32\cos2\theta-\frac{\sqrt3}{2}\sin2\theta =\frac12+\sqrt3\cos\left(2\theta+\frac{\pi}{6}\right). 最大値は 12+3\displaystyle \frac12+\sqrt3 であり、0≦θ≦π0\le\theta\le\pi の範囲で 2θ+π6=2π\displaystyle 2\theta+\frac{\pi}{6}=2\pi となる θ=11π12\displaystyle \theta=\frac{11\pi}{12} のときにとる。

(2) K(2)\ K君の22個の選び方は (62)=15\displaystyle \binom62=15 通りであり、同色となるのは白22個または黒22個を選ぶ44通りだから P(A)=415.\displaystyle P(A)=\frac4{15}. 22回の抽出位置を入れ替えても対称なので P(B)=4/15P(B)=4/15 である。A∩BA\cap B は、KK君が白22個を選びOO君が黒22個を選ぶ場合、またはKK君が黒22個を選びOO君が白22個を選ぶ場合に限る。順にその確率は 115⋅(32)(42)+315⋅(22)(42)=130+130=115.\displaystyle \frac1{15}\cdot\frac{\binom32}{\binom42} +\frac3{15}\cdot\frac{\binom22}{\binom42} =\frac1{30}+\frac1{30}=\frac1{15}. したがって P(A∪B)=P(A)+P(B)−P(A∩B)=415+415−115=715.\displaystyle P(A\cup B)=P(A)+P(B)-P(A\cap B)=\frac4{15}+\frac4{15}-\frac1{15}=\frac7{15}.

(3) 外積を使わず,内積と成分で計算する。AB→=(−1,2,0)\overrightarrow{AB}=(-1,2,0),AC→=(−1,0,−3)\overrightarrow{AC}=(-1,0,-3) であり,∣AB∣2=5|AB|^2=5,∣AC∣2=10|AC|^2=10,AB→⋅AC→=1\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=1 である。∠BAC=θ\angle BAC=\theta とすると,AB→⋅AC→=∣AB∣∣AC∣cos⁡θ\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=|AB||AC|\cos\theta と三角形の面積公式より 4[ABC]2=∣AB∣2∣AC∣2sin⁡2θ=∣AB∣2∣AC∣2−(AB→⋅AC→)2=50−1=49,4[ABC]^2=|AB|^2|AC|^2\sin^2\theta=|AB|^2|AC|^2-(\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC})^2=50-1=49, したがって三角形の面積は [ABC]=7/2[ABC]=7/2 である。

点 P=(x,y,z)P=(x,y,z) がA,B,Cから等距離である条件を距離の平方で比較すると ∣P−A∣2=∣P−B∣2 の必要十分条件は 2P⋅(B−A)=∣B∣2−∣A∣2,∣P−A∣2=∣P−C∣2 の必要十分条件は 2P⋅(C−A)=∣C∣2−∣A∣2.|P-A|^2=|P-B|^2\text{ の必要十分条件は }2P\cdot(B-A)=|B|^2-|A|^2, \quad |P-A|^2=|P-C|^2\text{ の必要十分条件は }2P\cdot(C-A)=|C|^2-|A|^2. 具体的には 2x−4y=−32x-4y=-3,x+3z=−4x+3z=-4 であり,二平面の交わりは直線である。その方向ベクトル v=(vx,vy,vz)v=(v_x,v_y,v_z) は二式の係数に直交するから −vx+2vy=0,−vx−3vz=0.-v_x+2v_y=0,\qquad -v_x-3v_z=0. これを満たす正のx成分をもつベクトルとして (6,3,−2)(6,3,-2) を取れる。その長さは7なので、求める単位ベクトルは p⃗=(6/7,3/7,−2/7).\vec p=(6/7,3/7,-2/7).

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